ONE Fight Night 6 スーパーボン vs. アラゾフ 速報

大会名:ONE Fight Ngiht 6 スーパーボン vs. アラゾフ

開催日:2023年1月14日(土)

時間 :10:00開始(日本時間)

会場 :インパクトアリーナ・バンコク

視聴方法
生配信で視聴
Abema TV(無料)

※アイキャッチ画像はONE FC公式HPより

試合速報

10:00 開始

試合順
第1試合/キム・ジェウォン vs. 佐藤 将光
第2試合/ゲイリー・トノン vs. ジョニー・ヌネス
第3試合/スタンプ・フェアテックス vs. アンナ・ジャルーンサック
第4試合/ロッタン・ジットムアンノン vs. ジドゥオ・イブ
第5試合/アウンラ・ンサン vs. ジルベルト・ガルバォン
第6試合/マイキー・ムスメシ vs. ガントゥムル・バヤンドゥレン
第7試合/スーパーレック・キアトモー9 vs. ダニエル・プエルタス
第8試合/スーパーボン vs. チンギス・アラゾフ

第1試合/キム・ジェウォン vs. 佐藤 将光 キャッチウェイト(64.7kg)

レフェリーは日本で活躍したビトー・シャオリン。

1R

距離を取る佐藤に対し、キムがプレッシャーをかける展開。キムはテイクダウンをもらわない距離を保ちつつ、手を出さないままのプレッシャー。佐藤は前足のカーフ、キムは後ろ足のカーフで県政。残り3分、先にテイクダウンを仕掛けたのは佐藤だがこれはキムが回避。佐藤が先出しさせられた形か。

キムは徐々に手数を当てられる位置に距離を縮め、少しずつ打撃を出し始めている。佐藤はそのプレッシャーに対して打撃で応戦するが、キムのカウンターがうまい。キムが主導権争いを取りつつあるか、佐藤は何か “崩し” が必要な展開に。

残り30秒、手数が少ないという理由でレフェリーのシャオリンが両者にイエローカード。展開は確実に進んではいたが、そこはONE、アグレッシブなファイトが求められるようだ。イエローカードが出たものの、何もなくR終了。

2R

開始時、レフェリーのシャオリンが再度、アクションを要求。この要求で意を決したか、佐藤が自分から展開を作るように思い切りのいい打撃を出していく。打撃が功を奏し、佐藤がクリンチの距離を獲得。テイクダウントライの価値が増すと、佐藤の打撃もさらに当たり始める。一方キムもこの展開に慣れるとやはりカウンターで押し返していく。レフェリーの思惑通り、試合が激しくなってきた。

佐藤は、ジャブでリズムを取り、ローと右ストレートで有効打を稼いでいく。解説の大沢ケンジ氏いわく、キムがこのローと右ストレートの見分けが難しく対応に困っているとのこと。出血するキム、押されているものの、要所で右のローや右ストレートをうまく当てている。ただ試合の印象としては “キムの攻撃で佐藤が止まっていない” という展開か。

有効打数でいえば甲乙つけがたくはあるが、ONEはフィニッシュに近い方が判定で勝つスコアシステム。

3R

佐藤の前足のサイドキックや後ろ足の前蹴り。打撃を散らしている。1Rと変わり通り距離で佐藤が主導権を握り、近距離ではキムのボクシング。1分すぎたころ、キムのローを佐藤がキャッチしてシングルレッグ。しかしこのテイクダウントライは失敗。失敗したがキムにとって心理的ダメージは大きいはず。

打撃戦の激しさはさらに増し、1Rとは対照的な盛り上がり。外から打撃を当てる佐藤に対し、カウンターと近い距離で打撃をあたるキム。戦前の予想では打撃の優勢はキムと思われたが、佐藤はクリンチと打撃のバリエーションで有効打を取っているよう。

キムの出血が激しいか、レフェリーが試合をとめチェックがはいるが続行。残りは90秒。解説大沢氏より「いい試合」との声。

前に出る佐藤に対し、キムのテンカオ。まともに突き刺さり一瞬止まるも、その後引き続き前に出る佐藤。キムは待ちの姿勢を崩さないが、コンタクトの場面では要所できっちりパンチを当ててくる。残り30秒、キムの左と右が佐藤の顔面をとらえるが、佐藤ひるまず。キムはバックスピンブローも見せるが佐藤これはかわす。打撃を当てんと両者攻めながら試合終了。判定はいかに。

結果は3-0で佐藤の勝利! 積極的に展開を作りキムを後手に回らせた佐藤に軍配があがった。1試合目としても素晴らしい試合。強豪キムに対しこの勝利は佐藤にとって大きい。

第2試合/ゲイリー・トノン vs. ジョニー・ヌネス フェザー級

1R

飛び込んでいくのはヌネス。トノンは落ち着いて対処しクリンチを仕掛けるが、ヌネスは体を入れ替え金網にトノンを張り付ける。1分を超えるケージレスリングを仕掛け続けるのがヌネス。出力するヌネスに対しトノンはトーンダウンしているよう。

静かなトノンだったが、いつの間にか組み付くヌネスの腕をキャッチしている。キムラロックのプレッシャーでそのまま引き込むようにテイクダウンし、トップを取るトノン。トノンがそのままキムラを極め、あっさりヌネスはタップ。

1R 1分53秒でトノンがサブミッション勝利。横綱相撲とはこのこと。沈黙をやぶりキムラをセットしたとおもったら10秒ほどで極めてしまった。

第3試合/スタンプ・フェアテックス vs. アンナ・ジャルーンサック ストロー級 キックボクシング

1R

前に出るのはジャルーンサック、フェアテックスも応戦するものの両者引かず。ものすごい打ち合いでスタート。会場が沸く。ジャルーンサックの方が体格が大きいものの、インサイドまで踏み込むためにフェアテックスがうまく右のカウンターも当てている。

打ち合いを続けるのはリスキーか、フェアテックスが落ち着いてペースを配分しているようで、ローキックの差し方もうまい。あとの展開を見据えているのはフェアテックスか。一方ジャルーンサックが派手に立ち回っているものの終盤ややトーンダウン。肩で息をしているようにも見える。

ラウンド間、熱心にみるデメトリアス・ジョンソンの姿。

2R

開始早々前にでるジャルーンサック。胸を押すようなストレートでフェアテックスがしりもちをつく。ダウンかと思われたがスリップの判定のようだ。フェアテックスも応戦しているが、ジャルーンサックは休ませることをせずひたすらパンチで攻める。1分が過ぎてやっとトーンダウン。この間フェアテックスはケージを背負ったままで、凌いだというべきだろうか。

少し休んだか、残り90秒で再度パンチを当てていくジャルーンサック。フェアテックスは終始待ちの姿勢。これはジャルーンサックの印象がいいだろうか。フェアテックスとしては勝つにしてもそろそろポイントを取りに行きたいところ。しかしジャルーンサックは休憩と攻撃を自分のペースでできているため、防御に回ることなくしっかり攻撃を仕掛けてR終了。

3R

両者ハグで開始。やはり前に出るのはジャルーンサック。ムエタイらしく強烈な前蹴り。これを嫌がったか、フェアテックスは前蹴りをキャッチしてパンチを返すが、キャッチしながらの攻撃についてはしないようにと注意。

ジャルーンサックの攻撃は続いているものの、攻撃にくるペースがやや落ちている。その間フェアテックスも強烈な右ミドルなどを打ち込む。ディフェンスのおろそかになったジャルーンサックへ、フェアテックスの鋭い右。ジャルーンサックの顔が跳ね上がるもジャルーンサック引かずにさらに前進。気持ちが強い。

試合が1分を切るとさらに激しさを増し、打ち合いがさらに増える。残り30秒、追い足が重いフェアテックスがパンチを要所で当てながらアウトファイトでポイントを取りに来る。試合は終了。判定はいかに。

2-1のスプリットディシジョンでスタンプ・フェアテックスの勝利。終始攻め続けたジャルーンサックだったがやや雑だったか、フェアテックスは要所できれいにポイントを取っていた。割れたのは1Rだろう。実況席からは「どちらも負けさせたくない試合だった」との声。これも会場が沸くような激しい試合だった。マイクタイムでフェアテックスへのボーナスを発表。フェアテックスは感謝と歓喜が混ざったようなよい表情。

第4試合/ロッタン・ジットムアンノン vs. ジドゥオ・イブ キャッチウェイト (61.9KG) キックボクシング

1R

早速前に出るロッタン。自分よりも大きなイブにプレッシャーをかけていく。右ストレートやローを強く振るロッタン。サウスポーのイブは距離を取った方がいいが、ロッタンが躊躇なく前に出るので距離を取りづらいか。イブのローブローがロッタンに当たったがすぐに再開。

ロッタン間もなく前に出て攻撃を強める。近距離で強い左右のボディ、入るときは鋭く強い右ストレート。手を出してきたときもしっかりカウンターで強打を返す。ここでイブの左ローに対しロッタンが右フックを合わせダウンを奪う。ロッタンはスイッチしてサウスポースタイルで打っていた。ダメージは大きくないか、すぐに立ち上がる。ロッタンが終始プレッシャーをかけてR終了。

2R

イブはロッタンが入る前に対処したいだろう、ミドルを叩き込むがロッタンまったくひるまず。強い。前蹴りや左右のフックを使いながらいとも簡単にプレッシャーをかけて殴っていく。イブは決しの覚悟で殴り返すが、ロッタンはそれを待っているのだろう、打ち返しに対してカウンターを合わせる恐ろしさ。イブのなすすべがない。

ロッタンはもはや仕留める作業に入ったか、イブがガードを固めていると見るやローを散らし、様子を見てパンチを当てにいく。残り20秒、前に出ながらサウスポーになったロッタンがイブのパンチに左ストレートを合わせる。イブとしては間一髪というところ。あとはロッタンがいつ仕留めるかという具合だが、どうするイブ。

3R

イブの攻撃が死んでおらず、左ミドルもストレートも威力速度ともに強い。しかしロッタンは足も動かさずブロッキングとスウェーを使い、いとも簡単に回避。ロッタンの前進を止められない。イブもハートを見せて気合の入ったパンチを打ち返している。

ロッタンはタフなイブに手を焼いているか、パンチに緩急をつけてバリエーション。しかし残り90秒、ロッタンの軽いけん制パンチにイブが「打って来い」と挑発。ロッタンが前に出るもイブの対処が改善したか、イブが決死の攻撃で盛り返す。素晴らしい巻き返し。ロッタンは被弾が増える。ロッタン打ち返すもイブがかぶせるように打ち返し、会場を盛り上げた。終了のゴングのあと、両者膝をつきハグをしながら讃えあった。

さすがに判定は3-0でロッタン勝利。イブも見せ場を作った。試合中は実況席から「武尊とロッタンがやったらどうなるか」との発言が。もしも実現するなら2023年屈指のビッグカードになりそうだ。

第5試合/アウンラ・ンサン vs. ジルベルト・ガルバォン キャッチウェイト (97.5KG)

1R

大きな身長差、ンサンの身長が高い。前に出るガルバォンに対し、小さな右のフックアッパーのカウンターを合わせンサンがダウンを取る。しかしガルバォンはすぐに立つ。立ち上がってのリセットでは、ガルバォンがテイクダウントライに行く。しかしンサンがしっかりテイクダウンディフェンス。ガルバォンはそのまま金網に押し込んでクリンチを継続するもンサンのパワーが強い。

ひっつくガルバォンをンサンが肘で突き放しながらダウンさせ、そのまま上から強いパウンドを連打。ガルバォンは亀になる。レフェリーのハーブ・ディーンもさすがにこれはストップ。

1R1分29秒でンサンのKO勝利。実力差があったように思えるが、タイの会場からは大歓声。ミャンマーの英雄ンサンの会心の勝利が歓迎された。ンサンはこの試合でボーナスをGET、マイクでミャンマーの平和を願った。

第6試合/マイキー・ムスメシ vs. ガントゥムル・バヤンドゥレン フライ級 サブミッション・グラップリング 世界タイトルマッチ

プレッシャーをかける王者ムスメシに対し、バヤンドゥレンが左構えで待ち構える。じりじりと距離を詰めたと思うと、ムスメシがさっとボトムをとり引き込み。グラウンドになると激しく動く両者。バヤンドゥレンがケージに押し込んでトップを取っており、ムスメシは下からキャッチもできず組み立てられない。レフェリーは展開がないと思ったかブレイク。

立ちからリスタート。再度ムスメシが引き込むと、腕を両足で取り、ディフェンスするバヤンドゥレンの動きに合わせいつの間にかバヤンドゥレンの左足を取っているムスメシ。膝十字を極められる形だが、取っているのは内ヒール。かなりタイトで、ムスメシのロックも強固。数分にわたりキャッチから逃れられないバヤンドゥレン。伸ばしたり捻ったりと、かなり強く決まっていると思うのだが、タップしないバヤンドゥレン。実況席からは「普通は極まっている、このあと歩けない、もう壊れているのでは」と懸念の声。

しかし残り4分30秒、上体を起こし体を近づけようとするバヤンドゥレン。ムスメシはかなり極めにパワーを使っているだろうが、リセットせず。4分が切ってもなおムスメシは強く極めにかかる。足首も膝も常人には耐えられないような方向を向いているのだが、さて。

残り3分、バヤンドゥレンがムスメシの足を取ったり、裏返ったりでかなり動いている。ムスメシは中空を見つめて「極まらないぞ」という疑問の色が見える。解説から再度「バヤンドゥレンの今後のキャリアに影響する(怪我だろう)」と発言。

どうにか外したバヤンドゥレン、トップを取るが、ムスメシはボトムから首を取る。安定しないがこのプレッシャーでムスメシがバヤンドゥレンの右足を取る。残り50秒、このままカーフスライサー。しかしこれも極まらずに外す。ムスメシはバックから攻める。実況席では「首を取って意識を奪うしかない」との発言。

試合終了後、足を引きずるバヤンドゥレン。実況席は痛みを耐える精神力をたたえつつ、引き続き「でしょうね」「怪我が重くなければいいが」と懸念。

判定は終始キャッチで極め続けたムスメシの勝利。ムスメシは完全に極まったことを確信したのだろう、試合後も困惑気味の顔。相手を憂慮しているのではないか。複数の意味ですごい試合だった。

第7試合/スーパーレック・キアトモー9 vs. ダニエル・プエルタス フライ級 キックボクシング 世界タイトルマッチ

前に出ていくのはプエルタス。しかしローやワンツーなど打撃をうまく当てているのはスーパーレック。プエルタスはガードで先に打撃を出すスーパーレックの攻撃を耐えながら、左ボディや左フックで攻める作戦か。しかしスーパーレック、右ストレート以外にもテンカオや膝、カーフキックなど、バリエーションをつけている。プエルタスはスーパーレックのこれらの打撃をうまく対処しなければならないため、バリエーションがあるときついか。

スーパーレックは膝が有効と見たか、膝を増やす。プエルタスも負けじと、インサイドのボディをアッパーに切り替えるとスーパーレックの顔が跳ね上がる。有効打ではスーパーレックだろうが、パンチでいうとプエルタス。

2R

引き続きプレッシャーをかけるプエルタス。スーパーレックはパンチで戦いたくないか、前蹴りやロー、膝で対応。よく当たっている。しかしプエルタスは強引に前に出ていき、パンチが強く当たるまで続けるといった具合。

残り90秒、常に金網を背負っていたスーパーレックがくるりと立ち位置を入れ替え攻勢に出る場面も。スーパーレックの膝がガンガン突き刺さっている。プエルタスはこの膝をどうにかしないと主導権を奪われたままになるが。

残り30秒、プエルタスは主導権を膝を打たれても構わんという姿勢で前に出る。これはスーパーレックが膝を打ちづかれる可能性も出てくる。プエルタスが残り10秒、右をとうとうスーパーレックに当てる。一瞬スーパーレックの腰が落ちた。

3R

変わらず組膝を出すスーパーレックにレフェリーがホールドを注意。3Rは20秒経過、まだ始まったばかり。これでホールドを制限されるとスーパーレックがつらいかと思いきや、「それならパンチで」とばかりにスーパーレックが強打で前に出る。キックに慣れているプエレスは面を食らったか、パンチをまともに被弾する。千鳥足でサークリングするもスーパーレックは猛攻。スーパーレック攻勢のまま時間が過ぎる。

残り1分ほどになると、スーパーレックが失速。プエレスが疲れながらもアッパーなどを当てていく。最後まで前に出るスーパーレックだがダウンは奪えず。下がってはいたもののプエレスがパンチを当て返して3Rが終了。

4R

チャンスとばかりにプレッシャーをかけるプエルタス。ミドルにジャブを合わせ、インサイドではボディを混ぜた上下のフックでスーパーレックを追い詰める。時折混ぜるプエルタスの右ローもスーパーレックにとってはかなりきつそうだ。

残り80秒、スーパーレックがホールディングの注意を受ける。これはスーパーレック苦しい展開。リセットからの立ち上がりはプエルタスがさらに前に出ながら膝までも打っていく。スーパーボンは気力を振り絞るかのようにパンチで応戦するが、短い時間で失速。引き続きプエルタスが近距離で乱打戦を強制。残り数秒、近距離でパンチをまとめるプエルタスにスーパーレックの右ハイ。プエルタスの側頭部をとらえたが、倒れず。4R終了。

5R

やはり前に出るプエルタス。いっそう力が入っているように見えるプエルタスだが、スーパーレックがスタミナが苦しい。ここでスーパーレックにホールディングのイエローカード。30秒ほど試合が中断したことによって少し休めたスーパーレックだが、激闘の中でのイエローはきついだろう。リセット。

休んだスーパーレックがミドルやハイを打っていく。キビキビとした動き。スーパーレックの両足がよく動いている。残り100秒、プエルタスのボディがスーパーレックをとらえ、スーパーレックが失速。プエルタスは続けて顔にパンチをまとめながら、強いローも打っていく。スーパーレックは足も効いているだろうが、力強いハイで応戦していく。

残り10秒スーパーレックが膝蹴りで攻勢に出る。激闘の様相のまま試合が終了。前半3Rはスーパーレックが押していたように見えたがイエローカードが出ている。判定はいかに。

判定は3-0のユナニマス・ディシジョンでスーパーレックの勝利。イエローカードがあったものの、蹴りが有効だと判断されていたようだ。

第8試合/スーパーボン vs. チンギス・アラゾフ フェザー級 キックボクシング 世界タイトルマッチ

1R

スーパーボンのジャブに対し、アラゾフの右ロー、前足のハイで応戦。両者中間距離で早くて強い打撃の交換。一発でKOが起こりそうな緊張感。やや様子を見るスーパーボンに対しアラゾフの手数が多いか。スーパーボンのキックをキャッチしパンチを返したアラゾフにレフェリーが注意。

残り90秒が過ぎるとスーパーボンも攻撃に出る。アラゾフの攻撃に慣れたか、アラゾフが時折見せるパンチを出しながら体の位置をずらして出すトリッキーな左ハイもきっちりガード。アラゾフに右のパンチをうまくかぶせるシーンも。1R終了。甲乙つけがたいが、先に攻撃を仕掛けているのはアラゾフで手数を稼いだようにも見える。

2R

アラゾフのキックキャッチ&攻撃に再度注意。アラゾフは試合が中断している間もステップを踏み、準備万端という感じ。リスタート。

おもむろにスーパーマンパンチでアラゾフが飛び込むと、スーパーボンは面を食らったか。近い距離で早くて強いパンチいくつか出し、アラゾフが攻勢に。スーパーボン、危険な時間。ついにアラゾフが右をスーパーボンに当てダウンを奪う。スーパーボンは立ち上がるが、まだ足元が盤石ではない。

アラゾフは引き続きパンチでスーパーボンに襲い掛かると、右ストレートで二度目のダウンを奪う。これも立ち上がるスーパーボン。しかし再開後、アラゾフが距離をつめるとすぐに右ストレートを当てる。スーパーボンは三度目のダウン。レフェリーが試合をストップした。

2R1分3秒、衝撃的なKO劇。スーパーボンが3度のダウンを喫しKOで負けるという予期せぬ結末に会場も沸く。エキサイティングな試合で大会のフィナーレを飾った。