元RIZINフェザー級王者、牛久絢太郎が自身のYouTubeでATT(アメリカン・トップ・チーム)へ武者修行に訪れていることを報告した。動画の公開日時は2023年1月20日(金)21時頃だ。
本動画内では、ATTに到着したこと以外には特別なことが報告されているわけではない。しかし、日時こそ未定だが、2023年の春に朝倉未来との試合を控えている牛久がATTを訪れるというのは、格闘技ファンにとって大きなトピックだ。
ATTと言えば、2016 ~ 2019年の4年間にかけてワールドMMAアワードにおいてベストジム賞に輝いた名門中の名門。世界最高のジムのひとつに違いない。ATTがどれほどすごいか、所属する選手の顔ぶれを見れば一目瞭然だ。
ATTに所属する選手らは
・堀口恭司
・アドリアーノ・モラエス(ONEでマイティマウスに勝利)
・アレッシャンドリ・パントージャ(UFCでケイプに勝利)
・ダスティン・ポイエー(マクレガーに勝利)
・ホルヘ・マスビダル
・タイロン・ウッドリー(元UFC王者)
・ヨエル・ロメロ
ほかにもRIZINで活躍したホーゼンストライク、UFC元王者のジュニオール・ドス・サントスやヨアナ・イェンジェイチック、UFCプロスペクトのツァルキアンやガムロットと枚挙にキリがない。中でも、同じ日本人で近しい階級の堀口恭司とそのパートナーであるアドリアーノ・モラエスなどは、牛久がATTで修行する期間、大きな力となってくれそうだ。
ATTは練習設備も全米トップにある。ATTの施設に関しては過去に堀口恭司がYouTubeで紹介しているが、牛久の練習環境としてチェックしても楽しめそうだ。
さて、肝心なのは牛久絢太郎がATTで行う朝倉未来対策だ。ATTと言えば2020年と2021年をまたぐ年末年始にかけて、堀口恭司が朝倉海へリベンジ、さらにその3週間後にダスティン・ポイエーがコナー・マクレガーへリベンジ、どちらも格闘技界をにぎわせた。堀口もポイエーも、相手を破壊した武器は “カーフキック” で、その攻撃力が絶大だったからだ。
このカーフキックはふくらはぎの外側部を狙ったもので、基本的にはオーソドックス vs. オーソドックスもしくはサウスポー vs. サウスポーで狙うのが定石となっている。堀口恭司 vs. 朝倉海 2 やコナー・マクレガー vs. ダスティン・ポイエー 2 においても、どちらもこの条件が当てはまっている。
さて、今回の牛久絢太郎 vs. 朝倉未来だがこれも実はサウスポー vs. サウスポー。牛久絢太郎がカーフキックを用意することは十分に考えられる。さらに朝倉未来はサウスポーであるが故に、カーフキックを蹴られた経験が非常に少ない。
クレバーな朝倉未来はこの辺をしっかりと織り込んで試合の準備をしてきそうではあるが、ATTのカーフキックは対戦相手の想定を超える場合がある。2022年の大晦日、堀口のカーフキックの威力を知っていてなお、その餌食となってしまったのが扇久保博正だ。
牛久絢太郎の今回のATT武者修行がどれほどの期間になるかはわからないが、朝倉未来との試合へ向けて期待が高まるばかり。
※アイキャッチは牛久絢太郎本人のTwitterより引用
海外武者修行へ出発しました!
どこへ行くのかは動画を見てのお楽しみです。https://t.co/Sql3GPShOo pic.twitter.com/YKi0Qaxk1b— 牛久 絢太郎 Juntaro Ushiku (@kinnikun0228) January 20, 2023