竿本樹生の選手紹介 〜RIZINファイター“リトルヘラクレス”のすべて〜

数々の名選手を生み出し続けるジム『BRAVE』の中でも、主催者である宮田和幸の秘蔵っ子と呼ばれ、突出したポテンシャルを見せる竿本樹生(たつき)。彼に与えられた”リトルヘラクレス” という通称も、現役時代”和製ヘラクレス” と呼ばれた宮田から継承したもので、どれほどの期待が竿本にかけられているかがわかるだろう。その期待に応えて鍛錬を続け、試合でも連勝を続ける竿本。

謙虚で実直、常に相手選手へのリスペクトを忘れないその人間性を持ち、その人間性を知る者は竿本を応援せずにはいられない。しかしその温厚な性格からは想像出来ないほどに底知れぬ闘志を持つ竿本は、どんなに試合で劣勢に立たされようとも勝負を諦めず、幾多の危機を乗り越え勝ち星を重ねてきた。レスリングで培ったフィジカル、近年になって急成長してきた打撃テクニックと不屈の闘志。格闘技の神に愛されし ”リトルヘラクレス” 竿本樹生は、紛れもなくフライ級のトップファイターと呼べる存在だ。

どのようにして竿本樹生が格闘技を始め、ここまで強くなっていったのか、今回は “リトルヘラクレス” 竿本樹生を丸裸にしていこう。まずはプロフィールからどうぞ。

画像1: 入場

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/11/28/e3862d31971e303b0f8ab423c4b64d6cd0b3e8bd_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

竿本樹生のプロフィール

名前 :    竿本 樹生
生年月日 : 1996年10月04日
出身地 :  和歌山県和歌山市
身長 :   160cm
体重 : 57.0Kg
戦績 : 18勝2敗3KO 2SUB
階級 : フライ級
所属 : BRAVE
獲得タイトル : ZST初代フライ級王者
入場曲 : UVERworld 「DECIDE」
バックボーン : レスリング
公式 HP :ー
Twitter :   @tatsuki19961004
Instagram : tatsuki_brave
YouTube :   竿本樹生の暇つぶしチャンネル
アパレル :ー
ファンクラブ:   ー

今年で26歳とまだまだ伸び盛りの竿本。打撃、グラウンド共に試合をする毎に成長しているのが分かる。そんなオールラウンダー竿本が一体どのようにしてここまで強くなったのか、まずは彼のプロデビュー前から見ていこう。

エリートレスラーから総合格闘家へ

1996年10月4日。和歌山県和歌山市で産声を上げた竿本は、小学2年生からレスリングとキックボクシングを同時に始める。まるで総合格闘技の申し子の様な生い立ちだ。

特にレスリングでは、高校インターハイ3位、ジュニアオリンピックカップ2位、全国高校グレコローマンスタイル2位などの輝かしい成績を残し、大学からも声がかかったが高校卒業後は、数々の名選手を育成している名コーチ、宮田和幸が運営するBRAVEに内弟子として入門。ジムに住み込み、己の技を磨いていった。

レスリングの日本トップ選手として活躍するほどのフィジカルの強さ、キックボクシングの経験から打撃の基礎も備わっている竿本は、入門して間もない2015年7月19日、BRAVE FIGTH 10にて総合格闘家としてのデビュー戦を迎える。

この試合こそ草信孝謙にチョークスリーパーで敗れはしたが、急激に成長を続ける格闘エリート竿本は、飛ぶ鳥落とす破竹の快進撃を始める。

ZSTフライ級王座への挑戦

BRAVE、ZSTのリングで連戦連勝。2016年9月28日にウー・ヅゥーに敗れはしたものの、デビュー以降から2018年までに、9戦して8勝という圧倒的な勝率を引っ提げて、2018年5月12日。ZSTの第4代フライ級王座決定戦に挑戦する。

対する加マーク納は既に二つの団体でタイトルを持つ実力派。年齢も竿本より9歳も上で、試合前には「稽古つけたるぐらいの感じで、引きずりまわしたろうかな思てるんで」と先輩風を吹かせていた。

しかしリングの上では、打撃戦こそ互角ではあったが、組み技ではバスターや裏投げで竿本が度々テイクダウンを取り、グラウンドでも終始加マーク納を圧倒しつづけ、途中で出された加マーク納へのイエローカードもあり、3-0の判定で竿本の完勝となった。

実は2年前、ZSTのリングにデビューした際、竿本はノートに「2年後にZSTフライ級王者のベルトを巻く」という目標を書いたそうなのだが、見事にその目標を現実にした。

また試合前に竿本は「いつも2番、3番手で1番になったことがないんで、ここで勝って、その先の景色を見てみたい」と語っていたが、見事に人生初めてのタイトルを手中に収め、その後、更に大きな舞台で活躍する事となる。

更なる進化

ZSTのタイトルを手に入れてからも更に成長を続け、特に打撃面では目覚ましい成長を遂げていく竿本。その後もZSTで無傷の連勝を続け、竿本は更なる強敵を求め、新たな舞台を模索し始める。

その一つの舞台として竿本はDEEPを選んだ。第4代ZSTフライ級現役チャンピオンとして、ZSTの看板を背負ってのDEEPのリング。迎えるはハシャーン・フヒト。ZSTの強さを証明するためにもこの試合は負けられない。

1Rが始まって間もなく、フヒトが右のハイキックを出し、竿本はしっかりガード。そこから一気に竿本が踏み込んで左右の連打を浴びせ、左がフヒトの顔面にクリーンヒットし、フヒトはマットに倒れこむ。竿本は間髪入れずに強烈なパウンドの連打を叩きつけるが、何とかフヒトは立ち上がる。

スタンディングでの攻防の中、竿本はフヒトのガードの上から飛び膝を叩きつけ、その勢いに吹っ飛ばされ、フヒトは再びマットに転がる。打撃戦で劣勢に回るフヒトだが、ラウンド後半、グラウンドでの攻防の中、竿本の腕を取りアームロックを仕掛ける。フヒトに腕を取られながら両足で身体を挟みこまれ、竿本は身動きができない。膠着状態が続いたが極め損ねたフヒトの隙をついて竿本は素早く腕を抜きグラウンドの攻防に入った所でラウンド終了。

2R、両者やや距離を取りながら竿本はパンチで、フヒトは蹴りでプレッシャーをかけていく。徐々に距離を詰めてフヒトが組みつく。しかし両者の力は拮抗して膠着状態になり一旦ブレイク。1Rのグラウンドの攻防でスタミナを消費したか、竿本は積極的には前に出ず、距離を取った打ち合いに。ここから竿本はボディを中心に狙いを定め、徐々にフヒトのスタミナを削っていく。ボディが効いてきたのか、やや精彩を欠き始めたフヒトのガードの隙間に、竿本は多彩なコンビネーションで上下に分けたパンチを次々と打ち込んでいく。ダメージが蓄積されているはずだがフヒトは一歩も下がらず最後まで竿本と打ち合い試合終了。

試合は判定となり3-0でフヒトを下し、ZST現役チャンピオンの力を見せつけた。

短期間で著しい打撃テクニックの向上も見られ、竿本のずば抜けた格闘技センスを格闘技界に知らしめた。

RIZINデビュー

衝撃の一撃

兼ねてからRIZINへの参戦をアピールしてきた竿本。その実績と成長力が買われ、ついに2020年8月10日 念願のRIZINデビューが決定した。

迎えるは”浪速の爆弾小僧”こと、中村優作。16勝中8試合がKO勝ちという、生粋のストライカーであり、過去には那須川天心とキックボクシングでの試合も行っている。

試合が始まると、一発で試合を決める破壊力を持つ両者だけに、互いの間合いを読みながら攻撃の糸口を探る。中村が先に間合いを詰め膝を出すと、竿本はそれを膝で受け、圧力に負けて一旦マットに膝をつく。

その体勢からすぐにタックルへ移行するが、中村はそれをしっかりと受けながら竿本の頭部をホールド。竿本は中村をコーナーまで押し込んではいるものの動きは制限され、攻めに転じる事ができない。両者攻めあぐね、一旦ストップ。再び距離を取りながら、一発一発が強力なパンチや膝を打ち合う。

そのほとんどが空を切っているが、その一発一発が試合をひっくり返す殺傷能力の高い攻撃なだけに、凄まじい緊張感だ。ラウンド開始から4分、そんな張り詰めた空気を切り裂くように、竿本の振り降ろしたハンマーのようなオーバーハンドのフックが、中村の顎を打ち砕く。中村は一瞬意識が飛び、崩れるように倒れ、追撃の猶予もなく審判が試合を止め、竿本のTKO勝利。まさに一寸先は闇。竿本はたった一発のパンチで勝負を決めてしまった。

試合後インタビューで竿本は「まさか自分がKOできるとは思ってなかったですね」「たまたま宮田(和幸)先生に教えてもらったパンチが上手く入った感じで、倒せて良かったです」と、2016年から4年間も無敗の日本フライ級トップファイターにも関わらず、謙虚な姿勢を見せた。

国内チャンピオンと手に汗握る激闘

それからわずか3か月後、竿本はRIZIN25に参戦。

相手はストロー級キング・オブ・パンクラシストの北方大地。打撃も寝技も一流のオールラウンダーだ。

1R、お互い隙を伺いながら手を出し、間合いを詰めていく。竿本の左ストレートで火ぶたを切ったように一瞬激しく打ち合うが再び距離を取る。竿本は単発ではあるがカミソリの様にキレのあるパンチを北方に当てていく。北方のフックに合わせて足を取りに行きテテイクダウンを成功させるが、グラウンド技術の高い北方に逆に頭を掴まれ、激しい膝の連打が竿本を襲う。これを嫌がった竿本は立ち上がり立ち技に移行するが、今度は北方のタックルで再びグラウンドへ。マウントを取られそうになりややピンチかというところでゴング。

2Rに入ると徐々にお互いのボルテージが上がり、打ち合いが激しくなっていく。紙一重でクリーンヒットを避けながらカウンターを狙う高度な打ち合いが続くが、一瞬北方の動きが止まったところに竿本が膝で飛び込む。ひるんだ所にタックルを仕掛けテイクダウン。立ち上がろうとする北方の顎を右膝でカチあげる。その後はスタンディングで戦うが、ディフェンス技術も高い両者だけに、お互いの拳の殆どは空を切り、大きなダメージには繋がらない。竿本の右ストレートがヒットしたところでゴング。

最終ラウンド開始早々、ポイントでリードされていると見たか、北方は全力で前に出て打って出る。しかし北方の激しいラッシュの一発一発を冷静に避けながら竿本は細かくカウンターを入れていく。しかし北方の渾身の右フックがラリアットのような状態で竿本をなぎ倒し、ダメージは少ないものの竿本はマットに叩きつけられる。北方は竿本の首に腕を回し、スリーパーホールドを狙うが、上手く抜け出し立ち上がる。ラウンド終了間際は作戦抜きのバチバチの殴り合いを繰り広げ試合は終了。フェアプレーで全力を出し切った二人は、ゴングが鳴ると笑顔で抱き合い、観客からは労いの拍手が送られた。

判定は全体的に試合をリードした竿本が3-0で勝利。実にZST時代から含めると12連勝という、フライ級では無敵とも言える強さを見せて来た竿本だが、試合後のインタビューで試合前から拳を痛めていて、それが試合中に悪化し、休養の可能性について言及した。

積み重なる勝利と苦悩

拳の状態がやはり良くなかったようで、竿本はしばらくリングを遠ざかるが、2021年11月28日RIZIN TRIGGER 1stで1年ぶりのリングに上がる。対するは松場貴志。大きなタイトルこそ取っていないが、海外の選手と互角に渡り合い、いつ大きなタイトルを取ってもおかしくない実力派ファイターだ。

1Rが始まると松場はカーフキックで竿本の足を奪いに行く。執拗な松場のカーフキックに嫌がる素振りを見せた竿本は、タックルを仕掛けグラウンド戦に持ち込みたいが、松場はこれを完全に防ぎ、竿本のペースには持って行かせない。更に松場は執拗にカーフを攻め、竿本の右足が徐々に活力を失っていく。松場は竿本のパンチが当たらない絶妙な距離を取り続け、竿本の攻撃の一手一手を封じていく。まるで将棋の戦法の様な戦い方だ。

松場の戦略の網に捕らわれた様に、動きを封じられていた竿本だが、ラウンド後半、その網を振りほどくように振り回した右の拳が松場の顔面にヒット。ここで手ごたえを感じたか、竿本がいつもの動きを取り戻し始めたところでゴング。

2R、松場は依然として絶妙な間合いをキープしつつ、竿本の攻撃を誘い、強烈なワンツーのカウンターを入れる。そのお返しとばかりに竿本も鋭い踏み込みからの左右のフックを松場の顔面、ボディへと叩きつける。カーフを警戒して右足を頻繁にスイッチするようになった竿本に対し、松場はパンチで攻めに行くが、竿本の超一流のディフェンスと打撃センスがなせるカウンターの技術は、彼の予想を上回っていたようだ。前に出る松場に次々とカウンターのパンチを当て、松場の鼻から血が流れる。殴り合いは不利と見たか、ここから松場は前に出てこられない。緊迫した心理戦の中で2R終了。

最終ラウンド、お互いにどちらが優勢ともつかないここまでの展開、やはり攻めていかなければ勝利はない。両者やや距離をつめて打ち合っていく。竿本のキレのあるワンツーが松場の顔面を捉えたところで、松場はテイクダウンを狙うが、逆に竿本にケージに押し込まれて、再びスタンディングへ。ラウンド終盤は作戦も間合いの取り合いも捨て、激しい打ち合いを繰り広げる両者だが、やはり打撃戦はやや竿本が優勢か。結局両者大きなダメージが無いまま試合は終了。

前半優勢だった松場、後半盛り返した竿本、難しい判定となったが、スプリット判定で竿本が辛くも勝利を手にした。

予想外の苦戦に試合後のインタビューでは、勝利選手にも関わらず笑顔は見せず「今回みたいな試合で、タイトルマッチとか言える立場じゃない」と曇った表情で語った。

柔道vsレスリング、意地をかけた戦い

次戦は2022年3月20日 RIZIN 34に参戦。迎えるは”伊予のゴールデンプリンス”宇田悠斗。プロデビューわずか3年だが、デビュー以来無傷の5連勝でRIZINのリングに上がるまで上り詰めた、今最も波に乗っている若手選手だ。また、宇田は柔道の実力者でもある事から”柔道vとレスリング、どちらが強いのか” という意味でも格闘技ファンからの関心を集めた。

対戦カード発表会見で宇田は「俺が竿本ボコボコにして、新しいRIZINのスターの座に俺が座るという事で(SHOOTから)やってきました」と竿本を挑発。一方竿本は「僕らでフライ級を盛り上げたい」といつもの冷静な口調で返した。

マイクでは冷静だったものの、内心は怒りの感情が沸騰していたのか、1Rが始まると竿本が宇田の元に飛び込んでいき、左右のフックを連打する。宇田はすぐに組みつき竿本をコーナーに詰め、小外刈りであっさりテイクダウン。柔道の実力者である宇田の強烈な圧力に中々動けない竿本。

竿本の動きを封じつつ細かくパウンドを落としていく宇田。しかしそんな状況でも竿本は冷静にチャンスを伺い、一瞬の隙に宇田の腕を取り関節を狙う。

焦った宇田は中腰になり竿本の顔面を踏みつけ、膝を入れていく。

宇田が立ち上がると竿本はバックを取りコーナーへ押し込む。しかし宇田はその強靭なフィジカルで無理やりポジションを入れ替えると、強引にバスターで竿本をテイクダウン。観客席から驚きと称賛の拍手が沸き起こる。竿本はガードポジションになるが、何とか宇田の攻撃を凌いでラウンド終了。前試合に続き、今回も前半は相手にペースを握られる展開となった。

1Rである程度手の内を見せあった両者。2Rでは次の手を考えながら互いの間合いを読み合う展開に。リーチに勝る宇田が伸びのある右ストレートを竿本の顔面に当てるが大きなダメージは無い。その後バッティングで一時試合は中断。再開後は宇田のタックルで竿本はテイクダウンを許すが膠着状態へ。そのままラウンド終盤まで試合は動かず、ゴング間際に宇田が立ち上がり竿本の顔面を踏みつけに行くが失敗、その隙に竿本が立ち上がり大振りのオーバーハンドフックが宇田の顔面をかすめたところでゴング。スポーツにタラレバは禁物だが、このオーバーハンドフックが当たっていたら、いかなる相手でも、かつて対戦した中村優作の様にマットに沈んでいただろう。

最終ラウンド、竿本は飛び膝からタックルを仕掛ける宇田の腕を取り、なんと柔道の実力者である宇田を背負い投げでテイクダウン。しかしそのまま回転して竿本のバックを取る宇田。そこからスクランブルになり、竿本はコーナーに宇田を押し込む。両者息遣いが荒くなる。下からも強い圧力をかけて来る宇田を抑えながら、細かく肘やパウンドを入れていく竿本。ラウンド終了間際、竿本は立ち上がり様、コーナーにもたれかかる宇田に膝を叩きつけ、焦って立ち上がろうとする宇田に更にパウンド、サッカーボールキックとあらゆる手段で宇田を痛めつける。最後の力を振り絞って、お互い全力でもみ合う中、試合終了のゴング。

またしても非常に難しい判定となったが、やはり今回も後半で竿本が盛り返し、スプリット判定で竿本の勝利となった。

今回も辛勝となった竿本、試合後インタビューでは「グダグダな試合になってしまって、前回に引き続きまたこういう試合になってしまって、申し訳ない気持ちで一杯です」と、自分の思ったような試合運びができない悔しさ、歯がゆさを口にした。

竿本の次戦は?

6年近くもの間無敗の14連勝。しかし勝ちきれない試合に毎度歯がゆさを感じている竿本だが、今後はグラウンドの技術の強化や、キックの強化、あの強烈なオーバーハンドフックの精度を上げる等、まだまだ課題、伸びしろはいくらでもある。

他の技が強化されるにつれ、竿本の得意なパンチの技術がより際立ち、今後更なる連勝、そしてKO勝利を積み重ねるハードヒッターへと成長していく事は充分にあり得るだろう。

今のところ次戦は未定だが、7月31日のRIZIN37の試合を見て触発されたか「次は俺かな?」とツイートしているところから、再び竿本の活躍をリングで見られる日も近いだろう。

そんな竿本からはまだまだ目が離せない。

竿本樹生の知りたいトコ!

竿本選手はプレハブ小屋に住んでいた!?

高校卒業後に宮田和幸氏が運営するジムBRAVEに内弟子として住み込みで練習をするようになった竿本。何と彼が宿泊していたのはジムの敷地内に設置されたプレハブ小屋だったらしい。

生きるのに最低限の設備しか設置されていないこのプレハブを使うのは寝るときと着替える時だけだったそう。

しかし実はこのプレハブ小屋。これまでに鈴木隼人、武田光司、そして竿本を含む幾人ものチャンピオンを育んできた、漫画界で言う「トキワ荘」レベルの伝説のプレハブ小屋だったのだ。直近の試合後インタビューで、この小屋を出てアパートを借りると言っていた竿本、空き部屋となった今、次世代のチャンピオンが、またこの小屋に住み込んで日々鍛錬を重ねているのかもしれない。

竿本のメンタルは先輩に鍛えられた?

竿本が内弟子になった頃、既にプレハブ小屋に住み込んでいた鈴木隼人に毎日掃除の仕方について指導を受けたそうだ。鈴木は相当な綺麗好きらしく、竿本がどんなに一生懸命掃除をしてもダメだしされ、そんな毎日にうんざりした竿本はついに鈴木に反抗し、鈴木の指示を無視し始める。だが今度は鈴木も一緒に掃除をやるからと、根気よく毎日掃除を続け、そんな毎日が竿本のメンタルを鍛えていったという。ウソの様な話だが本人が言うのだから仕方がない笑。どんな逆境に立たされても最後には逆転勝利を収めていく竿本の不屈の精神はやはりこのプレハブで育まれたのだろう。

竿本選手の強さの秘訣は「鶏の唐揚げ」?

ツイッターに度々大量の唐揚げを買う様子をアップしている竿本。

こちらのツイートでは実に16個もの唐揚げを購入している。まさか一人で食べる訳ではない・・と思いたいが、ハッシュタグで#満腹の向こう側へ と書いているところから、ひょっとしたら一人で全部平らげているのかもしれない。

キッチンBUS STOPというお店が馴染みのようだが、それだけでは飽き足らず最近では自宅でも鶏の唐揚げを作っているようだ。竿本の強靭なフィジカルの99%は鶏の唐揚げから出来ていると言っても過言ではないだろう。

まとめ

ここまで”リトルヘラクレス” 竿本樹生のストーリーを見てきたが如何だっただろうか。幼少の頃から格闘技を初め、人生を格闘技に捧げてきた竿本。

BRAVEの試合経験を経てZSTのフライ級王者となり、RIZINの舞台で更なる強敵を相手に連勝を重ね、RIZINフライ級のトップファイターとして自らの立ち位置を確立した。

類まれなる格闘センスを持ち、実直かつ勤勉な竿本は、今後更に進化した姿と、熱いファイトでファンを魅了し、RIZINフライ級を引っ張って行く事だろう。

画像1: 入場

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/03/20/9e52712d34e499628d1ce3f5da9db0cf1ad7b95f_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

そして続々と強敵が集まりつつあるRIZINフライ級のトーナメント開催を実現し、正真正銘の日本フライ級王者となる日も夢ではない。そんな竿本樹生を、これからも皆さんと一緒に見守っていきたい。

※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用