“モノが違う男” 中村倫也が人生をかけた大一番を前に心境を語る

2月5日(日)に、ラスベガスで行われる「UFCファイトナイト・ラスベガス68」でROAD TO UFCの決勝戦が行われる。ROAD TO UFC(通称、RTU)とは、UFCとの契約をかけた8人制トーナメントのことで、3回勝てばUFCとの契約を手にできる。アジア人ファイターを中心に行われた今回のRTUは、昨年の6月からトーナメントがスタートし、バンタム級では、中村倫也と風間敏臣が勝ち進み、明日の決勝で激突することとなった。

https://youtu.be/jRSD7BvN8rY

そんなUFCとの契約をかけた大一番を前に、中村倫也がUFCのインタビューに応じた。以下では、その内容を意訳してまとめていこう。

・今回はじめて「ROAD TO UFC」が「UFCファイトナイト」の中に入る形となり、UFCファイターとして扱われることへの印象の違いについて

「よりUFCの中枢の人たちが観てくれる大会になると思うので、すごい嬉しいですね」

・柔術家の風間選手との試合となるが、柔術メインの試合展開となった場合に付き合うか?

「どこのシチュエーションでも戦えるように準備はしてきたので、そのシチュエーションがくれば戦います」

・ゲームプランを持って戦うか?

「プランは何個か用意しています」

・柔術でくるのを見越して、早い段階から打撃でいくのか? 自分で試合展開を作っていくのか?

「いつも自分は試合を自分から作っていくタイプなので、今回もAプランはもちろんそれですが、相手によっていろんな事が起こると思いますね。それが格闘技なので」

・昨日はUFC PI(UFC公式の大規模な総合格闘技施設)で練習されていたと思うのですが、どうだったか?

「こんな施設が日本に一個でもあればなとは思いますね」

・今まで海外でトレーニングをしたことはあるか?

「レスリングの試合で、コロラドスプリングスとニューヨークとペンステートとアイオワといったことあります。あとカリフォルニアと」

・MMAのトレーニングとして言ったことはあるか?

「はじめてです。でも、高校の時にカリフォルニアでホームステイした時に、ホームステイ先の人がユライア・フェイバーと仲がいいってことで、チームアルファメールに行って、ユライア・フェイバーとかチャド・メンデスとかとMMAグラップリングをやったことがあります。11年前ですね、めちゃくちゃ夢のような時間でしたね」

・自分が目指すUFCという舞台の印象は?

「世界の最高峰で、そこで戦うことを夢見てきたんで、それ以上でもそれ以下でもないが、楽しみですね」

・憧れている選手は?

「憧れの選手は、ずっとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに憧れてきたんで、彼のような太陽のような選手になりたいですね」

・日本のファンへ

「日本のファンの皆さん、いつも応援ありがとうございます。今回、まだ自分は成長途中ですが、前回から今回に向けてもかなりの成長を実感できているので自分でも楽しみです。皆さんも日曜日楽しみにしてください。応援の程よろしくお願いします]

 

以上が、中村のインタビューのまとめである。中村は終始堂々とした受け答えでインタビューを終えた。

柔術家の風間との試合展開に関しては、柔術の展開も想定した準備をしっかり行ってきたようである。そして、自分から試合を作っていく展開をAプランとしていると明かした。また、自分の競技面での成長を実感していると言い、さらに強くなっていると自信をのぞかせた。

海外のブックメーカーサイトを確認すると、2月4日の12時時点では概ね「中村倫也 1.2倍 / 風間敏臣 4.5倍」となっており、中村がかなり優勢と見られているが、果たしてUFC契約を勝ち取るのはどちらだろうか?

中村倫也と風間敏臣によるRTU決勝は、明日2月5日の12時からUFC JapanのYouTubeチャンネルとABEMA TVで視聴可能である。

※アイキャッチはUFC JapanのYouTubeサムネイルより引用