K-1王者の魔娑斗と“格闘王”前田日明がSP対談

1月7日に元K-1王者の魔娑斗が自身のYouTubeチャンネルで“格闘王”こと前田日明との対談動画をアップした。二人の対談は、アウトサイダーや山本KID、朝倉兄弟に至るまでさまざまな話題に及んだ。以下では、対談の内容をまとめていこう。

 

山本KIDとの伝説の一戦について

2004年大晦日に「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」で山本KIDと対戦した魔娑斗。対戦のきっかけは、KIDが試合後のリング上で解説席にいた魔娑斗に対戦要求したことである。当時について、魔娑斗は「こっちはチャンピオン経験者で、最初は『おいおい何言ってんだよ』と思ったんですけど、リングの上から挑発されたら断れなくないですか?」と対戦要求された時の心境を明かした。前田が「あれはぶっつけ本番だったの?」と質問をとばすと、「僕はぶっつけ本番です」と明かし、「向こうとかテレビ局スタッフは勝ったら言うってことは聞いていたらしい」と話した。

KIDについて、前田が「総合出身のKIDのパンチ・キックていうのは正統のキックボクサーのパンチ・キックと比べると、クセが強い?」と質問すると、魔娑斗は身振りを交えながら「クセ強いです。(KIDは)遠い距離だから、蹴っても最初は空振りしちゃうんですよね」と述べた。試合内容について、魔娑斗は、「(KIDが)グッと入ってくるんで、膝蹴りのカウンターがグッと入ったんで『膝でいけるな』って。入ってくる時にガードして固めてテンカオ。そこからは完全に自分のペース」と振り返った。

 

4団体統一チャンピオン、井上尚弥について

昨年12月に行われた井上尚弥の4団体統一戦を観戦した魔娑斗は、「リングの上の避けてる顔、悪魔みたいな顔してましたよ。なかなか凄い目つきしてましたね」と感想を語った。

 

朝倉兄弟について

魔娑斗は、朝倉兄弟を輩出したアウトサイダーの主催者である前田に、「朝倉兄弟をはじめて見た時って、どういう風に思ったんですか」と質問。前田は、「試合して撃ち合ってる時にパンって(パンチが)どこかに当たった時に、一瞬体全体がピンと弾くじゃん。それがなかったんだよねあいつら。バスバスバスって入ってくるようなパンチだったんだよね。『なんだコイツらは』と最初思ったんだよね」と朝倉兄弟の印象を明かした。また、前田は「2人とも才能とか素質が凄いあるんですよ。あるんだけど、それだけでできちゃったもんだから勘違いしてるんだよ」と付け加え、魔娑斗を苦笑いさせた。