大会名:RIZIN.41 速報レポート
開催日:2023年4月1日(土)(日本時間)
時間 :14:00 / オープニングファイト 13:00開始(日本時間)
会場 :大阪市中央体育館
- 視聴方法
- ・U-NEXT(有料)
・Abema TV(有料)
・RIZIN Stream Pass(有料)
試合順 | オッズ | カード | オッズ | 階級 | ||
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第12試合 | 1.33 | 皇治 | vs. | 芦澤竜誠 | 3.40 | キック バンタム級 |
第11試合 | 1.57 | ヴガール・ケラモフ | vs. | 堀江圭功 | 2.45 | MMA フェザー級 |
第10試合 | 2.40 | ストラッサー起一 | vs. | 中村K太郎 | 1.59 | MMA ウェルター級 |
第9試合 | 1.18 | 神龍誠 | vs. | 北方大地 | 5.00 | MMA フライ級 |
第8試合 | 1.63 | カイル・アグォン | vs. | 萩原京平 | 2.30 | MMA フェザー級 |
第7試合 | 1.45 | 金太郎 | vs. | 石司晃一 | 2.84 | MMA バンタム級 |
第6試合 | 1.67 | 宇佐美正パトリック | vs. | キム・ギョンピョ | 2.20 | MMA ライト級 |
第5試合 | 1.71 | 中村優作 | vs. | メイマン・マメドフ | 2.10 | MMA フライ級 |
第4試合 | 1.67 | 駿 | vs. | 元氣 | 2.20 | キック バンタム級 |
第3試合 | 3.10 | 進撃の祐基 | vs. | 木村 "ケルベロス" 颯太 | 1.37 | キック 66.5 kg |
第2試合 | 1.33 | 麻太郎 | vs. | 櫻井芯 | 3.40 | キック 57.5 kg |
第1試合 | - | 三輪憂斗 | vs. | 赤平大治 | - | キック 57.5 kg |
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試合速報
第12試合バンタム級 キック 3R 3分
(1.33)皇治 vs. 芦澤竜誠(3.40)
1R
両者オーソドックス。アップスタイルに構え距離取るのは芦澤。皇治はガードを上げて脇をしめて構える。プレッシャーを掛ける皇治に芦澤は右のローと左のミドルでアウトファイト。インサイドでは右ストレートで打ち返すとサークリングで脱出。皇治が左右のパンチで入ると芦澤はワンとツーの間に右のカウンター、非常によく見ている。芦澤の調子がよさそうだ。
皇治がプレッシャーをかけるものの、コーナーでは前足の左ミドルで皇治の右ストレートを封じる。さらにステップインには膝を合わせ、長身を生かし皇治の短いリーチを押しのける芦澤。バッティングももらう余地のない対処。素晴らしいアウトファイト。
2R
皇治はさらにプレッシャーを強める。ハイガードで頭をさげ、インサイドでパンチを強振。芦澤は膝とパンチを使い先に攻撃を当てるとエスケープ、皇治の攻撃をよく見ており左を合わせるタイミングも非常によい。
芦澤のバックブローをもらう皇治、強く当たったようにも見えたが皇治はびくともせず。驚異的なタフネス。皇治はパンチが顔面に届かないか、右と主に左のボディを強く打つようになっている。芦澤はややボディを被弾し始め、近距離ではやや余裕がなくなってきたか。スロースターターの皇治のプレッシャーも強まる。
芦澤はそれでもアウトファイトを維持、両手を広げて皇治を挑発。
3R
大きくサークリングする芦澤。皇治は左ボディと右ローを強く打っている。芦澤は負けじと左右の膝を体重を浴びせるように打ち込む、要所では絶対に下がらないという意気込みを感じる。
パンチを打ち込む皇治、芦澤の被弾も増えてはいるがまだまだパフォーマンスは落ちず。皇治の打ち終わり、パンチの合間に芦澤もパンチを突き刺している。皇治のパンチよりも芦澤のパンチの方が精度はいいだろう。
皇治は出血するも引かず、ボディに膝を強く被弾しながらも左右のパンチを強振する。芦澤の左ジャブに皇治が右ストレートを合わす。
皇治は押しきれない模様、要所で打ち合いには持ち込み芦澤の体力を削る作業は続けたものの、芦澤のアウトファイトを最後まで崩すことはできなかった。
判定2-1(30-29, 29-30, 30-29)で
芦澤竜誠の判定勝利
RIZINデビュー戦、キックのラストマッチ、皇治選手の地元大阪で芦澤選手の勝利。試合後リングで喜ぶ芦澤選手に皇治選手が歩み寄り、拳で挨拶すると頭を下げる芦澤選手の姿。素晴らしいふるまい。芦澤選手は今回「練習してきた」ということを言っていましたが、嘘ではなかったようですね。
スプリットではあったものの皇治選手にとってはかなり難しい試合に見えました。
第11試合フェザー級 MMA 3R 5分
(1.57)ヴガール・ケラモフ vs. 堀江圭功(2.45)
1R
両者オーソドックス。先にリングの中央を取ったのは堀江。両者足を止めて緊迫した間合。ケラモフのカーフキックで開幕。ケラモフの前蹴りを堀江が左手でつかむように裁く。ケラモフのボディストレートをバックステップで回避。堀江のステップインにケラモフが右、これは堀江が被弾するシーン。ケラモフの方を狙った右ミドル、キャッチ対策だろうか。
リング中央のケラモフが飛びつくようにシングルレッグ。ぴょんぴょんと片足で跳ねながら堀江がディフェンス、両者はコーナーでクリンチ。両脇を差してクラッチするのは堀江、テイクダウンへはいかず。レフェリーはブレイクを命じる。
ケラモフの前進に堀江はじりじりと下がりながら応戦、ケラモフは前蹴りで堀江の状態を起こすとすぐにテイクダウンへ。厄介な攻撃だが、堀江は対処。しかしクリンチ継続、先と同じくコーナーへ。しかし今回はバックについているのがケラモフ。パンチのプレッシャーからテイクダウンを成功させたケラモフだが、どうにか立ち上がる堀江。クリンチが継続したがどうにか離れる堀江。
堀江プレッシャーを掛ける、堀江のローをケラモフがキャッチするとニータップのような動きで右ストレート。これは見えづらい攻撃で堀江がまともに被弾、片足を抱えられていたのもありダウン。ケラモフはパウンドで襲い掛かるもラウンドは終了。
2R
リング中央は堀江。ケラモフは前足の左ハイ、右の上段前蹴り、上体を起こしにかかる。堀江はこれをかわしながらじりじりとプレッシャーを掛けながら腰を落とす。先に手を出すのはケラモフになってきている、堀江は攻撃を先出できない、蹴りはキャッチされる恐れがあるうえにパンチは遠いからだろう。
堀江はパンチカウンターを狙っているようだ。待ちの堀江にパンチとタックルの二択を効果的に仕掛けることができる状況はケラモフ、シングルレッグへ。しかし堀江はディフェンス、クリンチもしのぐ。ブレイク。
ケラモフやや動きが落ちたか、堀江はプレッシャーを弱めず強い打撃を振っていく。ケラモフは逃げるようにテイクダウンを仕掛けるが堀江の打撃も当たっている。
堀江が目を見開いて集中している表情、右ストレートを放つとケラモフは被弾しながら再びテイクダウンへ。堀江はディフェンスしたもののケラモフはさっとバックにつくと立ったまま堀江におぶさりチョークを仕掛ける。これはかなり深く食い込んでいる。
堀江は横からケラモフをゆすり落とそうとするものの、フックが深くケラモフは離さず。堀江がタップをするとレフェリーが試合を止めた。
2R 3分21秒 リアネイキッドチョークで
ヴガール・ケラモフの一本勝利
ケラモフ選手、さすがのパフォーマンスでした。堀江もガスで優位になりつつありスタンディングでは主導権を取りつつあったものの、ケラモフは実力でチョークを強引に組み立ててしまったという印象です。
ケラモフもRIZINで証明したものを増やし、いよいよ王座への挑戦者としてふさわしくなってきました。
第10試合ウェルター級 MMA 3R 5分
(2.40)ストラッサー起一 vs. 中村K太郎(1.59)
1R
サウスポーがK太郎。リング中央はK太郎、プレッシャーをかける。ストラッサーは距離を取りながらストレートとローでけん制。K太郎は突き出した右手でジャブ。よく動くストラッサーに対しておとなしく見えるK太郎。ストラッサーがノーモーションの右とフォローに左、これは当たっている。
3分を切るとK太郎がプレッシャーを強める。K太郎がジャブと一緒に前に出てる、両者の奥手で相打ち。ストラッサーの膝に対してK太郎が左フックのカウンターを見せる、ストラッサー被弾。K太郎のパンチはKOできる威力を持っているがストラッサーはひるまず。
K太郎がストラッサーのパンチが見えてきたか、K太郎のパンチが増える。ストラッサーは被弾が増え、K太郎がプレッシャーをさらに強める。40秒を切ったところでK太郎がニータップ、ストラッサーはテイクダウンを許さず。クリンチでもみ合ったまま1R終了。
2R
ストラッサーの蹴りを受けながらK太郎が再度ニータップ。これもディフェンスするストラッサー。
ストラッサーが右を振るとK太郎がこれに右を合わせる。やはりタイミングを学習したいたかK太郎、ストラッサーのテンプルを強く打ち抜くとストラッサーが腰を落としダウン、追撃を前にレフェリーが試合を止めた。
2R 49秒 左フックのカウンターで
中村K太郎のTKO勝利
勝利のマイクを向けられたK太郎選手、小さな息を絞り出すが言葉が出ていませんでした。10秒ほどたって “冗談です” とでもいうかのように「ありがとうございましたー」と明るく表紙が抜けるような挨拶を一言。これには会場からも笑い声。
K太郎選手、非常に強いですね。今回は打撃で完全に上回りましたが、本来はグラップラー。かいな力もKO力も、さらにはボクシングもうまいです。UFCでも中国人男子最強といわれるリー・ジンリャンを撃破したK太郎選手、日本に敵はいないかもしれません。
第9試合フライ級 MMA 3R 5分
(1.18)神龍誠 vs. 北方大地(5.00)
1R
サウスポーは神龍。跳ねるようにステップを踏む神龍、距離を取った位置からステップインと同時に大きな左をヒットさせる。非常に速い。組み付きからテイクダウンするのは神龍、いとも簡単にテイクダウンを奪ってしまう。そのままサイドハーフにつくのは神龍。フライ級で安定的なポジションを取るのは簡単ではないはずだが。
エスケープを進める北方を逃さず、神龍はパスガードでマウント。北方は暴れてハーフガードに戻すものの神龍は北方の背中の方向から攻め、肩固めをセット、そのプレッシャーでいとも簡単にマウントに復帰。しかし北方が再度暴れてサイドハーフへ。目まぐるしくポジションが変わるが神龍がトップにいる安定感は抜群、サイドハーフからそのまま肘を叩き込む神龍。北方はおびただしい出血。
どうにか四つん這いになり立ち上がろうとする北方だが、立たせないようにキープしながらも横殴りで北方を殴りつける神龍。圧倒的なキープ力だ。
2R
ひとまず止血して出てきた北方。飛び出た神龍は左ミドルを打つと、北方の右ストレートを誘導、これに合わせてタックル。迷いのない素晴らしい動き。北方は得意のギロチンでカウンター、キャッチしたものの神龍は簡単に首を引っこ抜く。神龍はトップから肩固めをセットすると数秒で北方が動かなくなる。腕が弛緩した北方を確認し、レフェリーがすぐに試合をストップ。
2R 1分17秒 肩固めで
神龍誠の一本勝利
神龍選手は「俺がフライ級最強、堀口、ドッドソン、みんな殺してやる」とのこと。実力は折り紙付き、若いうえに勢いがありエンターテイメントと精神にあふれた素晴らしいマイクだと思います。RIZINのフライ級が本当に楽しみになってきました。数年以内に、世界でトップクラスの階級になりそうです。
榊原CEOからの挨拶
ひとつ目は悪いニュース。山本美憂選手の伊澤星花との引退試合が、膝の負傷により、5月6日から2023年の大晦日に延期になったとのこと。
ふたつ目はよいニュース。6月に北海道で初のRIZIN(RIZIN.43)を開催するとのこと。同時にカードも発表、RIZINフェザー級タイトルマッチ、王者クレベル・コイケに対して挑戦者はRIZIN5連勝中の鈴木千裕。
第8試合フェザー級 MMA 3R 5分
(1.63)カイル・アグォン vs. 萩原京平(2.30)
1R
サウスポーはアグォン、萩原は飛び込むように勢いよくアグォンに接近。リング中央、アグォンは前触れもなく萩原の右足手タックル。迷いのない動き。萩原はこれに対処し倒されはしないが、組み付きを許す。組み付いたままコーナーへ逃げるもののアグォンがバックについている。アグォンは無理やり力を使って相手を振り回し、萩原をグラウンドへ倒す。しかし萩原すぐに立ち上がる。クリンチは継続。
アグォンは三度目のトライ、バックについたまま後ろに倒れるようにグラウンドへ引きずり込む。そのままバックポジションを獲得しているアグォン。萩原かなりよくない状況、残り時間は2分30秒と十分。アグォンはリアネイキッドチョークをひたすら狙っていく。萩原は首に腕をまかれながらどうにか凌ぐ。
アグォンは四の字フックで萩原の胴体をきつく締め上げ逃がさない。萩原は長い時間をピンチのままどうにか耐えた。
2R
萩原は1Rのうっ憤を晴らすように左右のストレートで入っていく。やや不用意だったか、アグォンがすぐにカウンターのタックル。萩原は再度背を向け1Rと同じような形のクリンチの体制に。しかし今度は正対、アグォンの頭をつかみ地面の方向へ押さえつける。アグォンはあきらめずに組付け続ける。90秒が経過、やや膠着してるもののアグォンを突き放さない限り萩原はアグォンにチャンスを与えつづける時間。
残り3分両者離れる。
下がるアグォンに萩原はずんずんと近づくとアッパー。当たったか、アグォンの腰が落ちる。しかしアグォンはそのまま萩原の下半身へ組み付き。萩原は必死で肘を落とすが抵抗むなしくアグォンが再びグラウンドバックを獲得してしまう。1Rと同じ体制。残りは2分。
やや休むアグォンに対して萩原は肩越しにパンチを当てるとその勢いで正対。そのまま立ち上がるとエスケープ、萩原素晴らしい脱出。萩原はテイクダウンを複数回許されながらも、さらに前進してパンチをスイング。今度はアグォンがピンチに、疲れているようにも見える。
アグォンはタックルでどうにか応戦するも今度は萩原が対処。やっと落ち着いたか萩原、ローでアグォンを削りにいく。残り10秒でアグォンがテイクダウンを成功させラウンドは終了。
3R
会場から大きな声援。萩原のロープつかみの注意のアナウンスもあり。
プレッシャーをかける萩原、あっという間にコーナーに追い詰める萩原。しかし今度は不用意に踏み込まず、じりじりとした圧で相手のタックルを先出させる萩原。アグォンはタックルを仕掛けるも萩原はアッパーカットでカウンター。
アグォンはそれでも組みつくとやはり立ったままバックを獲得。あとはグラウンドへ引きずり込むだけだが、萩原もどうにか耐える。残りは3分。アグォンは萩原のモモに膝蹴り、足を引っかけ体をゆすりテイクダウンをトライし続けている。アグォンは消耗しているか、萩原がテイクダウンをさせない。
残り90秒、アグォンはあきらめずにひたすらテイクダウントライ。アグォンは成功しなくともトライを続けている限り萩原に攻撃ターンが回ってこない。残り1分、レフェリーがブレイク。萩原にとって大事な時間。
両者肩で息をしながら萩原はジャブからボディアッパーを鋭く振っていく。アグォンはこれを被弾しガードしながらもさらに組み付く。すべてを出し尽くすようなアグォンの執念の攻め。萩原もテイクダウンを許さなかった。試合は判定へ。
判定3-0で
萩原京平の判定勝利
非常に判定の難しい試合だったと思います。アグォン選手もチョークを取りかけてたものの、途中から力関係が逆転し、最後は萩原選手のゲームになっていた展開ではありました。萩原選手も久々の勝利に地元の大阪も盛り上がりました。
第7試合バンタム級 MMA 3R 5分
(1.45)金太郎 vs. 石司晃一(2.84)
1R
サウスポーは金太郎、身長差は8㎝、石司の身長が高い。長身の石司が右ミドル、ハイなどでプレッシャーをかける。金太郎は下がりながら機をうかがい、左のインローで差し合い、さらに左ストレートを相手の右のローに合わせていく。金太郎は今回、相手のローに合わせて左を当てるプランのようだ。
石司は金太郎のカウンターを前に徐々に手数が減っていっているか。しかしプレッシャーを弱めない石司、まだパンチを見せておらずプランがまだ明確には見えない。
残り1分、距離が近づいたところで右フックから左ストレートを見せる金太郎、よい攻撃で石司のおでこの上を捉える。石司のパンチの応戦がないため、金太郎はややパンチに自信を持ったか。しかし石司はプレッシャーを弱めることはせず。
2R
石司は相変わらずローとミドルで攻める。金太郎の足を止める作戦か。金太郎は現在うまく戦えており、金太郎自身もローで応戦さらに近距離で手を出すのは金太郎のみ。
90秒経過、やや石司のプレッシャーが弱まったか。金太郎の下がる行動やサークリングが減ってきた。金太郎が自分からじりじりと前に出て左の強いミドルを打ち込む。石司の主導権が徐々に奪われてきているように見えるが、石司は「接近と右の蹴り」を主軸とした戦いを変えず。
残り90秒。両者リングの中央で足を止めて駆け引き。石司のプレッシャーが弱まった証拠でもある。金太郎がミドルや前足の関節蹴りも見せる。オープンスタンス(左対右)で非常に有効で殺傷能力のある攻撃。
石司がプレッシャーを強める、金太郎はこれにテンカオを合わせる。残り30秒、石司が素早く大きな右のスイングパンチ、ほとんどはじめて見せるパンチ。石司はプレッシャーを強めたものの、この次にどんな攻撃を用意しているのか。
3R
石司の前足のローに金太郎が左ストレートを合わせる。両者キビキビと動き出力をあげているように見える、最終ラウンドで気合が入っているか。金太郎の表情に余裕が見て取れる、涼しい顔。
石司は2R後半から振るいはじめた右のパンチを見せる。非常に速く距離も長いよい武器だが、抑えているのは金太郎のパンチを警戒しているか作戦か、しかしもう最終ラウンドだ。プレッシャーを強め接近する石司に金太郎が膝を合わせる。これが機能しているが、石司引かず。
石司は接近からおもむろに組み付きテイクダウン。これを狙っていたか、すばらしいタイミングで一気に金太郎のバックへつく。仕掛けは遅かったものの、残りは2分ほどと十分。石司は金太郎の胴体に足をフックすると腕を首に負けつけチョークをセット。しかし金太郎はこれを外す。
石司のコントロールタイムが続くが、時間は少なくなっていく。残り20秒金太郎が石司の方を向き直そうと反転。石司もこれを防ごうとするが、金太郎がどうにか石司の方へ向き直して試合は終了。
判定2-1で
石司晃一の判定勝利
石司選手の仕掛けがやや遅かったが、ジャッジは石司選手を支持。UFCなどのユニファイドルールでみた場合、有効打などのポイントでいうと金太郎選手が勝ってもおかしくなかったかもしれません。今回RIZINのジャッジは下がりながら有効打を稼いでいく金太郎選手よりも前に出てテイクダウンをしっかり奪い、さらにリアネイキッドチョークという勝利までの道筋をしっかり見せた石司選手を支持。
非常に緊張感のある展開でした。
第6試合ライト級 MMA 3R 5分
(1.67)宇佐美正パトリック vs. キム・ギョンピョ(2.20)
1R
中央に宇佐美。キムは遠い間合から様子見。宇佐美は初段でローを選択、キムはこれに合わせてなんとタックル。すばらしいタイミングでキムがテイクダウンを成功、ハーフサイドトップにつく。位置はロープ際だが残り時間は4分ほどとたっぷり。宇佐美はボトムから足を効かせパンチも振るう。キムはこれを嫌がったか立ち上がってパスガードを選択か。
寝そべりながら手足をうるさく動かす宇佐美、キムはこの足を押しのけグラウンドに飛び込むとバックにつく。後ろを向いた宇佐美のバックにつく。非常にいいポジションのキム、バックからおもむろにチョークをセットすると強く締め上げそのままタップを奪った。
1R 3分33秒 リアネイキッドチョークで
キム・ギョンピョの一本勝利
宇佐美選手は何もできずに負けてしまいました。キム選手はワントライでテイクダウン → パスガード → バックチョークで一本で理想的な組み立て。宇佐美選手の再起に期待です。
第5試合フライ級 MMA 3R 5分
(1.71)中村優作 vs. メイマン・マメドフ(2.10)
1R
距離を取る中村、中央で待ち構えるマメドフ。中村が遠き距離から、左フックでステップインし右ストレートにつなげるコンビネーション。この右に対してマメドフは左へ頭を傾け回避しながら、自身も右ストレートでカウンターを合わせる。両者の右は交差する形となりどちらも被弾はしなかったが、マメドフは右のあとフォローの左フックでコンビネーション。
この左フックが中村の顎を打ち抜き、中村は仰向けに失神。レフェリーが試合を止めた。
1R 23秒 左フックで
メイマン・マメドフのTKO勝利
秒殺劇。遠い距離からのステップインはいつも通り素早いものはありますが、どうも被弾する傾向にある中村選手。動きを読まれているようにも見えました。マメドフ選手の勝利でRIZINのフライ級に役者がそろいはじめたように思います。
第4試合バンタム級 キック 3R 3分
(1.67)駿 vs. 元氣(2.20)
1R 1分37秒 右ストレートで
駿のTKO勝利
第3試合66.5 kg キック 3R 3分
(3.10)進撃の祐基 vs. 木村 “ケルベロス” 颯太(1.37)
3R 1分32秒 右のボディストレートで
木村 “ケルベロス” 颯太のKO勝利
オープニングセレモニー
第2試合57.5 kg キック 3R 3分
(1.33)麻太郎 vs. 櫻井芯(3.40)
判定3-0(30-28, 30-28, 30-27)で
麻太郎の勝利
第1試合57.5 kg キック 3R 3分
三輪憂斗 vs. 赤平大治
1R 2分47秒 パンチの連打で
赤平大治のKO勝利
※アイキャッチはRIZIN公式サイトより引用