2023年4月1日に行われる「RIZIN.41」の追加対戦カードとして、「カイル・アグォン vs. 萩原京平」が決定。SNS上では、「萩原結構きつそう」や「厳しいな」といった声が溢れた。
カード発表会見で、マイクを握った萩原は、「久しぶりの復帰戦で強い選手とやれて凄い楽しみです。あいつは絶対負けるやろうと思っている人が大半やと思うんですけど、そういう奴らは黙って見てろ」と中指を立てて、意気込んだ。しかし、現在3連敗中と崖っぷちの萩原にとって、アグォンは決して楽な相手ではない。
アグォンは、戦績こそ14勝11敗と負けも多いが、負けた相手はクレベル・コイケやヴガール・ケラモフ、松嶋こよみなどトップ選手ばかりである。アグォンのファイトスタイルは、寝技の攻防を得意とするグラップラーだ。昨年の4月に行われた芦田崇裕戦では、元DEEP王者の芦田をグラウンドで圧倒し、強力な鉄槌を何度も振り下ろした。
では、寝技が得意なアグォン相手に、萩原はどのように戦うべきだろうか?
3連続一本負けを喫している萩原に対し、アグォンは間違いなくテイクダウンを奪い、寝技勝負に来るだろう。そこでの攻防で萩原がいかに対処できるかが試合の鍵を握りそうだ。萩原は、RIZINのYouTube動画「【新企画】ゲスト萩原京平 × 鈴木アナのファイターズ探訪 in SMOKER GYM」で、今の練習環境について明かしている。萩原は、現在近畿大学のレスリング部に通い、新たなMMAコーチのもとで「立つ技術」などの習得に励んでいるという。アグォン相手に、萩原はその成果を発揮できるだろうか。萩原のレスリングとグラウンドのスキルがどれほど上がっているかに注目だ。
また、萩原がアグォンに勝つには、打撃を効かせられるかがポイントになるだろう。アグォンは決して打たれ強いファイターではない。前回の山本空良戦でも、アグォンは組み付いた際に山本のコンパクトなパンチを浴び、劣勢に追い込まれている。また、クレベル戦でも、アグォンは、打撃を効かされ、一本で仕留められている。そのため、萩原もアグォンに組み付かれる前に、シャープなパンチで迎撃しアグォンを効かせられれば、勝機があるだろう。
去年は、3戦全敗と苦しい1年を過ごした萩原が、今年こそ復活しフェザー級戦線を盛り上げることはできるのだろうか。萩原の今年の活躍に期待したい。
※アイキャッチはRIZIN公式HPより引用