大会名:UFC Fight Night: Lewis vs. Spivak
開催日:2023年2月5日(日)(日本時間)
時間 :メイン15:00 / プレリム12:00開始(日本時間)
会場 :UFC APEX アリーナ ラスベガス
- 視聴方法
- ・Youtube(プレリムのみ)
・UFC Fight Pass
- 試合順(タップで開く)
- 第1試合/平良達郎 vs. ヘスス・サントス・アギラー
第2試合/パク・ジュンヨン vs. デニス・ティウリウリン
第3試合/キム・ジヨン vs. マンディ・ブーム
第4試合/チェ・ソングク vs. パク・ヒョンソン
第5試合/風間敏臣 vs. 中村倫也
第6試合/イ・ジョンヨン vs. イー・ジァ
第7試合/ジェカ・サラギ vs. アンシュル・ジュブリ
第8試合/木下憂朔 vs. アダム・フューギッド
第9試合/チェ・ドゥホ vs. カイル・ネルソン
第10試合/マルティン・ティブラ vs. ブラゴイ・イワノフ
第11試合/ジョン・ダウン vs. デビン・クラーク
第12試合/デリック・ルイス vs. セルゲイ・スピバック
試合速報
2023年2月5日(日)12:00開始
第1試合 平良達郎 vs. ヘスス・サントス・アギラー
フライ級 3R5分
1R
大きなローを見せるのはアギラー。平良はこれをまともにもらい、スリップダウン。アギラーが逃すまじと詰めるところ、平良はテイクダウンへ。
アギラー待ってましたとばかりに得意のギロチンをセット。なかなかタイトに見えるが、まだ首を反れているか平良。90秒経過、平良がなかなか外せず苦戦、苦しそうな表情。
残り3分を超えるとやっとアギラーの右手のロックが外れる。2分30秒経過で息を吸うように水面から顔をあげた平良。こうなるとトップにいる平良有利。
残り90秒で平良がパスガード。見事。残り70秒で平良がハイマウントに移行するとアギラーがリバース。しかし平良はトライアングルをセットしてる。アギラーがエスケープせんと体を逃したところを平良はアームバーへ移行。
アギラーの腕をきれいに伸ばし、アギラーがタップ。
1R4分20秒、トライアングルアームバーで平良の勝利。本人はやや浮かない顔を見せたが素晴らしい勝利。
第2試合 パク・ジュンヨン vs. デニス・ティウリウリン
ミドル級 3R5分
1R
カーフキックを見せるのはパク。両者かなり距離が近い。プレッシャーをかけていくのはトゥルーリン、ジャブを突き出しストレートで中に入る。
トゥルーリンのステップインに合わせてタックルへいったのはパク。直ちにテイクダウン成功とはならなかったが、粘り強くトライしてグラウンドへ。パクはそのままパスガードを見せる。
トゥルーリンは金網を使いどうにか立ち上がろうとするが、パクは冷静に向きを変えてコントロール。動きの少なくない中、隙をみてきっちりパウンドや肘を落とすパク。トゥルーリンは眉毛のあたりから出血。
残り90秒を切るとパウンドや肘の勢いが激しくなっていく。トゥルーリンが後ろを向くとすかさずバックへつき、安定する前にパクがすぐにチョークをセット。力強く締め上げるとタップを待たずにトゥルーリンの体が弛緩。失神だろう。
レフェリーがすぐにストップ。1R4分5秒、チョークスリーパーでパク勝利。
第3試合 キム・ジヨン vs. マンディ・ブーム
女子フライ級 3R5分
※ブームの体調不良により試合は中止。直前のドクターストップ。
第4試合 チェ・ソングク vs. パク・ヒョンソン
フライ級 3R5分
ヒョードルの引退試合につきレポートは割愛。
3R 3分11秒リア・ネイキッド・チョークでパク・ヒョンソンのサブミッション勝利。パクはこの勝利によりUFCとの契約を勝ち取った。
第5試合 風間敏臣 vs. 中村倫也
バンタム級 3R5分
1R
飛び出たのは風間。中村はサウスポーから下がりながら左ハイで応戦。中村が右フックでダウンを奪う。すぐに立ち上がる風間、両者はそのまま近い距離でハイペースな試合を展開。左フックから前にステップインした風間、風間がそのまま右のフォローを出す前に、中村が左のカウンターを打ち抜く。風間は大の字に倒れレフェリーがストップ。
1Rわずか33秒で中村のKO勝利。UFCと契約を勝ち取った。
元UFC王者マイケル・ビスピンが中村へインタビューのマイクを向けると、中村は流暢な英語で回答。周囲の人間へ感謝を示し、UFCとの契約を夢見ていたことなどを英語で語った。KOシーンはよく覚えていないが、クレイジーだったと堂々と受け答え。
第6試合 イ・ジョンヨン vs. イー・ジァ
フェザー級 3R5分
1R
大胆に距離を詰めたのは韓国のジョンヨン。パンチのプレッシャーをかけるが、中国のジァがすぐにタックルで対応。クリンチ戦へ。
クリンチでコントロールしているのはジァ。間もなくバックにつき、片足をジョンヨンの股に差し込む。ジョンヨンがジァへ向き直すとすかさずジァが両足を抱えテイクダウン。しかしジョンヨンは背中をつけぬよう金網に座り込む。背中まで簡単につけないあたり韓国ファイター。
ジョンヨンはどうにか立ち上がるが、クリンチからは逃れられない。一度はジョンヨンがジァを金網へ押し込むがジァはすぐに体を入れ替えオフェンスを継続。残り30秒でジァはホールドを離しパンチ、ジョンヨンは応戦せんと打ち返すがこれを狙ったジァがすかさず両足を取りテイクダウントライ。素晴らしいムーブだが、テイクダウンは成功せず。1Rはほぼジァがコントロールした。
2R
両者左手を突き出し挨拶でスタート。中央を取るのがジョンヨン、ジァは外殻を周回。相手のステップインにタックルを合わしたいのだろう。しかしジョンヨンは乗らずに距離を取る。ジァは自ら距離を詰めてそのままテイクダウンへ。成功せずともクリンチ。今回はブレイク。
スタンディングでジョンヨンのターンが来るかと思われたが、ジァはジョンヨンの顔面へ右をきれいにヒットさせる。タックルと右ストレートの姿勢が似ていてわかりにくいか。見ごたえのある攻防だ。さらにクリンチを仕掛けるジァ、ケージレスリングがいい。しかしブレイク。
残り2分30秒、ジァの組みつきが落ち着いたか試合はスタンディングバウトへ。ジョンヨンがやっとゲームメイクをはじめられそうだというところ、ジァはいくつかの被弾は許すがやはり良いタイミングでダブルレッグへ。これはきっちりテイクダウン。
トップからジァが攻めるところ、ジョンヨンがボトムからジァの顔面を蹴り上げてしまう。これに対してレフェリーがすかさずストップ、ジョンヨンに注意をする。しかし減点がないのにも関わらずなぜ試合はスタンディングから。ジァはテイクダウンを成功させ、反則の蹴りをもらい、ポジションまで失った。不可解なレフェリング。
3R
ジョンヨンが大胆に距離を詰め、ガードを固めるジァのボディへ強烈な右。効いたようなそぶりのジァ。ガスを使っているか、ジァがややペースダウンした印象。ジョンヨンははやめに打撃で組み立てKOへの道筋を見つけたいが、テイクダウンを許すと絶体絶命となるからだろう、慎重に攻めざるを得ない。
それでもジァは機を計らい組み付き。クリンチ戦へ。ジァがうまくコントロールするが、ジョンヨンは耐える。しばらくして離れる。
スタンディングではジョンヨンがアッパーや右をきれいに当て始める。ジァの打撃への注意が落ちているか、しかしジァが再三のテイクダウントライ。これはうまくいきバックへつくジァだが、ジョンヨンが四つん這いから前方へジァを振り落とす。グラウンドトップを獲得したジョンヨン、千載一遇のチャンス。組み立てアームバーをセットしたジョンヨンだが、ジァはエスケープ。
クリンチはさらに継続、余力を残すのはジァのようだ。残りの時間を組みでコントロールしジァが優勢のまま試合終了。
判定は2-1のスプリットでイ・ジョンヨンの勝利。ROAD TO UFCのフェザー級決勝に勝利し、イ・ジョンヨンがUFCとの契約を獲得した。コントロールタイムよりジョンヨン選手が当てた打撃のダメージを有効ととらえたようだ。
第7試合 ジェカ・サラギ vs. アンシュル・ジュブリ
ライト級 3R5分
1R
プレッシャーをかけるのがジュブリ。サラギは下がりながら右のカーフ、左のインローを見せる。プレッシャーを強めるジュブリに対しサラギは顎をあげて打ってこいと挑発。ジュブリは構わずパンチを繰り出しテイクダウンへ。サラギは首を取り相手のタックルを迎えるが、トップを取ったジュブリがなんなく腕を外す。
ジュブリがトップキープする時間。サラギもボトムから動いているものの、ジュブリがしっかりグラウンドへ抑え込んでいる。様子を見計らいパウンドを見せるジュブリ。サラギはボトムから肘をジュブリの頭部へ放つシーンも。残り1分、ジュブリが立ち上がりパスガードでサイドポジションを獲得。ただちにマウントへ移行。ジュブリは肩固めをセットするが、サラギがあっけなくエスケープしスタンディングへ。
残り30秒ほど、打撃の交換をするが目立った展開はなく1Rが終了。
2R
開始早々クリンチへいくのがジュブリ。片足を抱えるとそのままテイクダウン。サラギは背中を金網に預けエスケープを準備するが、ジュブリは金網へ自分が回り上からバックにつく。右足をサラギの股へ差し込むとグラウンドバックへとポジションを組み立てるジュブリ。残り3分、ジュブリはサラギの体を伸ばしバックトップからパウンドを落とす。
パウンドが激しくなるとサラギが向き直るが、当然ジュブリのマウントトップ。ジュブリは安定感のあるコントロールでパウンドを継続。サラギは動き、また床を向くが展開は先と同じ。態勢こそ変われどジュブリのパウンドは止まず。サラギが暴れるのを止めるとレフェリーがすぐにストップ
アンシュル・ジュブリ、2R 3分44秒 TKO勝利でROAD To UFCに勝利。インド人史上では2人目、UFCとの契約を勝ち取った。
第8試合 木下憂朔 vs. アダム・フューギッド
ウェルター級 3R5分
1R
サウスポーからプレッシャーをかけるのは木下。相手のフューギッドもサウスポー。木下のパンチに対してフューギッドはローなどで応戦。木下はローをキャッチする場面も。
木下がどうもうまく展開が作れていない。大きなパンチを狙っているようにも見えるが。フューギッドは木下のローを逆にキャッチしテイクダウン。安定はしなかったが、クリンチでのバックポジションを手に入れたのはフューギッド。木下はケージ際でテイクダウンをどうにかディフェンスしているが何度か投げられている。
残り2分でどうにか脱出。疲労の見えるフューギッドへ木下がプレッシャーをかける。フューギッドのジャブへ左のカウンター。木下が左のローを出すとフューギッドがそれに合わせて左ストレート。これが木下の顔面へヒットし木下が後方へ押されるようにダウン。
フューギッドは木下を追いかけグラウンドへ。トップからパウンドを落とすと木下が暴れる。後ろを向いた木下に対してフューギッドはトップから強い肘を落とす。木下は動くことができず。被弾が続くとレフェリーが試合をストップ。
1R 4分36秒 アダム・フューギッド、グラウンドの肘の連打によるTKO勝利。オッズからみる下馬評では木下勝利の声が多かったが、UFCでのキャリアは非常に厳しいスタートとなった。
第9試合 チェ・ドゥホ vs. カイル・ネルソン
フェザー級 3R5分
1R
両者中央。カーフキックを見せるのはドゥホ。ドゥホが放った前蹴りのタイミングでネルソンが前へ。バランスを崩したドゥホを金網へ押し込みリフト、テイクダウン。ドゥホは背中を金網に預け、グラウンドコントロールを許さないいつもの姿。
しかしネルソンは粘り強くドゥホの両足を束ね、ドゥホの体を手繰りバックへつく。ドゥホは四つん這いのままネルソンはバックからチョークをセット。すぐに危険を察知したかドゥホが向き直しながらうまくスケープ、スクランブルからネルソンがバックへ戻るのを許さず。今度はドゥホがサイドトップを獲得。残りは90秒。ドゥホはどう組み立てるか。
動きが少なく、ドゥホもコントロールに終始しパウンドを打てない。残り50秒でネルソンはドゥホの片足を足でとらえハーフガードへ。ポジションは安定しているように見えるがドゥホが殴れない。残り10秒でガードへ。R終了。
2R
ドゥホが前足の左ミドル。対してネルソンも左のローを返す。ドゥホは強いカーフを打つ。うまくヒットしたか、ドゥホがカーフを続けると今度はネルソンは右のパンチでカウンター。これがドゥホをとらえ、ドゥホがバランスを崩す。ドゥホはどうにか立て直し、カーフキックを継続。
今度はネルソンの右に対してドゥホも特に右のパンチを合わせる。互いの右が交差。ネルソンはカーフキックを嫌がっているか、大胆にテイクダウンをトライするがドゥホがきっちりディフェンス。クリンチもそこそこにブレイク。
カーフが効いてきたか、ややネルソンが失速。手数が減ったネルソンに対しドゥホがプレッシャーを強める。ドゥホはじっくり狙い、右カーフキックと右でネルソンへ攻撃。ドゥホとしてはここでネルソンを削りたいところだが、ネルソンへ効果的にダメージを与えられていないようにも見える。
ネルソンが再度ローキックやパンチを出し始める。ドゥホは待っていたか、ネルソンの左に鋭い右を合わせる。あわやという場面だがネルソンは被弾せず。前に出るネルソンだが、やや足が流れているようにも見える。カーフキックが効いているか。
3R
ジャブのダブルで出てくるネルソンに対し、ドゥホが右を合わせる。多少被弾するものの、ネルソンは構わずテイクダウンへ。ドゥホは対処するがネルソンにとっていい形でクリンチの展開へ突入。ネルソンのケージレスリングのコントロールが始まる。
ドゥホの対処はひとまずいいが、相手のクリンチの攻撃は継続したまま。ドゥホとしては消耗させてブレイクまで持ち込みたいところだろうが、残り3分でネルソンがテイクダウンへ。ここでも簡単にグラウンドトップは取らせないドゥホ。ネルソンは先ほどと同じくしりもちをついたドゥホを立たせぬようどうにかバックなりのポジションを奪う作業。ドゥホどうにか立ち上がる。
ネルソン、クリンチからの再三のテイクダウントライ。ドゥホはこれをうまくディフェンスすると、スイッチのようにトップを取る。よいタイミングでポジションを奪った。しかしトップからドゥホは体を下方に沈め、ネルソンに頭が当たってしまう。これがヘッドバットとしてドゥホに減点が与えられる。試合はブレイク、スタンディングから再開。残り90秒。ヘッドバットを受けたネルソンから礼儀正しく頭を下げる。
ネルソンはすぐにテイクダウンへ。このまま時間をつぶし減点で獲得した形になるポイントを守るというゲームメイクか。ドゥホはきっちりディフェンスすると足へしがみつくネルソンに対し上からボディを打つドゥホ。かなり強くヒットしている。試合は終了。判定はいかに。
判定は1人がドゥホを支持、2人が引き分けの判定、マジョリティドローとなった。減点がなければドゥホの勝利だったが、2016年以来の勝利ならず。対するネルソンはUFC 3連敗を免れた。
第10試合 マルティン・ティブラ vs. ブラゴイ・イワノフ
ヘビー級 3R5分
1R
中央を取るのがティブラ。イワノフはリーチでかなり劣る。イワノフはサウスポーに構え、ティブラはオーソドックスしかしスイッチを繰り返す。徐々にイワノフがプレッシャーを強めると中央を取るのはイワノフ。しかし、コンタクトは非常に少ない。展開としては近づくイワノフをティブラがパンチで応戦。
残り3分を切るとさらにイワノフがプレッシャーを強める。金網際に追い込んでパンチを今にも出しそうなイワノフ。ティブラがプレッシャーに負け前に出たところをイワノフが強打で打ち返す展開。ティブラはテイクダウンのカードを持っているだろうが、まだ見せず。
残り90秒、イワノフがプレッシャーを弱める。ティブラが前に出て自分からハイやストレートを出していくが、イワノフの強打を前に深追いはせず。依然とコンタクトは多くない。
2R
前に出るのはティブラ。イワノフが機を伺いジャブのトリプルから大きな左。ティブラを捉えるが大事には至らず。しかしこのパンチでプレッシャーを弱めるのはティブラ。ティブラのジャブに対してイワノフは前の手の右フックを合わせる動き。これも惜しい。インサイドではイワノフのフックやアッパーが強い。
ティブラの方がリーチは長いが、ティブラは遠い間合から有効打を稼ぐことはできず。自分の攻撃に対して強い反撃を見せるイワノフの戦い方にやや困っているか。ここでティブラからローブローがあったが間もなく再開。
イワノフは肩で息をしながら発汗も見て取れるが、運動量は落ちず、むしろ出力を上げているように見える。これに対しティブラもやや被弾が増える。主導権を渡せないと思ったか、ティブラが思い切ったように前に出てパンチをまとめる。しかしイワノフの打ち返しがやはり強い。ティブラは勢いを止めてしまう。
3R
流れが始まる前にティブラが思い切って距離を詰める。クリンチからテイクダウンを試みるティブラ。試合の内容を一気に変えた。これが功を奏し、ティブラはイワノフからバックポジションを獲得。イワノフは四つん這いのような形。しかしまだ背中や腹をつけるわけではなく、尻餅のような状態にどうにかイワノフがポジションを戻す。ティブラはこのポジションを絶対に失えないとばかりに粘り強くポジションをキープする。
残り2分、上から一気に体重をかけるティブラ。グラウンドへ引きずりこもうとする。イワノフはこの猛攻に対しかろうじて尻餅状態を死守。しかしこのRは、イワノフに打つ手はなさそうだ。残り1分、このまま時間は過ぎそうだ。レフェリーがアクションを促すも残り時間はない。試合はそのまま終了。
判定は3-0でマルチン・ティブラの勝利。29-28が2名、30-27が1名。ティブラが3Rで素晴らしいパフォーマンスを見せて勝利を獲得。
第11試合 ジョン・ダウン vs. デビン・クラーク
ライトヘビー級 3R5分
1R
アジア人離れしたフレームのダウン。素早い右からクリンチを仕掛けるのはクラーク。早速ケージレスリングがはじまる。エルボーから体制を入れ替えるジョン。ジョンがバックにつく。ジョンはバックからクラークの体を動かしテイクダウントライ。クラークもよろめきながらもどうにかディフェンス。
残り2分でクラークが向き直す。両者離れると、クラークは金網を背負ったままパンチを振るう。KOが起こりそうな迫力のある打撃の交換。しかしクラークがクリンチへ。金網際で投げるのはジョンの方。しかしトップを取ったのはクラークだ。
今度はトップからクラークがポジションを安定させ、パウンドを落としていく。最後に優勢な場面をきっちり作ったクラーク。
2R
クラークがサウスポーに構える。しかしすぐにスイッチ。お見合いからクラークが素早くタックルへ行くが、ジョンが飛び膝を合わせる。これは当たらずクラークはクリンチを獲得。テイクダウンでポジションを獲得したのはジョン、しかし安定せず。両者展開がすすまないゲーム。
クリンチではバックを獲得していたジョンだが、クラークは背負い投げのような動きで正対。さらにクリンチを継続。しばらくもみ合い両者離れる。
打撃でそろそろ進展がありそうな時間帯、ジョンがプレッシャーを強める。クラークは押し返さんとサイドキックなどを振るっていく。ジョンが打撃で中に入るが結局クリンチの展開へ。両者クリンチが拮抗しているだけに、展開が進むことがなくガスを消耗していく。どちらかというとクリンチでも打撃を放っているのはクラーク。ジョンがポイントにつなげることができず困っているか。
3R
両者勢いよく中央まで出てくるが、疲労が見える。プレッシャーが強いのはジョンだ。しかしクラークは踏み込んできた相手にレスリングを仕掛けることができる。クラーク組み付くが埒が明かないと見たかすぐに離れる。離れたあともクラークはすぐにタックルへ。クリンチ後に離れてはまたクラークがタックルへ。
しかし今度はクリンチからジョンが組み崩しトップを取った。サイドハーフへついている。これはジョンにとって非常に大きなチャンス。じっくりポジションを作っていくが、おとなしかったクラークがうまく動いて素早くエスケープ。スタンディングバックにつくクラーク。つくづく進展が見えない試合。
ブレイク後は組み付くクラーク。さらにクリンチで消耗しあいブレイク。ジョンは余力がないか、ふらふらと近寄りながらも思い切りのいいパンチ。いいパンチではあるが、やはりクラークがクリンチを選択。最後の最後にクラークがテイクダウンを見せて試合が終了。
3-0でデビン・クラークの判定勝利。進展はなかったが、両者かなり力を振り絞った試合だった。
第12試合 デリック・ルイス vs. セルゲイ・スピバック
ヘビー級 5R5分
1R
スピバックの右ストレートをさっとかわし右→左と見せるルイス。クリンチから豪快な柔道の投げを見せるのはスピバック、そのままサイドポジションにつく。ルイスのいつも通りの展開とも言えなくはないがどうなるか。
暴れるルイスに対してマウントトップを奪ったのはスピバック。素晴らしいムーブ。力強いパウンドを落とすとこれはまずいとルイスがマットを向く。バックトップから組み立てようとするスピバックを背負ったままどうにか立ち上がるルイス。しかしスピバックはルイスを後ろから投げ。再びルイスは立つがクリンチは継続。さらに何度か投げると、スピバックのテイクダウンは成功。今度はトップにつくとすぐに肩固めをセット。ルイスはエスケープできずにタップ。逆転のチャンスはなくすぐに試合が終わってしまった。
1R 3分5秒 セルゲイ・スピバックが肩固めで一本勝ち。
“※アイキャッチはUFC公式HPより引用