わずか15歳で総合格闘技のリングへと上がり、強烈なタックルと破壊力のある打撃を武器に、連勝街道をひた走る1人のファイターがいる。
彼の名は”神龍誠”。 “日本のラフ・ダイヤモンド” という異名を持つ神龍は、史上最年少の18歳でDEEP王者に輝くと、RIZIN参戦後も未だに負けたことがない。
誰にも止められないほどの勢いに乗っている神龍だが、彼が過去に歩んできた道のりは、決して平坦ではなかった。「震災の被害に遭い、無念にも地元を離れた経験」があれば、「覚悟を決めて臨んだタイトルマッチで、苦汁を飲んだ経験」もある。神龍の人生の舞台裏には、数多くの悔し涙が隠されているのだ。
今回の記事では、そんな神龍の生い立ちから、格闘家としての歩み、そして今後の展望について詳しく紹介する。
それでは、まずはプロフィールから見ていこう。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/12/29/d5862fae82ea270bc3d9220fe23dadeeaf0ea244_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)
神龍誠のプロフィール
名前 : 神龍誠
生年月日 : 2000年7月5日
出身地 : 宮城県仙台市
身長 : 165cm
体重 : 57.0kg
戦績 : 16戦 14勝1敗1分
階級 : フライ級
所属 : 神龍ワールドジム
獲得タイトル : 第5代DEEPフライ級王座
入場曲 : Danza Kudoro
バックボーン : レスリング
公式HP : −
Twitter : @makoto0705mma
Instagram : makoto2000mma
YouTube : https://www.youtube.com/channel/UCmfh-87a6MXbwpht28pyroA
アパレル : −
ファンクラブ : −
レスラーから、DEEP史上最年少王者へ
震災を乗り越え、全国レベルのレスラーに
宮城県仙台市に生まれた神龍は、プロレス好きの父親の影響を強く受け、幼少期からプロレスラーになることを夢見ていた。そして、その夢を叶えるべく、神龍は小学3年生の時にレスリングを始め、格闘技の才能を伸ばしていった。
しかし2011年3月11日、仙台市は東日本大震災に見舞われ、不幸にも神龍が住む家も大きな被害を受けた。そうして引っ越しを迫られた神龍とその家族は、茨城や千葉で住まいを転々とする厳しい生活を送るようになる。実際、神龍は小中学時代に6回ほど転校したという。そんな不安定な環境で育った神龍だったが、1つだけ決して辞めなかったことがある。「レスリング」だ。
神龍の地道なレスリングの努力は中学3年生の時に、ついに実を結ぶ。全国中学生レスリング選手権大会に出場した神龍は、見事に決勝まで勝ち進み、全国2位という結果を残してみせたのだ。震災という悲惨な出来事を乗り越えて、レスリングで全国トップレベルまで上り詰めた神龍。彼のレスリングエリートとしての今後の活躍に、周囲の期待は自然と高まっていった。
しかし、神龍はこの全国大会出場を機に、レスリングをやめてしまったのだ。実は神龍は、中学卒業後はプロレス団体「NOAH」に所属して、ずっと夢だったプロレスラーになりたいと考えていた。そうして中学卒業前にはNOAHに履歴書を送り、入門を試みる。しかし、NOAH側から「2年後の17歳になってから再度応募してください」と言われ、あっさりと断られてしまったのだ。
高校進学も考えておらず、あと2年も待てないと悩んでいた神龍だったが、そんな時期に出会ったのが、総合格闘技だった。今までレスリングで培ってきた能力も存分に活かせると考えた神龍は、中卒でのMMA挑戦を決意。これが神龍の波瀾万丈の格闘技人生の始まりだった。
少年は若くしてMMAのリングへ
中学卒業後、わずか1ヶ月しか経っていない2016年4月、なんと神龍はパンクラスでプロデビューを果たすことになったのだ。わずか15歳だった神龍のMMAデビューは、格闘技ファンの間でも大きな話題を呼んだ。
デビュー戦の相手は、10歳以上の年齢差がある前野辰一。いざ始まった試合では、神龍はMMAの経験値の差を微塵も感じさせなかった。結果的に、神龍はレスリング仕込みの強烈なタックルを駆使し、デビュー戦を勝利で飾る。その後はDEEPへと主戦場を移すと、神龍は過去に類を見ない勢いで勝利を重ねていく。曾我英将、丸岡拓也、中森祐人らを破ると、気づけばプロデビューから無敗の6連勝。神龍はスーパー高校生として脚光を浴びるようになっていた。
そして、プロ7戦目に迎える相手は石橋幸太。石橋は当時のDEEPフライ級王者とも引き分けている実力者。神龍にとっては、初めての強敵との対戦だった。しかし、いざ試合が始まり、蓋を開けてみれば、神龍は卓越したグラウンドテクニックで石橋を圧倒し、余裕の勝利を収めていた。彼の勢いはもう、誰にも止められなかった。そして脅威の7連勝を遂げた神龍は、17歳でDEEPタイトルマッチへの挑戦権を手に入れることになる。
17歳のスーパー高校生が、タイトルマッチの舞台へ
2018年4月、神龍はDEEPフライ級タイトルマッチにて、王者・和田竜光との対戦に挑んだ。和田は、破壊力のあるローキックを武器に実績を積み上げてきた実力派ファイター。すでに和田は日本最高峰の舞台・RIZINにも参戦しており、さらには当時7連勝中と破竹の勢いに乗っていた。
スーパー高校生・神龍にとって、最大の敵とのタイトルマッチが幕を開ける。1ラウンド、神龍と和田はお互いに持ち味を発揮する。神龍がタックルでテイクダウンを奪えば、和田はひざ蹴りを有効に使い、神龍の体力を削っていく。神龍は序盤こそ善戦していたものの、ラウンドが進むにつれて次第に和田のペースに飲まれていった。そして試合は判定決着へ。勝利を祈る神龍だったが、結果0-5でフルマークの判定負けを喫することとなった。
キャリア初の敗北となり悔し涙を流した神龍だったが、そんな彼の様子とは反対に、神龍への評価はこの一戦で大きく上昇していた。というのも、神龍は持ち前の強力なタックルに加えて、パンチの打撃力も和田に引けを取らないほど強化されていたのだ。
ここから、神龍の成長スピードはさらに加速する。2018年10月、中山ハルキとの再起をかけた試合に臨み、難なく勝利を収めると、2019年3月にも島袋力を撃破。余裕とも言える試合運びで2連勝を収め、神龍は自信を胸に、再びタイトルマッチへと臨むこととなる。
2度目のタイトルマッチへ
2019年6月、神龍のDEEPフライ級タイトルマッチの相手は、柴田“MONKEY”有哉に決まった。柴田は修斗でのプロデビュー後、バンタム級新人王トーナメントで優勝した実績を持つファイター。神龍と同じく、柴田も将来のDEEPエース候補として期待されていたのだ。そんな両者にとってフライ級の王座は、喉から手が出るほど欲しいタイトル。試合前のリング上では、2人による激戦の予感が漂っていた。
注目を浴びた運命の試合がいざ始まる。ラウンド序盤から神龍は、アグレッシブな姿勢で攻め続け、柴田をケージまで追い込んでいく。さらに神龍は柴田にタックルを仕掛けテイクダウン奪うと、マウントポジションから強烈なパウンドを見舞う。柴田も反撃に出るべくタックルを決めにくるが、神龍は読んでいたかのようにそれを潰し、柴田の攻撃の芽を摘む。結果的に、3ラウンドを通して神龍が試合を支配し続け、終了のゴングが鳴った。
判定は3-0。神龍の完勝だった。DEEP史上最年少となる18歳でのチャンピオンとなった神龍は試合後、「これから僕がフライ級最強というのを証明していきたい」と高らかに宣言してみせた。
そしてこの試合を機に、神龍のもとへRIZINのオファーが届くことになる。RIZINでの神龍の活躍は、のちに詳しく紹介する。
最強を証明すべく、防衛戦へ
2022年5月、神龍はDEEPフライ級王座統一戦にて、藤田大和との対戦が決まった。藤田はボクシングでアマチュア5冠を達成し、満を持してMMAに転向してきた逸材。DEEPを主戦場として戦い、元アウトサイダー王者・伊藤裕樹に勝利を収めるなどの結果を残し、当時6連勝と好調を維持していた。
レスリング出身でタックル得意の神龍か、ボクシング出身で打撃得意の藤田か。激戦必至と予想された待望の試合がついに始まった。
序盤は両者が持ち味を発揮する展開が続いた。神龍が両足タックルでケージ際に藤田を追い込んで、絞め技を狙いに行く。藤田も対抗して、神龍の絞めから抜け出すと、立ち上がって左フックを顔面にヒット。その後も、藤田の右ミドルが炸裂すれば、神龍がテイクダウンからのパウンドを食らわせ、一進一退の攻防が繰り広げられていた。
試合が動いたのは最終3ラウンド。神龍の放ったヒザ蹴りが藤田の顔面をついに捉える。体勢を崩してよろける藤田に対し、神龍は追い討ちをかけるようにタックルを仕掛け、グラウンドの状態でヒザを連打。神龍は、とどめのニンジャチョークを極めにいき、藤田がたまらずタップ。神龍が初防衛、そして王座統一を成し遂げ、フライ級最強を証明してみせたのだ。
勝利した神龍は「次は世界で戦いたい、UFCオファーお待ちしています。ありがとうございました」と、UFC参戦への興味をアピールした。
ここまでDEEPの絶対的王者としての神龍を紹介してきた。次章では、RIZINでの神龍の活躍を紹介していく。言わずもがな、RIZINは名だたる日本のトップファイターが集結する舞台だ。DEEPで快進撃を見せた神龍が、RIZINでは一体どのような試合を見せてくれるのだろうか。その活躍に迫っていく。
RIZIN参戦後の戦い
待望のRIZINデビュー戦へ
2019年12月、神龍のRIZINデビュー戦の相手は中村優作。中村は日本拳法で全国優勝を成し遂げた経歴を持つファイター。そして何より、中村はUFC、Bellatorに次ぐ格闘技団体「WSOF GC」で初代フライ級王者にも輝いた実績があり、いくら神龍と言えど油断できる相手ではなかった。
中村との一戦を前にして、神龍は「今回、憧れていたRIZINという大舞台に立つ事ができ、とても嬉しく思います。激しくスリリングな試合をします。是非、神龍誠を体感してください」と語り、DEEP王者としての自信とプライドをのぞかせた。
神龍のRIZINデビュー戦がいざ幕を開ける。1ラウンド、神龍は序盤から攻勢に出る。跳び蹴り、バックブローの連続技で中村をケージ際まで押し込むと、中村はカウンターを狙って、神龍の突進にヒザを合わせにいく。しかし、神龍は中村の攻撃をもろともせず、タックルでテイクダウンを奪う。そこから神龍はフロントチョークを仕掛け、一気に決着を付けにいくが、これは惜しくも極まらず。ここで1ラウンドが終了した。
2ラウンド、神龍の勢いは止まらない。果敢にタックルを仕掛ける神龍は、中村をグラウンドの状態へ追い込み、決して攻撃の機会を与えない。スタンドに戻っても、神龍はハイキックをヒットさせ、試合を優勢に進める。しかし致命傷までは至らず。そのまま大きな展開もなく2ラウンドが終了。
3ラウンド、ペースを掴みたい中村だったが、神龍のタックルはそれを許さない。グラウンドの展開から、神龍は再びフロントチョークで絞め上げを狙うが、これは中村の必死の抵抗で極まらない。最後は神龍が中村に強烈なパウンドを浴びせ、試合終了のゴングが鳴った。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2019/12/29/20449455d8185b6931e215f06534dbe6f1427a72_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)
判定は3-0で神龍の勝利。強敵と評されていた中村の攻撃を完璧に封じ込め、DEEP王者の強さを見せつける結果となった。試合後、神龍は「僕に関わってくれた全ての方、中村優作選手ありがとうございました! まだまだDEEPチャンピオンらしくないのでこれから強くなっていきます」と意気込みを語った。
勢いそのまま、RIZIN2戦目へ
2020年8月、神龍の次なる対戦相手は伊藤盛一郎に決まった。伊藤は格闘技団体「ZST」の第3代フライ級王者としてRIZINへ参戦。デビュー戦で才賀紀左衛門戦に勝利したものの、その後マネル・ケイプを相手にTKO負け。伊藤は神龍との一戦に、復活のためにも仕上がった状態で臨んでくるだろうと言われていた。
試合前、神龍はインタビューで「今回、伊藤選手をボコボコにしてレベルの差を見せようと思います。ファンの皆さま、僕の試合を絶対見て下さい。後悔させません!」と語り、神龍の表情には余裕すらも浮かんでいた。
DEEPとZSTの王者による、フライ級頂上決戦がいざ始まる。1ラウンド、組み合いの展開から、神龍が伊藤の背後を取る。そこから立ち上がった神龍は、ジャーマンスープレックスで伊藤を投げ倒し、絞め技を狙う。しかし伊藤も必死に堪えると、コーナーマットに神龍を押し付けて脱出。さらに伊藤は神龍にタックルを仕掛けるが、神龍もこれに耐え、そこで1ラウンドが終了。
2ラウンド、ここで試合は決着を迎える。開始早々、伊藤が強烈なタックルからテイクダウンを奪うが、神龍はすぐさま立ち上がり、伊藤に踏みつけ攻撃を見舞う。さらに神龍がタックルを仕掛けると、それに合わせて伊藤はヒザ、ミドルのカウンターで応戦。両者譲らない激しい攻防が続いている中、均衡を突如として破ったのは、神龍だった。神龍は飛びヒザを放つと同時に伊藤に乗りかかり、そのまま右腕一本でフロントチョークを極めにいく。倒れ込んだ伊藤は必死に逃れようとするが、神龍の力が上回り、伊藤はタップ。王者同士の一戦は、神龍の2ラウンド途中一本勝ちで幕を閉じることとなった。
勝利した神龍は試合後、「まだまだ強くないですけど、どんどんレベルアップします。僕が未来のMMAを引っ張っていきます」と語り、まるで20歳とは思えない頼もしさを見せてくれた。
ベテランファイターとの一戦
2022年7月、約2年ぶりのRIZINの舞台に神龍は戻ってきた。神龍の対戦相手は所英男。“逆境ファイター”の異名を持つ所英男は、44歳の大ベテラン。22歳の神龍からすれば、所は2倍の年齢だ。何と言っても所は、HERO’SやDREAMといった2000年代の格闘技団体で活躍し、日本のMMA発展の礎を築いてきた伝説のファイターだ。
神龍は試合前、「派手に倒そうと思っています。この2年で、単純に強くなった。それを見てほしいですね」と強気の発言をしてみせた。また、所と対戦する理由についても「おいしいからです。名前があって、フィニッシュできる。UFC関係者も注目してくれるんじゃないですかね」と語り、所との試合をステップアップのための踏み台として捉えていた。
新旧のスター同士による一戦がいざ始まる。1ラウンド、神龍ペースで序盤から試合が進むだろうと予想されていたが、すぐにその予想は覆される。開始早々、所が右ストレートをヒットさせ、まずは先制を取る。サウスポーに構える神龍は、闘志に火がついたかのように左フックを返していく。その後、神龍のタックルから両者グラウンドの展開になったが、下にいる所はヒザ十字固めを仕掛けにいく。神龍は脱出こそしたものの、所の予想以上の健闘ぶりに少し押され気味な状態が続き、ここで1ラウンドが終了。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/07/31/cb00485a3e13e0924d7bcac5cc3ca14c6c43e1cb.jpg(RIZIN公式HPより引用)
2ラウンド、神龍と所の接戦はさらに続く。神龍はラウンド序盤からテイクダウンを奪い、グラウンドで攻め立てるが、所の防御を完全には崩せない。逆に所は、組み合いの中でヒザ十字を狙って仕留めにかかるが、これも極まらず。所の絞め技から逃れた神龍は、マウントポジションからパウンドを浴びせ、所の右目が大きく腫れる。しかしそれでも神龍は所に決定打を与えられず、ここで2ラウンドが終了。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/07/31/87da28d922c3d9208e6eeb94074af1c0bcb13408.jpg(RIZIN公式HPより引用)
3ラウンド、所はパンチとひざ蹴りの連続技を放つが空振りとなり、その隙に神龍がフックをヒットさせる。その後、神龍がテイクダウンから細かいパウンドでダメージを与えるが、対する所も腕十字固めを狙い、一方的な展開にはさせない。両者グラウンドでの戦いが終始続き、互いに決め手を欠いたまま、試合は終了した。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/07/31/9cb5b867f8c3271dbf800259d72d4d71d4c15d01.jpg(RIZIN公式HPより引用)
戦前の予想に反して、大接戦へともつれ込んだ試合は判定へ。結果、攻撃の手を緩めることのなかった神龍に、3-0で軍配が上がった。神龍は勝利こそ収めたものの、リングを降りる彼の目には悔しさからか、涙が浮かんでいた。結果的にこの試合は、ベテラン・所の評価を上げるような試合となっていた。神龍は試合後、「やってしまったなっていう感じです。全然発言に見合った強さを見せられなかった。思った以上に所さんがいい動きをしていた」と語り、自らの反省を口にしていた。
ただ、神龍にとって所との一戦は辛勝だったとはいえ、これで神龍は8連勝。プロキャリアでわずか1敗しかしていない神龍は、巷では“MMAの神童”とも呼ばれるようになっている。
神龍は、紛れもなく今後の日本格闘技界を背負って立つファイターだ。世界基準を経験している所英男や那須川天心も、神龍の総合力の高さをインタビューの中で認めている。
「UFCで戦いたい」神龍はMMAを始めた頃から、そう明言している。決して夢物語ではなく、神龍にはUFCの舞台で躍動するだけの実績も実力も十分にある。高い目標を持って、今日も練習に励んでいる神龍の今後の活躍に、目が離せない。
神龍誠の知りたいトコ!
彼女はいるの?
公式な情報はないものの、「神龍に彼女はいない」とファンからは推測されています。恋愛をしたくなる年頃かもしれないが、22歳の神龍は伸び盛りでもある分、今は一途に格闘技と向き合ってほしい。
試合前、ジェットコースターに乗っている?
DEEPフライ級王座の防衛戦前日、神龍は東京ドームシティにあるサンダードルフィンというジェットコースターに乗り、気分をリフレッシュさせていたそうだ。ちなみに、サンダードルフィンは日本でも有数の絶叫アトラクション。ジェットコースターに乗ってアドレナリンを出した神龍は、そのままの勢いで試合にも見事勝利している。
昨日の試合アップがてらジェットコースター乗ってリフレッシュしてから試合に挑みました!
いい緊張感保てたと思います笑#サンダードルフィン#アドレナリンで寝れません pic.twitter.com/MyJsunsAfr— 神龍誠 Makoto Shinryu Takahashi (@makoto0705mma) May 8, 2022
神龍は20歳にして経営者だった?
神龍にとって2022年7月の所との一戦は、約2年ぶりのRIZINの試合であった。その2年間、実は神龍は地元・宮城県に戻り、自身のジム「神龍ワールドジム」をオープンさせていたのだ。神龍は経営を基礎から学び、今では約30人が通う中規模のジムにまで成長させることができた。現在は経営も安定してきたため、今後は本業のMMAに力を入れていくと明言している。
https://mobile.twitter.com/shinryuworld/media
まとめ
神龍は幼少期にレスリングの道を極め、全国2位にまで上り詰めた。その後、ふとしたきっかけでMMAの世界に参入したが、その選択は間違っておらず、神龍は秘めていた才能を開花させる。
史上最年少の18歳でDEEP王者に輝くと、RIZIN参戦後も怒涛の3連勝。22歳にして、神龍の右に出るものはいない、といわしめるほど、日本のフライ級で神龍の強さは際立っている。
そんな神龍が目指す舞台はただ1つ、「UFC」だ。言わずと知れた世界最高峰の舞台に参戦するには、日本で圧倒的に活躍しUFCからのオファーを待つしかない。ただ、それも時間の問題だろう。神龍は日本格闘技界の至宝なのだ。”日本のラフ・ダイヤモンド”と呼ばれるに相応しい実力が彼にはある。神龍の今後の活躍に、目が離せない。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/07/31/278325be552ad49881ea431e26f32a9a03f94667.jpg(RIZIN公式HPより引用)
※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用