朝倉未来の選手紹介 〜格闘技界を牽引する“路上の伝説”のすべて〜

「日本で一番稼ぐ格闘家」、それがRIZINファイターの朝倉未来である。路上のストリートファイトから成り上がった未来は、格闘家で初めて本格的にYouTube活動をスタートさせ、今や年収10億円以上を稼ぐスーパーアスリートだ。最近では、自身が発案した1分間最強を決める格闘技イベント「Breaking Down」を成功させ、社会現象を巻き起こした。

今や言わずと知れた格闘技界のスーパースターである朝倉未来。

しかし、彼の生い立ちは“成功”とは程遠いものだった。では、未来はいかに拳で成り上がり、今に至るのか。その全貌を徹底解剖していこう。

画像2: 入場※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/06/13/7ebaa557fc930c7305910883114e63765b39facd_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

朝倉未来のプロフィール

名前     :朝倉未来
生年月日   :1992年7月15日
出身地    :愛知県豊橋市
身長     :177cm
体重     :66.0kg
戦績     :20戦 16勝(8KO 1SUB) 3負 無効試合1
階級     :フェザー級
所属     :トライフォース赤坂
獲得タイトル :第5代THE OUTSIDER 65-70kg級王者・第3代THE OUTSIDER 60-65級王者
バックボーン :空手・相撲・ブラジリアン柔術(紫帯)
公式HP : MA.inc
Twitter    :朝倉未来 Mikuru Asakura
Instagram  :朝倉未来 Mikuru Asakura
YouTube. : 朝倉未来 Mikuru Asakura
アパレル   :Matan Avenir
ファンクラブ :強者理論

今年で30歳となる未来は、2021年のRIZIN東京ドーム大会ではメインカードに抜擢されたり、同年の大晦日には前チャンピオンの斎藤裕に判定勝利したりと、日本の総合格闘技界の顔として活躍している。

今回は、そんな彼の生い立ちから現在に至るまでを紹介していこう。

喧嘩三昧の青春時代からアウトサイダー王者へ

実は気弱だった!? 相撲を始めた意外なワケ

愛知県豊橋市に生まれた未来。同じくRIZINで活躍する弟、朝倉海と妹の三人兄弟で育ちった。未来は、小学時代から空手を習いはじめる。子供の頃の未来は、身体能力こそ高かったものの、気持ちの面では勝気な性格ではなかったそう。特に空手の小学生の大会は、無差別級で行われることが多く、未来は、気持ちの弱さから自分より体の大きい相手にはなかなか力を発揮できなかった。

そんな時に、父親が未来の気の弱さを克服させようと相撲を習わせるようになったという。すると、気持ちの弱さを克服した未来は、空手では極真空手の全国大会で準優勝するほどの腕前となった。他にも、学校のマラソン大会では1位を取ったり、相撲では自分より体の大きな相手を投げ飛ばしたりと運動神経は抜群だったようである。また、その頃は空手の厳しい練習に加えて、父からも腕立て100回・スクワット500回・腹筋200回などのスパルタメニューを課されたようだ。

朝倉未来の人生初喧嘩!

小学校6年時に転校した未来は、人生最初の喧嘩をする。きっかけは、転校先の同級生に「誕生日が先だから敬語を使え」と言われたことのようでだが、あっさりボコボコにしたと語っている。

市内の中学校に入学した未来は、先輩だからという理由で敬語を使うことに疑問を持ち、先輩にもタメ口で話していた。すると、早速先輩から呼び出されたが、未来が返り討ちにしたという。それ以降、未来はどんどん喧嘩にのめり込むようになっていく。

あるときは、トイレで先輩10人に囲まれたこともあったが、「全員まとめてやろうよ」と言い放ち、その堂々とした一言で先輩たちは手も出さず逃げ帰ったようだ。

“伝説の喧嘩” 50人 vs. 2人

中学卒業後は、高校に進学。進学後は、不良度合いもエスカレートして、高校で傷害事件を起こし退学に。ただ、とにかく喧嘩が強かった未来は、暴走族からスカウトを受けるようになる。しかし、暴走族には興味がなかった未来はその誘いをつっぱね続けることに。

その後、暴走族との「3対3」の喧嘩を申し込まれた未来は、暴走族がもっと連れてくることを想定して9人を率いて、喧嘩場へ。すると、やってきたのは50人の暴走族。あまりの数の差に、1人を残して8人が逃げてしまい、局面は暴走族50人対未来と仲間の2人に。この状況に未来は「ヤンキー漫画みたいでワクワクする!」と思ったという。しかし、数の多さには流石に勝てず、未来自身も「死ぬかともった」というほどボコボコにされた。運良く警察が来てその場を逃れられたものの、未来は左目がほぼ失明状態になるなどの重傷を負ってしまった。ちなみに、この時未来と逃げずに戦った仲間は、吉田という人物で、今では未来のYouTubeメンバーとして活躍している。

「50vs.2」の喧嘩後、負けたことが何よりも悔しかった未来は、別の暴走族に入りあの時のメンバーを1人ずつ倒すと決心。そして、タイマンの喧嘩を繰り返し、なんと2、3ヶ月でその暴走族を潰してしまった。

しかし、ずっと喧嘩をしていた未来はそこでやめられず、「もっと強い奴と戦いてぇ」とさらなる刺激を求めるようになっていった。

“路上の伝説” 誕生秘話

今や言わずと知れた未来のリングネームである“路上の伝説”。いったいこの異名はどのように生まれたのか?

まだ暴走族に入ったばかりの未来は、ある日隣町の暴走族と喧嘩をやるからと先輩に呼び出された。しかし、暴走族同士で総力戦をやれば、どちらも共倒れになりかねない。そこで、両暴走族の総長は、族の一番強いもの同士を決闘させて、勝敗を決めることに。

そして、その決闘に指名されたのが、まだ入って間もない無名の未来。強い奴との喧嘩に飢えていた未来は、迷わず決闘へ。敵の対戦相手は、始まるや否や飛びかかってくる。そこに未来は、左フックを完璧に合わせ相手を失神させた。

その日から未来は“路上の伝説”と呼ばれるようになったという。まるでヤンキー漫画のようなストーリーだ。

超攻撃的格闘兄弟”朝倉未来・朝倉海が語る「アウトサイダー出身」という矜持 (2018年4月23日) - エキサイトニュース※画像URL:https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FCyzo%252FCyzo_201804_post_159361_a32d_1.jpg(エキサイトニュースより引用)

拳銃を突きつけられた!?衝撃体験

あるとき、暴走族仲間と走っていた未来は、「アウトレジ的な人」に追いかけられ駐車場でとめられる。みんなが謝っている中、未来はタバコを吸って謝らないでいると、ヘルメットで頭を殴られたという。さすがの未来もその場では謝ったというが、家に帰ると「ムカついてきた」ため、なんと相手の事務所に突撃。

事務所では、拳銃を突きつけられたというが、日頃から「死んでもいい」と思っていた未来は、一切動じずにいた。すると、相手側が痺れを切らし、未来は解放され無事帰還することになった。

未来の大舞台でも動じない精神の強さは、この頃に培われたかもしれない。

しかし、喧嘩三昧で荒れまくっていた未来の生活は、ある日終わりを告げる。

16歳から1年半の少年院生活

警察からマークされていた未来は、16歳の時に無免許運転の罪で捕まり鑑別所に送られる。

反省をアピールすれば保護観察となって、少年院行きは免れたようだが、未来はその選択をせず自ら少年院を選んだ。後に、この時に捕まっていなかったら上半身に刺青を入れ、極道の道へ進もうと思っていたと明かしている。

結局、2010年4月の16歳から2011年8月の18歳までの1年4ヶ月間を少年院で過ごすことになる。

少年院時代は、毎月母親が片道1~2時間かけて面会にきた。すると、次第に未来は家族という大切な存在を悲しませていたことに気づき、これが更生のきっかけとなっていく。

不良たちの祭典 “THE OUTSIDER” 出場へ

未来は、少年院時代に友達の岡くんが格闘技の大会、THE OUTSIDERに出場していることを知り、自分も出てみたいと思うようになる。THE OUTSIDERとは、プロレスラーの前田明日が主催する格闘技大会。そのキャッチフレーズは、「不良達ヨ、覚醒セヨ」で、全国の喧嘩自慢を集めてルールの上で戦わせるという団体だった。元RIZIN王者の朝倉海や、RIZINで活躍する金太郎、白川陸斗なども参戦しおり、決して低いレベルの格闘技団体ではなかった。

少年院出所後に、岡くんからTHE OUTSIDERの試合映像を見た未来は、自分の腕っぷしと比較して「弱いね」と断言。そして、不良たちの格闘技大会であるTHE OUTSIDERに応募した。

しかし、応募倍率も高く落選してしまい、未来は再び喧嘩を始めてしまう。ただ、より強い相手を求めた未来は、格闘家と戦うため地元の豊橋道場の門を叩いた。

当時、豊橋道場の支部長だった宮野勝吉氏とスパーリングを行なった未来は、なんとボコボコにやられた。敗因は、圧倒的な寝技経験値の無さ。寝技の攻防などほぼ皆無のストリートファイトでは、本物の格闘家にはまったく太刀打ちできなかったのである。

負けた悔しさの反面、これからもっと強くなれると確信した未来は、弟の海も引き込み、地元で働きながら格闘技に打ち込むようになる。

未来は、2012年に20歳でDEEP CAGE IMPACT浜松大会に出場し、1RTKO勝利で華々しくプロデビューを飾った。2013年からは、前田明日が主催するTHE OUTSIDERを主戦場にして戦っていく。

朝倉未来の礎を築いたアウトサイダー時代

未来のTHE OUTSIDERでの戦績は、アマチュア時代なども含めると13戦11勝1敗1無効試合。2013年のデビューから3連勝で勢いに乗ると、試合後のインタビューでMr.アウトサイダーの異名をもつカリスマ的存在の啓之輔(当時、13勝5敗)に対戦アピールをした。この頃から、強い相手と戦いたいという未来らしさが伺える。

その後、啓之輔との対戦が決定するも、未来の拳の負傷により試合は消滅。未来は復帰戦として、啓之輔よりも強く、プロ格闘技団体ZSTにも出場経験のある樋口武大(アウトサイダー7戦6勝)との対戦が決定。

樋口武大は、RIZINバンタム級で活躍する金太郎にも勝利し、後にTHE OUTSIDER 65-70kg級王者に輝くほどの実力者だ。樋口相手に未来は、1Rにパウンドなどで優位に試合を進めるも、アンクルホールドを決められ、一本負けを喫し初の敗北。これがTHE OUTSIDER唯一の黒星となった。試合後、樋口は「僕の勘なんですけど、彼とんでもなく強くなるんで今のうちにやっといてよかったですね」と語り、勝利しながらも未来の強さを認めた。そして、この言葉いずれ現実のものとなっていく。

この敗戦を機に未来は、右足が使えなくなり、オーソドックスからサウスポースタイルに転身。これが今の「右利きサウスポー」という未来を象徴するファイトスタイルになっている。後に、自身のYouTubeでも「サウスポーになったのがちょっと大きかった」と語っており、格闘技人生を変えるような敗北となった。

負けを経験してさらに強くなった未来は、2014年にアウトサイダーの60-65新チャンピオン決定&ランキング制定トーナメントに出場。トーナメント一回戦は、対戦相手の植田雄太の怪我によって不戦勝。しかし、同日にワンマッチで出場予定だった現RIZINファイターの白川陸斗(Dark Rikuto)も対戦相手が欠場となっため、急遽未来と白川の試合が組まれることに。

白川陸斗は、現在では未来と同じトライフォース赤坂に所属し、YouTubeでも多数共演するなど今や盟友関係。そんな2人はともに対戦相手の欠場という、稀なケースで激突することになった。試合は、両者一歩も引かない打ち合いを演じ、壮絶な打撃戦が展開。結果は、判定にまでもつれ込むも有効打に勝った未来が判定勝利! 試合後、未来は「強いあいつマジで」と語るほど、苦しめられた。

しかし、この試合で右拳を骨折してしまった未来は、トーナメントを欠場することに。トーナメントの代役にはこの日の戦いぶりを認められた白川が抜擢された。

大事なところで怪我を負ってしまった未来。彼は、ここから復活することができるのだろうか?

初の快挙! THE OUTSIDER 二階級王者 誕生へ

2014年12月、怪我から復帰した未来は、Mr.アウトサイダーと呼ばれる啓之輔(第4代 65-70kg級王者)への挑戦権をかけた65-70kg級王者挑戦権獲得トーナメントに参戦。

初戦の相手は、地下格闘技で経験を積みアウトサイダーでは3戦全勝と波に乗る木村一成。「派手なKOをする」と意気込んだ未来は、1Rに完璧な右フックを決め宣言通りのKO勝利。

続く決勝の相手は、殴り合い上等のファイター、高橋“ルガー”大毅(当時、6勝1負)。この試合も2Rに、未来がカウンターで右フックを決め、あざやかなKO勝利。

圧巻のトーナメント2連勝で、王者啓之輔への挑戦権を手にした未来。アウトサイダーの主催者、前田明日も「逸材」と認める未来(当時8勝1負)と、2度アウトサイダーの王者に輝き「象徴」として牽引してきた啓之輔(当時18勝7負)がいよいよ激突する。

試合は、1Rから互いに打撃を出し合いながら距離感を図る展開に。すると、1R2分35秒、未来の得意の右フックが炸裂し、啓之輔がダウン。仕留めに行ったところをレフェリーにとめられ、見事TKO勝利! 未来は、第5代65-70kg級王者のベルトを戴冠した。リング場でのインタビューでは、足関を決められ唯一の黒星をつけられた樋口武大(当時、60-65kg級王者)を呼び出し、対戦要求。樋口も対戦要求に答え、未来とガッチリ握手を交わした。

後に、啓之輔は未来とのYouTubeコラボで、本当にムカついて「(未来が)嫌いだったね」と明かした。未来も啓之輔に対し、「憧れみたいなものがあって」と当時の心境を語っている。

未来の対戦要求から5ヶ月後の2015年12月、難敵グラップラー、樋口武大(当時12勝2敗)との60-65kg級タイトルマッチが実現。未来は「リベンジもあるし、圧倒的な強さを見せつけて敵がいないってとこを見せたい」と語れば、樋口も「完全に折って二度と俺の前に現れたくないような記憶を植え付ける」と語り、因縁の対決となった。

試合は、1Rに未来が左ハイキックで樋口を捉えダウンを奪う。そのままサイドポジションを取った未来はバックに周り、リアネイキッドチョークで一本勝ち。屈辱の一本負けを喫した相手から、見事な一本勝ちでリベンジを果たした! 試合後、未来は「この先世界に行きたいと思っているんで、物語の序章ですね。今日は」と発言。この頃から未来は、海外の強豪との戦いを意識していくようになる。

こうして、Mr.アウトサイダー啓之輔と、難敵グラップラー樋口武大を撃破した未来は、THE OUTSIDER史上初の二階級制覇王者となった。

二階級制覇王者となった未来は、今後どのように活躍していくのだろうか?

まさかの結末!? アウトサイダー初防衛戦とその後

2016年3月に60-65kg級の初防衛戦が決定した未来。挑戦者は、過去の王者で8勝7敗1分のRyo。

試合は、序盤から未来が打撃で有効打を浴びせダウンを奪う展開に。しかし、グラウンドでも粘り強く戦うRyoは2Rに未来の首を狩り、ギロチンチョークの体勢に。未来は、まだ浅かったのかタップはせず耐えていると、アウトサイダー主催者の前田明日がなんとタオルを投入。未来の一本負けとなってしまう。突然試合が終わり、未来は不服の表情を浮かべますが、そのまま勝利者インタビューとなった。

しかし、後日Ryoからの申し出によって、このタイトルマッチは無効試合に。お互いに再戦を誓ったものの、調整がうまく折り合わず、再戦は幻となった。

その後は、2016年9月に60-65kg級タイトルマッチでランキング2位の古田博之(当時、5勝1敗)と対戦。古田は、ボクシング仕込みのパンチを得意にする危険な相手も、未来は「1R以内に決める」と堂々のKO宣言をして試合に挑んだ。

試合は、序盤から未来がハイキックでぐらつかせる場面を見せるなど終始圧倒し、最後は伝家の宝刀右フックで1RKO勝利。宣言通りの試合で、初防衛に成功。試合後のリングインタビューでは、「大晦日、テレビで見れるような選手になりたいと思います」と語り、大晦日のRIZINという最高の舞台への願望を口にした。

東京進出と韓国でのプロ初敗北

アウトサイダーでは敵なしとなった未来は、2017年3月に韓国の総合格闘技団体「ROAD FC」に参戦。初戦の相手は、韓国のオ・ドゥソク。

試合は、1Rから未来が打撃で圧倒しハイキックでダウンを奪うと、追撃のパウンドを放ってTKO勝ち! 異国の地でのデビュー戦を勝利で飾った!

この頃から朝倉兄弟は、同じくアウトサイダーで戦っていた“闘う弁護士”こと堀鉄平氏と親交を深める。弟の海が、堀に地元愛知の練習環境の限界などを相談すると、堀は自信が経営するジム、トライフォース赤坂に朝倉兄弟をインストラクターとして勧誘。これを機に、朝倉兄弟は上京しより良い環境下で格闘技に励むようになる。

東京進出を果たした未来は、アライアンスや和術慧舟會HEARTSなどの日本トップクラスのチームで練習を重ねる。トップレベルの打撃に加え、テイクダウンディフェンスなどのレスリング能力を身につけた未来は、さらに自信を深めていった。

2017年10月に韓国でイ・ギルウとの対戦が決定。イ・ギルウは、ROAD FCバンタム級の元王者だが、ギルウにとっては2年10ヶ月ぶりの復帰戦であった。

試合は、序盤から打ち合いの展開が続いたが、1Rに未来が右フックをもらい試合で人生初のダウンを経験。その後マウントポジションまでとられ窮地に立たされるが、なんとか脱出。未来もギロチンチョークを試みる場面を見せるも1Rは終了。

続く2Rでは、未来のローキックがイ・ギルウの下腹部に入ってしまい、試合は一時中断。再開後も、テイクダウンを奪われるなど劣勢で2Rも終了。

最終ラウンドでも、早々にテイクダウンを奪われ苦しい展開に。未来は、大きな見せ場は作れずゴングとなった。

相手のタックルに苦しめられた未来は、打撃もさえず0-3の判定負け。プロキャリア初の黒星となった。

スター誕生へ、RIZIN参戦

RIZIN初戦は元UFCファイター!

韓国での戦いを終えた未来は、2018年3月にTHE OUTSIDERのリング場で卒業を発表。翌月の4月に、DEEP浜松大会に参戦した。

復帰戦の相手は、後にRIZIN LANDMARK vol.2に出場し、DEEPバンタム級暫定王者となるCORO。

試合は、打撃でもグラウンドの展開も未来が優位に進め、3-0の判定勝ち。復帰戦を勝利で飾った!

そして、いよいよ未来は、8月に愛知でのRIZIN.12でRIZIN初参戦が決定。初戦の相手は、元UFCファイターの日沖発(29勝12敗2分)に決定した。日沖は、SRCと修斗のフェザー級で王者を獲得し、UFCでも3勝をあげるなど未来にとって過去最強の相手。

試合は1R、タックルに入ろうとした日沖の顔面に、未来のキックがドンピシャに入り日沖がダウン。仕留めにはいった未来に、レフェリーが割って入ってTKO勝利となった! 未来は、戦前の下馬評を覆し、格闘エリートの日沖を見事に下した。試合後のインタビューでは、「9月埼玉。オファー待ってます」と短く話し、RIZIN連続参戦を熱望した。

画像6: 試合内容※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2018/08/12/961abc5a84f9720e3d10975dd56fc96a66e6b69b_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

ハードパンチャーとヒリつくRIZIN2戦目

インタビューでの発言通り、9月のRIZIN.13にショートノーティスでの出場が決定。対戦相手は、カザフスタン出身のカルシャガ・ダウトベック(当時、8勝1敗)に決定。ダウトベックは、ハードパンチャーで8勝7KOという危険なファイターだ。

試合は1Rでは、ダウトベックが足を滑らせたところを見逃さず、未来がアナコンダチョークを仕掛ける。これをエスケープしたダウトベックはタックルに入り、豪快なテイクダウンを決める。寝技の展開から、未来がうまくトップを取り返すなど、攻守交代の激しいラウンドとなった。

2Rは、未来がタックルに入ってテイクダウン。そのままヒザやパウンドを繰り出し、ニアフィニッシュに追い込むも、ゴングに阻まれます。

3Rは、未来は左のハイキックなどキックを中心に組み立てるも、未来のローブローで試合は一時中断。再開後、ラスト1分はお互いにパンチの攻防を見せるも決着はつかず判定へ。

画像5: 試合内容※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2018/09/30/04fb19c57f814e86ccfd3534d912d8998a14f686_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

結果は、判定となり3-0で未来の勝利。試合後のインタビューでは「判定になっちゃったんで納得はいっていないですね」と語り、勝利するも悔しさを滲ませた。

念願の舞台、RIZIN大晦日へ!

2018年の年末、未来の夢だった大晦日の舞台への出場がついに実現。未来は、さいたまスーパーアリーナで開催された大晦日の「RIZIN 平成最後のやれんのか!」に出場が決定した。対戦相手は、元修斗フェザー級王者のリオン武。リオン武は、当時24勝11敗でDREAMにも出場経験があるベテランファイター。しかし、未来は「ビッグネームなんですか? 俺は知らなかった」とリオンのことを知りもしなかったという。

試合は、2Rに未来がリオンをコーナーに詰め、パンチのフェイントに頭を下げさせたところに左の飛び膝を決め、圧巻のTKO勝利。未来は、夢舞台での試合を見事なKOで飾った。

画像5: 試合内容※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2018/12/31/dae9ab3ca63a85db498c17a2ff07df784f05127e_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

ブラジルの“キラー”と手に汗握る打撃戦へ

その後、未来は年明け最初のRIZIN.15で“ファベーラの必殺仕事人”ルイス・グスタボと対戦。ブラジル出身のグスタボは、未来戦まで9勝無敗で、アグレッシブな打撃が持ち味の強豪選手だ。

試合は、1Rから両者打撃を振り回し、当たれば終わるようなヒリヒリした展開に。2Rには、未来の右フックがグスタボを捉え、尻餅をつかせる。その後も、未来はカウンターでタックルを合わせるなど見せ場をつくった。最終ラウンドも互いに激しい打ち合いとなり、未来の左ストレートが何度も当たるが、グスタボは倒れずゴングとなった。

結果は、的確な打撃で有効打を稼いだ未来がフルマークの判定勝利。グスタボに初めての黒星をつけて見せた。

画像3: ROUND 1※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/04/21/1df3cd971e471b325cef5d50dcd239636afabf7f_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

格闘家YouTuber 未来未来、誕生!

今では、登録者200万人超えのトップYouTuberとしても活躍する未来。未来がYouTuberとして成功した後は、次々と有名格闘家たちがYouTubeチャンネルを開設していくが、その流れを作ったのは間違いなく未来だろう。

未来は、グスタボ戦後の2019年5月23日にYouTubeチャンネルを開設。街の喧嘩自慢とジムでスパーリングを行う動画や、ぼったくりバーに潜入する体当たりな動画で、一気に人気をはくしていく。

なかでも、最も再生された動画(2022年6月現在で)が、炎上系YouTuberシバターとのエキシビジョンマッチである。シバター得意の煽りと、人気絶頂の未来の対決は注目度も増し、2500万回超えの再生数となっている。

路上からRIZINトップファイターへ

RIZIN参戦から4連勝と波に乗る未来は、2019年7月のRIZIN.17で“お祭り男”矢地祐介と対戦が決定。矢地は、PXCフェザー級と修斗環太平洋ライト級の王者を獲得している実力者。このカードは、戦前から両者が激しいトラッシュトークを繰り広げ、RIZIN.17のメインカードに抜擢された。未来にとっては、大きな団体での初のメインイベンターとなる。

この試合は、未来の適正階級であるフェザー級ではなく、70kg契約での対戦に。試合では、1Rから未来がカーフキックや、右ボディ、右フックを的確に浴びせ試合のペースを握る。

2Rは、矢地もテイクダウンを狙うなど積極的に攻めるも、未来が的確に対処する展開。3Rには、テイクダウンの攻防で未来がロープを掴んだとして注意が与えられる。それでも未来は、カーフキックを中心に矢地を攻めながら、タックルもきって終始主導権を渡さなかった。

画像4: ROUND 3※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/07/28/0b9eda84b2e704453349e450ee508513be6c8cf0_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

結果は、3-0で未来の完封勝利。試合後のマイクで矢地に対し、未来は「しゃべるより、拳を交えることで伝わるものがある。年末ベラトールとの対抗戦やるんだっけ?一緒に戦って盛り上げましょう!」と話した。

画像7: ROUND 3※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/07/28/1ba8401f52f411bc2b312ce3f990947201126334_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

RIZINの人気選手の1人であった矢地を撃破した未来は、さいたまスーパーアリーナの初メインイベントをしっかり締めくくり、RIZINを引っ張るトップファイターとなった。

今後、未来は、日本のトップファイターとして海外の強豪外国人ファイターと戦っていくことになる。

強豪外国人ファイターとの激突

2019年大晦日に、未来は、RIZIN.20のBellatorとの対抗戦でRIZINの大将を務め、ジョン・マカパを迎え撃った。ジョン・マカパは、当時23勝4敗でベラトールでは中堅の立ち位置のファイターで、決して楽な相手ではない。

試合は、未来が2Rにカウンターでマカパをふらつかせる場面を見せるなど打撃で圧倒。マカパのタックルを受けるも、腰の強さで倒されず、よせつけなかった。結果は、3-0で判定勝ち。未来は、MMAファイターとして世界に通用することを証明して見せた。

画像2: ROUND 3※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/12/31/addb9eb7d1543cf64e3c3bf73a9c5550996dd3de_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

試合後、未来は「結構いいの入れたと思うんですけど、頑丈でしたね」と試合を振り返り、マカパの頑丈さを認めている。

メキシコからの刺客と浜松決戦

年が明けた2022年には、静岡県浜松市で行われたRIZIN.21でメキシコからの刺客、ダニエル・サラスと対戦。この試合はメインカードとして組まれ、未来も2度目のメインイベンターとなった。

試合は1Rからハイレベルな打撃戦の攻防を展開。サラスの手足の長さを活かしたボクシングを警戒した未来は、蹴り主体の作戦を遂行。2Rは、未来が左のハイキックでダウンを奪うと、すかさずパウンドを放ちレフェリーストップのTKO勝利となった。

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2020/02/22/8809250099c0bfd0ff190a38358e9325783c41ab_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

海外の強豪選手相手にも2連勝とその強さを証明し、未来は名実ともにRIZINの看板選手に。

未来の次の対戦相手は誰か、タイトルマッチは組まれるかなど、ファンからの期待もますます高まっていった。

国内最強の称号 “RIZINフェザー級タイトルマッチ” へ

浜松大会から約9ヶ月後の11月、RIZIN.25にて未来は斎藤裕との初代フェザー級タイトルマッチが決定。斎藤裕は、当時18勝4敗で修斗フェザー級王者となっている国内トップ選手。前戦のRIZIN.23では、国内トップの寝技力を誇る、摩島一整を2RでTKO勝利で下している。その日の試合で解説を務めた未来は、「やってやりましょうかね」と発言し、斎藤も「タイミングが合えば」とやる気を見せていた。

試合前の記者会見で、未来は斎藤に対し「俺の相手じゃないかな。素直に」と挑発。一方、斎藤は「このチャンスを逃さずに必ず勝ちたい」とコメントし、冷静な姿勢を崩さなかった。

未来のためのタイトルマッチとも言われた試合の行方はどうなるのだろうか?

試合は1Rからお互いに打撃戦を展開。斎藤がカウンターの左フックをヒットさせれば、未来も右フックを効かせ応戦。2Rには、斎藤がニータップで未来からテイクダウンを奪う。斎藤は、その後も積極的にテイクダウンを仕掛けていく。3Rも未来は、斎藤にテイクダウンを奪われる展開。最後の局面では、未来も左ストレートを当てて、斎藤を大きくよろめかせるシーンを見せる。しかし、未来が果敢にタックルに行ったところでゴングとなった。

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2020/11/21/64af2fd936d63585faaefbdc0742fe23490e30ea_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

結果は、0-3で未来の判定負け。未来はRIZIN7連勝中だったが、RIZIN初黒星を喫した。

試合後のインタビューで、未来は「久しぶりに負けて、勝った時よりも嬉しい気分。やっぱり格闘技やめられないなって。早く練習したい、やり返したい」とコメント。試合後のYouTubeでも「試合では負けたけど、勝負には勝った」などと発言し、アンチコメントが殺到。炎上する事態に発展した。

大一番で勝利を逃した未来。RIZINの看板選手である彼の復帰戦はどのように組まれるのだろうか?

炎上後の真価が問われる大晦日へ!

しかし、屈辱の敗戦からわずか40日、未来は早くも大晦日に復帰戦を行うことが決定。相手は、元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡。弥益は、筑波大学大学院を出て、大手企業に勤めるサラリーマンファイター。当時の戦績は、11勝5敗で、変則的な動きを持ち味にしている。

この試合は、少年院卒の未来と大学院卒の弥益という異色の「院卒対決」として注目を浴びた。記者会見で未来は、「保守的になっていた部分が少なからずあった。昔に戻って狂気的な朝倉未来を出していきたい」とコメントし、復帰戦への意気込みを語った。

試合は1Rから未来が積極的に左ストレート、右アッパーを出し、弥益も様子を見ながらスイッチする展開。弥益は、細かくスイッチしながら未来に的を絞らせない。すると未来の三日月蹴りが弥益のボディを捉えるも、その後のバッティングで試合は一時中断。再開後は、未来が三日月蹴りのフェイントで弥益のガードが空いたところに、左ハイキックを決めて弥益がダウン。未来が追撃のパウンドを放ったところでレフェリーストップとなった。

試合後のリングインタビューでは、「また斎藤選手とやりたいと思っています」と発言。斎藤へのリベンジ戦を熱望した。

果たして、未来の言葉通り斎藤とのリベンジ戦は組まれるのだろうか?

朝倉未来史上最大の一戦、東京Dでクレベル・コイケと激突!

年が明けた2021年6月に、未来の次戦がRIZIN.28の東京ドームで決定。対戦相手は、ヨーロッパの最大級の格闘技団体 KSWの元王者クレベル・コイケ。“柔術界の鬼神”という異名を持つクレベル・コイケは、当時27勝5敗で23の一本勝利をあげ驚異の極め力を持つ危険なファイター。2020年の大晦日にRIZINに参戦すると、強豪のカイル・アグォン、摩島一整を共に一本勝利で退けている。未来については、「YouTubeばっかり」と煽り対戦要求をしていた。

記者会見で未来は、「今までで一番追い込んで、良い試合をしたい」、「KOしたいですね」と話すと、クレベルも「サブミッションで一本勝ちしたい」とコメント。未来のKO勝利か、クレベルの一本勝ちか。フェザー級至高のカードは、18年ぶりとなる東京ドームでの格闘技大会のメインイベントに抜擢された。

試合は、序盤から中央で圧力をかける未来と、ローキックを散らすクレベル。未来に組み付いたクレベルは、強引に寝技へ引き込もうとするが、未来は立ち上がります。未来は、立ち上がり際にアッパーとミドルを打ち込み、クレベルをぐらつかせるシーンを見せるも、深追いはせずに1Rは終了。

画像6: ROUND 1※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/06/13/871c1c8d4a34aa14cf77eccbd4c67b643b1ccaba_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

2Rでは、クレベルが未来をコーナーに追い込んで組み付くと強烈な肘を浴びせる。そこから未来を引き込んでグラウンドの状態に。グラウンドの攻防で未来の一瞬の隙を見逃さず、クレベルが三角絞め。未来はタップこそしなかったものの、完全に失神してしまいレフェリーストップとなった。

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/06/13/9864fb6ffad8047d1872417f66de47e967c74bf6_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

未来は、東京ドームという大舞台で失神一本負けという屈辱を味わった。試合後のインタビューでは、現役引退を匂わせるような発言をしたものの、ファンの声をもあり現役続行を明言。

気になる未来の復帰戦の相手は誰になるのだろうか?

“悪童” 萩原京平と血の騒ぐ復帰戦へ

未来の復帰戦は、2021年10月に「RAIZN LANDMARK vol.1」という配信に特化したRIZIN初のイベントに決定。復帰戦の相手は、“アンダーグラウンドエンペラー”萩原京平(当時、5勝3敗)に。萩原は、地下格出身で2020年の大晦日には元K-1ファイターの平本蓮をくだし一気に躍進した選手。全身のタトゥーと殺傷能力の高い打撃でRIZINでも異彩を放っていた。

記者会見で、未来は「(対戦相手の)実力はあまりないと思うのですが、対戦カード自体は面白いと思うので、楽しんでいただけたら」とコメント。対する萩原は、未来が10月末にABEMAの喧嘩企画に出ることに触れ「すげぇ舐められてるなって腹たったし。俺がフルボッコにして引導を渡してやろうかと思います」と力強くコメントした。

試合前日の計量から緊張感抜群のフェイスオフをみせ、試合の注目度は跳ね上がった。配信が開始すると、サーバーにアクセスが殺到しサーバーがダウンする事態に。試合開始予定が1時間遅れるアクシデントとなった。配信を担当したU-NEXTによると、史上最大の視聴数を記録したようである。

画像: 第4試合 スペシャルワンマッチ/朝倉未来 vs. 萩原京平※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/10/01/3d31011a85f8abf8728b902feca9aa867732eff3_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

そんな大注目の試合は、1Rから未来が萩原の足を取ってニータップからテイクダウンし、グラウンドの攻防に。未来が終始グランドで優位に立ち1Rは終了。2Rも、未来がニータップでテイクダウンに成功し、ヒザやチョークなどで積極的に攻める展開。最終ラウンドも、未来がニータップで3度目のテイクダウンに成功。サイドポジションで萩原を支配し、ヒジやパウンドで萩原につけ入る隙を与えなかった。

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/10/02/1796f4964316fdb0249131bba5bd82038169197e_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

結果は、3-0で未来がフルマークで判定勝利。試合後のマイクでは、解説席に座っていたフェザー級王者の斎藤に対し「年末とかでも対戦を受けてもらえたら嬉しいです。お願いします。」と謙虚に発言。斎藤も「勝利おめでとうございます。すごく強くなっところを見れたので、気運が高まれば楽しみにしています。」と答えた。

画像: 勝利者マイク※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/10/02/f4104bf7734306fe9fae4b2e724f4fdc1e0d688c_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

クレベルに敗戦後の復帰戦で、新たな武器「ニータップ」を披露して成長した姿をみせた未来。果たして、フェザー級のトップに立つ斎藤、屈辱的な失神負けを喫したクレベルへのリベンジはかなうのだろうか?

大晦日、斎藤裕との絶対に負けられないリベンジマッチへ

萩原戦後の未来は、ABEMAの人気シーズ「1000万円企画」に「未来未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」に出場するなど、話題にことかかない。

しかし、フェザー級では王者の斎藤裕が、タイトル防衛戦でDEEP王者の牛久絢太郎にTKO負けを喫し王座陥落。フェザー級戦線はますます混沌とした状態になっていった。

そんな中、未来待望のリベンジマッチが2021年の大晦日RIZIN.33で実現。対戦相手は、10月に王座を奪われたばかりの斎藤裕。未来にとっては、昨年のリベンジマッチ、斉藤にとっては防衛失敗を払拭する復帰戦と、どちらも負けられない決戦に。

記者会見で、未来は「斎藤選手とは1年越しだがどちらも強くなっていると思うのでお楽しみに。相手が希望するような試合にはならないと思う。一本勝ちしたい」とコメント。対する斎藤は、「1年前とは全く違う展開になると思う。とにかく会場を盛り上げて、世間に届くような試合にしたい」と意気込んだ。

未来は、髪の毛を金髪に染め上げて決戦へ。405日ぶりの再戦となったこの試合は、2Rに未来がカウンターの右フックを効かせると、左ストレートで斎藤を捉えニアフィニッシュまで追い込む。3Rには未来が前戦で斎藤に決められたニータップをやり返し、斎藤からテイクダウンを奪う。その後も、未来は斎藤にカウンターのヒザを合わるなど優位に試合を進めた。

画像6: ROUND 2※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/12/31/394248953f939662b2b777579f1e61287f95326b_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

結果は、3-0のフルマークで未来の判定勝利! 未来は得意の右フックを効かせるなど、見事なリベンジを果たした。

試合後のリングインタビューで、未来は「毎日悪夢を見るぐらい、いろんな重圧に耐えて今日勝てたので嬉しいです。斎藤選手強いなって、死んでも負けたくないって気持ちで戦いました」と話した。

画像11: ROUND 3※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/12/31/6e7581584d46036558eafe4e5677a3fb3be382e3_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

405日ぶりの再戦をリベンジで飾った未来。気になる次戦は誰と戦うことになるのだろうか?

次戦、“50戦無敗の伝説ボクサー”メイウェザーに!

年明け後は、怪我の影響などもあり試合から離れていた未来。そんな未来の次戦は9月にあのフロイド・メイウェザー! メイウェザーは、言わずと知れた最強ボクサー。50戦50勝無敗、5階級制覇というとんでもない戦績で現役を引退した。引退後も、メイウェザーは、アメリカの人気YouTuberローガン・ポールや、キック界の“神童”那須川天心などエキシビションマッチで戦い、大金を稼いでいる。

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/06/14/dcd2a80c79b2f41d47645d8e5fa144c13fb505a1_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

6月14日にアメリカのラスベガスで「メイウェザーvs.朝倉未来」の記者会見が行われた。未来は「今回フロイド・メイウェザー選手と戦うということで、僕はMMAファイターなんで今後世界に名を売るために今回ちょっと利用させてもらいます。倒します。」とコメント。対するメイウェザーは「彼は一生懸命やって私を倒しに来ると言っていますが、私は楽しみに行ってそれでも勝つ自信があります」と豪語。また、約1時間の会見は、8割ほど試合に関係のないメイウェザーのおしゃべりに終わり、未来もTwitterを更新するなど不服な態度を見せた。

このエキシビションマッチは、2022年の9月に3分3Rのボクシングに準じたスタンディングバウトで行われる。会見後に、メイウェザーと向き合った未来は「見た目の感覚でいうと勝てる気がしているので、この感覚のままいったほうがいいかな」と話しました。また、那須川天心戦のメイウェザーについては、「ちょっと怒りみたいなのがあった。ただで返すつもりはない」と力強くコメント。プライベートでも親交のある天心の敵討ちとなるのだろうか?

「メイウェザーvs.朝倉未来」は、通常のRIZINとは異なる「超(スーパー)RIZIN」としてさいたまスーパーアリーナで開催された。

朝倉未来の知りたいトコ!

朝倉未来の年収は?

RIZINのスーパースターであり、トップYouTuberでもある未来。他にも、アパレルブランド「Matan Avenir」や不動産投資も展開している。

未来は、インスタライブ中に「年収10億はいってんじゃないかな、普通に」と驚愕の発言! 未来は格闘技の才能だけでなく、YouTubeでの企画力や、ビジネスマンとしても秀でた才能を見せている。

朝倉未来の彼女は?

未来の彼女と言われているのが、タレントの小倉ゆうか(23)である。小倉ゆうかは、グラビアアイドルとしても活躍し、リアル峰不二子とも呼ばれる超美女。

2人の熱愛がスクープされたのは、2020年の1月。未来と小倉が仲良くスーパーへ買い物に行く様子が撮られていた。その後も、小倉のSNSの投稿に未来宅と一緒のキッチンが映るなど匂わせと見られる投稿がある。

また、未来と小倉は薬指にペアリングをしていることも指摘されている。このリングは、クロムハーツのものと見られ、お値段も80万円以上のようだ。

未来自身は小倉との交際を明言していないが、小倉は2022年3月に出演したイベントにて「(未来との関係は)まあまあですね!」と発言している。

結婚間近とも見られる2人のゴールインはあるのか!?今後にも注目だ。

朝倉未来はIQ130!?

未来は、2021年に自身のサブチャンネル「ふわっとmikuruチャンネル」で正式なIQテストをした動画を公開。IQは知識や学力に関係ない、知能の水準を測定できます。IQは90~109は平均値とされ、110以上だとIQが高いと言われる。120~129が優秀、130以上できわめて優秀とされる。

未来は、ウェブ上の有料で受けられるIQテストを受験。制限時間20分の4択問題に挑戦した。未来は、ハイスピードで解きすすめ、10分を残してフィニッシュ。

気になる結果は、なんとIQ134! きわめて優秀とされる数値を叩き出した! 未来は「俺は天才ってことよ」と満足げに発言。

格闘家YouTuberとしての道を切り開いたり、アパレルブランドも成功させたりする原動力は、未来の驚異のIQに秘められているかもしれない!

朝倉未来が発起人! 格闘技大会「Breaking Down」って何!?

未来は、自分自身でも格闘技イベントをプロデュースしている。それが「Breaking Down」。Breaking Downは、「1分間最強を決める」という趣旨の格闘技イベントで、2021年7月に第一回が開催された。

その後も、定期的に開催し、迷惑系YouTuberのへずまりゅうや青汁王子こと三崎優太も出場するなど話題を呼んでいる。また、オーディションの様子から未来自身のYouTubeで投稿すると、600万回以上の再生数を記録するような人気コンテンツとなっている。

今後も、未来がどのような仕掛けで格闘技を動かしていくのか目が離せない。

まとめ

ここまで、朝倉未来の幼少期から現在に至るまでを振り返ってきましたが、いかがだっただろうか?

青春時代は、少年院に収監されるほどヤンチャでありながら、格闘技と出会って更生。アウトサイダーでしっかり実績を積んで、日本最高峰のRIZINへ。今では、「朝倉未来」を日本で知らない人はいないほどの有名人になった。9月にメイウェザーと戦えば、さらにその名が世界へ広がることだろう。

当初から未来は、「30歳で格闘技を引退」と発言してきた。しかし、斎藤戦勝利後はBellatorとの対抗戦を口にするなど30歳で引退することはなさそうだ。

今後も未来は、日本格闘技界の顔として、私たちに興奮と感動を与えてくれることだろう。 未来のRIZINでの試合が待ち遠しくてならない。

画像: 入場※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/ef2d2e478f29cdffaffd42b0bdea001ceae9a0ce.jpg(RIZIN公式HPより引用)

※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用