2月4日(日本時間5日)の「UFCファイトナイト・ラスベガス68」で日本の風間敏臣と中村倫也によるROAD TO UFCバンタム級の決勝戦が行われる。
今回のROAD TO UFC(略称、RTU)は、アジアを中心にMMAのトップファイターが集結し、UFCとの契約をかけた熾烈なトーナメントに挑んでいる。バンタム級では、8名の選手がエントリーされ、日本からは風間敏臣、中村倫也、野瀬翔平が参戦。
風間は、昨年6月のRTU1回戦で中国のケレムアイリ・マイマイチツォヘチと対戦し、判定勝ち。次の準決勝では、韓国のキム・ミンウと対戦予定だったが、ミンウが体重オーバーで失格となり、不戦勝でRTU決勝へ駒を進めている。
一方の中村は、RTU1回戦でインドネシアのググン・グスマンにアメリカーナで1R一本勝ち。準決勝では、野瀬翔平を1RTKOで倒し、ここまで大きなインパクトを残してRTU決勝に進んでいる。
ここで2人の戦歴をおさらいしていこう。25歳の風間は、MMA戦績10勝2敗で10勝のうち3つのKOと5つの一本勝利をあげ、高いフィニッシュ力をもつ。パンクラスを主戦場に戦う風間は、2021年にはパンクラスネオブラッドトーナメントを制している。また、端正なルックスと極めの強さから“殺しのプリンス”の異名をもつ。一方の中村は、2017年にU-23のレスリング世界選手権を制したレスリングエリート。ABEMAの格闘番組『格闘DREAMERS』にも出演し、修斗でプロデビューを飾っている。プロ初戦では、ハイキックKOという鮮烈なデビューを飾り、5勝無敗の強さを見せている。
身長・リーチともにほぼ互角の両者だが、何が勝敗を分けるだろうか。中村は、トーナメントの2戦とも1Rフィニッシュで勝ち上がっており、1Rからアグレッシブに攻めてくるだろう。風間にとっては中村の最も強い1Rをどう凌ぎ、自分のペースに持っていけるかがポイントになる。つまり、1Rから目が離せない展開になることは、間違いない。
日本MMA界の未来を担う2人の熱い戦いに期待しよう。
ROAD TO UFC決勝は、日本時間で2月5日(日)の13時頃の予定となっている。
※アイキャッチはUFC Japan公式Twitterより引用