【ONE Fight Night 6】元K-1王者 魔娑斗が「スーパーボン vs. アラゾフ」を語る! 魔裟斗がアラゾフと戦うなら?

元K-1王者の魔娑斗が、1月17日に自身のYouTubeを更新。「【ONE】70kg頂上決戦を解説!新チャンピオンとK-1王者が戦ったらどうなる?」と題して、先日行われたスーパーボンとチンギス・アラゾフのONEフェザー級キックボクシング世界タイトルマッチを解説した。

このタイトルマッチでは、挑戦者アラゾフが、王者であるスーパーボンを2RKOで下し、新王者に輝いている。以下では、魔娑斗の動画内での発言を抜粋してまとめていこう。

・試合について

「見てびっくりしたね、この試合ね。2人がケージに入ってきて中央で向かい合った瞬間、アラゾフの体の絞れ方、完成具合が凄いね。俺思ったのが(アラゾフの)脇腹の横の腸腰筋ポコっと出てんのよ。この筋肉つけると下半身からパワーを上半身に伝達したり蹴ってるとすごいつくんだよね。足を上げると時に使う筋肉だからさ、足を上げていきなり空手みたいなちょっと変則的な蹴りも、多分アラゾフ蹴れるんじゃないかな」

魔裟斗の言う腸腰筋とは、上記の写真で赤丸で囲った腰辺りの筋肉である。スーパーボンと比べて、アラゾフのほうが大きく発達してるのがわかる。

・1Rについて

「始まってすぐ、(アラゾフが)左の縦の前蹴りみたいなのから左のハイキックに変えていった、空手のような蹴りから入っていったよね。よくスーパーボンもブロックしたなって、ちょっと当たってたかわからないけど。あと、(アラゾフの)パンチも速いね。パンチの連打も速いし懐深いし、伸びてくるし、あとスイッチもするしさ、(アラゾフは)やりにくい選手だよね、対戦相手地なった場合。あのスーパーボンが蹴って行けなかったもんね。チンギス・アラゾフの圧力には対応できないような感じしたね。1R終わった時点で、俺は完全にアラゾフのラウンドだなって思ったんだけど」

魔裟斗の言うアラゾフの変則的な蹴りは、以下のONEの公式ツイッターでも取り上げられた。魔裟斗は、アラゾフの圧力にスーパーボンが対応できていなかったと1Rを振り返っている。

・2Rについて

「2R始まって、(アラゾフが)2R結構パンチでいったわけよ。ワンツーのフックワンツーのストレートでほぼ同じ軌道でいくわけよ。それで、ストレートが(スーパーボンに)入って、スーパーボン、ダウン取られてその後も2回ダウン取られて(アラゾフが)KO勝ちしたんだけど。あれ見にくいんだろうね、同じ軌道だから。あとは、スーパーボンからしても思ったより伸びてくるんだろうね。『ここまで伸びてくる!?』っていうのがあって、右ストレートに反応できないまま倒されたかなっていうそんな試合だったね」

下記のONE公式ツイッターの動画からも、スーパーボンがアラゾフの高速ワンツーに対応できていない様子が伺える。魔裟斗は、スーパーボンが同じ軌道で来る2種類のワンツーを見きれず、対処しきれなかったと分析している。

・魔娑斗がチンギス・アラゾフと戦うならどう攻略する?

「悩むねーこれ。3日ぐらい寝れなくなるね。チンギスと試合決まったらね。普通にやるしかないね、ローキック蹴っていって、あとは、相手の攻撃をもらわないっていうことだよね。あと変則の蹴りがあるなとか、頭に入れておいて。あれ頭に入ってるのと入ってないのとで全然違うから。変則の蹴りがあるのを知ってるのと知らないでやるの全然違うの。『あるな』って思ってる分には反応できるんだけど」

魔裟斗は、現役時代に戦った階級と同じ階級であるアラゾフと対戦した場合を想定。世界王者を2度経験した魔娑斗でも、アラゾフとの試合が決まれば3日眠れなくなると、冗談交じりに語りながらも、変則的な蹴りを頭に入れて戦っていくと話した。

・K-1の選手とアラゾフがやったらどうなる?

「現在のチャンピオン和島でしょ? 和島も強くてパワーあるけど、(アラゾフが)ちょっともうひとランク上な感じするね」

K-1の同階級のチャンピオンである和島とアラゾフを比較した魔娑斗は、忖度なくアラゾフが上と語っている。

 

以上が魔娑斗の発言のまとめである。

今後、世界屈指の強豪が集まるONEのフェザー級に、海人や野杁正明などが参戦していくことはあるのだろうか? 世界の強豪ひしめく70kg級での日本人ファイターの活躍にも期待したい。

※アイキャッチはONE公式ツイッターの画像より引用