武尊と吉成名高が対談 武尊の次なる目標は「格闘技のワールドカップ」次やりたい相手は「ムエタイの選手で一人いる」

2月5日にキックボクサーの武尊が自身のYouTubeチャンネルを更新。「『ヒジの打ち方を教えてほしい』武尊が吉成名高を絶賛!夢の対談が実現」と題し、“ムエタイ界の至宝” 吉成名高と対談した。対談では、お互いの印象や、次なる目標などについて語られた。

以下では、武尊と吉成の対談の内容を意訳してまとめていこう。

ーお互いの印象についてー

・武尊

「試合はいつも観ています。強いですね。技術が僕と比べものにならないくらい、すごい技術を持っているので。僕は気合と根性だけでやってきているので(笑)すごいなと思います」

・吉成名高

「もちろん(武尊)の試合を観ています。前回のTHE MATCHの試合も生で観てたんですけど、普段格闘技を観ないような方とかでも引き寄せられるようなファイトをする選手だなと思ってて。僕はまだそういう自覚が足りてないなと痛感しました」

武尊は、日本で無敵状態の吉成の強さを絶賛。一方、吉成も、技術では語れない、武尊の人を引きつけるファイトスタイルを羨んだ。

ー次なる目標についてー

・武尊

「僕が一番やりたいのは格闘技のワールドカップ。この前、サッカーのワールドカップがあれだけ盛り上がったように、国民みんなが応援して世界中が盛り上がって、世界中の代表が出てきてて戦うみたいな大会を格闘技でできたら最高だなと思ってて」

・吉成名高

「日本だけじゃなくて世界基準でみていきたいなと最近思ってて、海外で活躍して日本だけじゃなくてワールドワイドで僕のことを知ってもらっているような人が増えたら良いなと。そこでムエタイの知名度も一緒に上げていきたいなと思ってます」

武尊は、次なる願望について、「格闘技のワールドカップ」という壮大な目標を語った。ただ、実現に関しては、どのルールを採用するかに問題があり、自身も前回の那須川天心戦でルールで苦労したことを明かした。対して、吉成は、日本でムエタイの知名度を広げていくため、世界的に活躍していく考えを語った。

ー吉成からの質問ー

Q:練習や芸能活動で多忙な中、どのようにモチベーションを保っているのか?(吉成名高)

武尊

「現役の格闘家ってトップで居続けられて10年ぐらいかなと思うんで輝いていられる時間てすごく短い。1日1日を無駄にできないというか、スケジュールとかも詰め詰めに入れないと自分の中で安心できないというのもあって。モチベーションもあるんですけど、目標とかあると、そのための逆算をしてって、そしたら『この期間でこれだけのことをしないといけないな』って考えになるんで、それがモチベーション。目標への逆算みたいな」

「むしろ時間がまだ足りないなって、1日の中に1日が3回あればいいのになって思ってるぐらいなんで」

吉成のモチベーションについての質問に対し、武尊は、格闘家の選手生命の短さをあげ、目標への逆算がモチベーションになると答えた。これは、格闘家だけでなく、社会で生きる多くの人にとって参考になる考え方だろう。

最後に、武尊は吉成に「ヒジの打ち方を教えてほしい」と笑みを浮かべながら頼み、次のように述べた。

・武尊

「最近、天心戦が終わってからヒジの練習をやってて、次の試合どうなるかわからないし、次やりたい相手もムエタイの選手で一人いるんで、向こうがヒジありが良いって言ってきたらそれに対応できるような練習をしようかなと思っていて」

武尊は、ムエタイの選手でやりたい相手がいることを明かした。武尊のやりたい相手とは、ONEのムエタイ王者ロッタン・ジットムアンノンでほぼ間違いないだろう。ロッタンは、那須川天心を最も苦しめた相手とされ、圧倒的なプレッシャーで相手をなぎ倒すファイトスタイルから“破壊神”の異名をとる。両者の一戦は、THE MATCH以降にたびたび示唆され、ロッタンも武尊にInstagramで対戦要求を行い、ONEの公式Twitterも取り上げている。武尊も「Bring it on(かかってこいよ)」とストーリーで返信した。

超好戦的な両雄の戦いが実現すれば、KO必至となること間違いないだろうが、その舞台は武尊が夢見る「格闘技のワールドカップ」で行われるのだろうか。

今後も、武尊の動向を追っていこう。

※アイキャッチは武尊の公式YouTubeサムネイルから引用。