萩原京平の選手紹介 〜“アンダーグラウンドエンペラー”のすべて〜

「コロナ禍が生んだ異色の成り上がりファイター」

萩原京平を一言で表すとこうだろう。2020年、世界的に新型コロナが大流行し、RIZINも外国人選手を呼ぶことができなくなった。

そんな中、国内でRIZINの目にとまったのが萩原京平だった。最初は、「噛ませ犬」の立場だった萩原だったが、見事なアップセットを起こして勝利すると、RIZINに連続参戦を果たし、今ではRIZINフェザー級の人気選手となっている。

コロナ禍にならなければ、RIZINの大会で大した戦績ではなかった萩原が呼ばれることもなかっただろう。萩原は、このチャンスをものにしキレのある打撃と、アングラ感満載の全身タトゥーで一気に注目の選手となっている。

今回は、次期RIZINのエース候補、萩原京平を徹底解剖していこう!

画像1: 入場

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2021/11/28/8a2d92d657cd0491cf5e2255c7fe12c76b4f77a1_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

萩原京平のプロフィール

名前     :萩原京平
生年月日   :1995年12月28日
出身地    :大阪府豊中市
身長     :178cm
体重     :66.0kg
戦績     :12戦 6勝(5KO) 6敗
階級     :フェザー級
所属     :SMOKER GYM
獲得タイトル :ー
入場曲    :The Next Episode
バックボーン :ー
公式HP     :https://kyohei-hagiwara.bitfan.id/
Twitter      :@pax12_k
Instagram   :k12_smoker
YouTube.        : 萩原京平
アパレル   :ー
ファンクラブ :https://kyohei-hagiwara.bitfan.id/
今年でまだ27歳と伸び盛りの萩原。
現在、RIZINでは2連敗中とトップ層の壁にぶち当たっている萩原だが、この壁を乗り越えタイトル戦線に絡んでくれば、RIZINのフェザー級がますます面白くなることは間違いない。
ではまず、萩原がどのようなキャリアを歩んできたのか見ていこう。

格闘技との出会いからプロの道へ

健全なスポーツ少年、格闘技と出会う

萩原は、3人兄弟の次男として生まれた。兄弟3人とも野球をし、兄と弟は甲子園に出場するほどの腕前だったいう。まさにスポーツ一家という家庭環境で萩原は育った。萩原は、自身の幼少期をスポーツ少年だったと振り返り、球技に関しては何をやっても上手かったという。

意外にも、喧嘩に明け暮れたような日々を送っていたわけではなく、健全なスポーツ少年だったようだ。

萩原は、中学に入ると野球ではなくラグビーに熱中していたというが、格闘技を始めるきっかけとなったのは、中学時代に地元に無料で24時間解放しているジムができたことである。

このジムには、地下格闘技系のイカツい人たちが集まったそうだが、萩原もそこに混ざりいろいろ教えてもらったという。

空手や柔道など、格闘技の経験はゼロだった萩原だったが、ジムができてからは友達と入り浸るようになり、夜な夜なスパーリングトーナメントをして遊んでいたという。ただ、当時から打撃の才能があったわけではなく、そのトーナメントで優勝した記憶はないと語っている。

最初は遊び半分から格闘技を始めた萩原。彼はここからどうプロへとなっていくのだろうか?

萩原がボコボコ!? “負け残りスパーリング”

中学時代から格闘技に触れ始めた萩原は、友達が地下格闘技の大会に出るようになり、自分も格闘技を本格的に習いたいと思うようになる。そこで、門を叩いたのがSMOKER GYMだ。そこでジムの代表の松山誠と出会う。松山は、当時の萩原の印象を「好青年」と語っている。

しかし、ジムでの練習は厳しく、特に「負け残り制のスパーリング」では新入りの萩原は散々ボコボコにされていたという。それでも、萩原は投げ出さずに過酷なジムに通い続け、根性を鍛え技術を磨いていった。

そして、いよいよ地下格デビューとなる。

血の騒ぐ地下格の世界で

萩原が最初に地下格の試合に出たのは17歳の頃だ。初戦の相手は、萩原の先輩の先輩といった間柄の人物で、気まずさもあってか、負けてしまったという。

しかし、それ以降、数敗した後は、勝ち続け20戦して18勝という好成績を納めた!

日本全国の地下格の大会に飛び回ったよいう萩原は、得意の打撃の技術をメキメキ伸ばしていった。

異国での転機

23歳ごろまでは、定期的に地下格の大会に出るぐらいで、格闘技で食っていこうという気持ちはなかったという萩原。

しかし、そんな萩原に転機が訪れる。

それは、韓国の格闘技大会エンジェルファイトに出場したことだ。試合1週間前のオファーだったというが、オファーを受けた萩原は韓国へ。

試合は、速攻で敗戦したようだが、その際に応援に来てくれた仲間の悲しむ顔を見た萩原は、一気に悔しさが込み上げはじめて涙を流したという。

この経験がきっかけとなり、萩原は練習に本腰を入れ、本格的にプロファイターとなるべく練習に打ち込むようになった。SMOKER GYMだけではなく、韓国のジムやKRAZY BEEにも出稽古にいった萩原は、寝技ではコテンパにされたようだが、打撃では圧倒し自らの打撃技術への自信をさらに深めていった。

「プロでもグラウンド技術さえ覚えれば、絶対すぐに上にあがれる」。萩原はそう信じて疑わなかった。

ほぼ寝技の展開がないという荒々しい地下格の世界で培った打撃を武器に、いざ萩原は地上のプロ格闘技界へ殴り込む。

ほろ苦いプロデビューとその後

萩原のプロデビューは、2017年のDEEPで21歳の時だ。しかし、初戦の相手、荒井真人には2ラウンドに腕ひしぎ十字固めを極めれられ、悔しい一本負けを喫している。萩原のデビュー戦はほろ苦い結果となった。

続く2戦目では、2018年10月にオーストラリアの格闘技団体AFCに出場するも、イ・ミングにまたしても腕ひしぎ十字固めを極められ、2連敗となっている。

デビューから弱点の寝技で2連敗となってしまった萩原だが、3戦目で初勝利を掴めるか?

プロ3戦目は、2020年2月のGRADIATOR。浅井亮磨相手に、打撃できかせ2ラウンドにグラウンドパンチで見事プロ初勝利を飾った!

プリデビューから3年越しの初勝利となった萩原だが、ここから誰も予期せぬようなサクセスストーリーが幕を開ける。

いきなりのRIZIN参戦からスター街道へ

RIZIN大抜擢は、噛ませ犬から!?

初勝利からわずか半年後、萩原に願ってもないビッグチャンスが訪れる。そう、RIZIN出場だ! プロ戦績わずか3戦の萩原がRIZINに呼ばれた理由は2つある。

まず1つは、コロナ禍の影響である。新型コロナが大流行したことで、外国から選手を呼べなくなったRIZINは、国内から選手を発掘する必要があった。そのため、大きな実績のない萩原にも地下格時代の20戦18勝という異色の経歴が買われ、RIZIN出場のチャンスがめぐてきたのである。

2つ目は、萩原の対戦相手が白川陸斗(当時、7勝6敗)だったことだ。白川もRIZIN初参戦となる上、萩原と昔練習していた過去もありストーリー性があった。また、2人とも打撃で撃ち合うストライカー同士なので、RIZIN側もバチバチの撃ち合いを期待しただろう。

しかし、実績では当然白川の方が上であり、ファンの間でも朝倉未来の盟友である白川を売り出すためのマッチメイクで、萩原は「噛ませ犬」と思われた。

試合前の記者会見で、萩原は対戦相手の白川について「陸斗君は、昔から知っていて練習したこともあるしすごいリスペクトもしていますが、リングに上がったらそんなこと関係ないのでボッコボコにしてやろうと思います」と熱く意気込んだ。

2人の喧嘩屋同士の対決はいったいどのような結末を迎えるのか?

試合は、1ラウンドから期待通りの打撃戦に。萩原は、意外にも右のカーフキックを連発し、白川の足を削っていく。白川も右ストレートを返すが、萩原もジャブで応戦。白川は明らかにカーフキックを効かされる。

2ラウンドに入ると、萩原はプレッシャーを強め飛びヒザを繰り出す。そこからグラウンドの展開に持ち込まれるが、レフェリーがブレイクをかけスタンドへ。スタンドに戻ると、萩原は再度カーフキックで白川の前足をとらえ、着実にダメージを与える。

そして、いよいよ最終ラウンド。萩原は変わらずカーフキックで白川の足を攻め、白川は体勢を崩される。萩原は、そこからジャブと右ストレートの華麗なコンビションで白川を攻め立てる。そして、3ラウンド終了間近、萩原は右、左とストレートを白川に浴びせ、白川がぐらついたところにレフェリーが割って入って、試合終了。萩原のスタンドパンチによるTKO勝ちとなった!

試合後の萩原は、満面の笑みを浮かべ、「下馬評じゃ噛ませ犬と言われていたけど、見たかコラ!」と絶叫。期待通りの撃ち合いを演じ、価値あるRIZINでの初勝利を手にした。

このアップセットには、RIZIN CEOの榊原信之も「あと個人的には、フェザーでいうと萩原選手が言葉は悪いけど、やっぱり未知強っているんだなっていう。めちゃくちゃ良かったです。強かったし、堂々としてたしプロとして必要なものを持っていて、関係者の中で僕もモニターで見ていた試合なんですけど、僕も一方的にやられるんだろうなっていう先入観を持って見てしまっていたのであれなんですけど、すごかったですね。可能性しか感じさせないように思える」と萩原を高く評価。

あの榊原プロモーターをここまで唸らせた萩原の次戦は、いったいどうなるのだろうか?

立ちはだかるトップ層の壁

噛ませ犬から鮮烈なRIZINデビューを飾った萩原には、即座に2戦目のオファーが届いた。次戦の相手は、元DEEP王者の芦田崇宏(当時、21勝10敗)だ。芦田は、打撃でも寝技でも試合をフィニッシュできるオールラウンダーである。

2大会連続参戦となった萩原は、実績でははるかに上回る過去最強の相手を迎えることになったが、再びアップセットを巻き起こせるのか。

試合は序盤から両者の蹴りがぶつかり、萩原がバランスを崩すと芦田はすかさずタックルを仕掛ける。萩原は、倒されそうになりながらも、ギリギリの体勢で堪え、芦田の側頭部にアングラ仕込みの強烈なヒジと掌底を打ち込む。しかし、芦田は粘り強く萩原に組み付き、ついにマウントポジションを奪う。芦田は、ヒジと掌底のお返しと言わんばかりに、パウンドを打ち込む。萩原が脱出を試みたとき、芦田は三角絞めの体勢から萩原の右腕をとらえ、アームロックで萩原を見事に葬った。

試合後インタビューで萩原は「まだまだ練習量が足りなかった」と試合を振り返った。

やはり、打撃では勝負してもらえず弱点の寝技になると手も足も出なかった萩原。日本のフェザー級トップ層の力を身をもって体感した萩原は、ここからどう這い上がってくるのだろうか?

萩原京平は本物か? 真価が問われる3戦目

トップ層相手には全く通用しなかった萩原。しかし、RIZINは萩原を見限らず、即座に復帰戦を用意した。復帰戦の相手は、15年のキャリアを誇るZSTの初代フェザー級チャンピオン、内村洋次郎だ。

萩原京平の力はホンモノか? 白川戦のアップセットはたまたまだったのか?

萩原の真価を問うには絶好の相手だ。ここを落とせば、萩原にもうチャンスはないだろう。

萩原は、異例の3大会連続参戦となり、背中の腰あたりに新たな日本刀のタトゥーをほどこし、試合に挑む。

試合は衝撃の結末を迎える。萩原は開始早々にバックスピンキックを放ち、右ストレートで内村の顎をとらえてぐらつかせる。ダメージの見える内村をロープ側に追い込む萩原。内村が左のパンチを放った瞬間、萩原は右ストレートをカウンターで入れる。内村は前のめりに倒れ込みダウン! 萩原が追い討ちの踏み付けをお見舞いしようとしたところに、すかさずレフェリーが割って入り試合終了!

1ラウンド22秒で元ZST王者を葬ってみせた!

萩原は、リーチの長さで距離感を制し、打撃の精度の高さを存分に見せつけた。

試合後のインタビューで萩原は、「今日のメインで自分の階級のタイトルマッチがあって、どっちが勝っても関係ないんですけど、来年絶対俺が巻いてるんで、みんな見ててください」と力強く語り、ベルトの奪取を宣言。

同日に行われた朝倉未来と斎藤裕の初代フェザー級タイトルマッチに言及し、チャンピオンベルトへの闘志をむき出しにした。

榊原CEOは、試合後総括で「個人的にというと言うわけではありませんが、萩原選手が8月のRIZIN.22で衝撃を受けましたが、今日もマン・オブ・ザ・マッチ、MVPというような活躍を見せてくれて、今後のフェザー級の台風の目になっていくんじゃないかなと思わせてくれる素晴らしい試合でした。」とコメント。

萩原の復帰戦秒殺KO劇を高く評価し、朝倉と斎藤のタイトルマッチを押し退け、RIZIN.25の「MVP」とまで言わしめた。ちなみに、萩原はこの試合までになかなか体重が落ちず、最後の手段として、献血センターで600ccもの血を抜いて計量をパスしたと明かしている。計量はパスして当然と言われるが、水抜きと血抜きをしてまで計量をパスするという萩原のプロ意識の高さには感服だ。

8月から怒涛の3大会連続出場となった萩原だったが、全ての試合で印象に残るパフォーマンスを見せつけた。そして、次は、いよいよ格闘技が最も盛り上がる大晦日。

萩原はどのような相手をぶつけられ、最高の舞台を勝利で飾ることはできるのか?

大晦日の“裏メイン” アウトロー決戦

試合ごとに成長を遂げる萩原に当然大晦日のオファーが舞い込んだ。萩原の対戦相手は、“K-1の申し子”平本蓮。平本は、K-1でキックボクシングデビューし、ゲーオ・ウィラサクレックやゴンナパー・ウィラサクレックといった強豪にKOで勝利するなど、圧倒的な打撃スキルを持つ。キックボクシングを引退した平本は、1年の練習期間を経て今回がMMAのデビュー戦となる。

萩原と平本は、記者会見からトラッシュトークを展開。

萩原は「対戦相手の平本君。今回がMMAデビュー戦みたいなんで、MMAの厳しさを教えてあげようと思ってるんで、マウントとってヒジでボッコボコにしてやろうと思います」とコメント。

一方の平本も「なんか楽しみな試合とか言ってたけどふざけんなよ。お前がボコボコにされるだけの試合だからな。勘違いすんなよお前。喧嘩自慢だかなんだか知らないけど、やってきた歴史が違うんで。それはキックだろうがMMAだろうが僕は変わらないんで。平本蓮の強さ存分に見せる試合だと思うんで」と一歩も引かず応戦。

日本人同士の試合としては珍しく、煽り合いバチバチの記者会見をみせた2人には、ネットも熱狂し2人のカードが大晦日の裏メインと言われるほど盛り上がった。

地下格上がりの“悪童”萩原vs.誰もが羨む格闘キャリアを歩んできた“格闘エリート”平本の一戦。お互いに全身タトゥーでファイトスタイルはストライカー。危険な香りがプンプン漂うマッチアップに、格闘ファンの注目度も跳ね上がった。

いったい2人の戦いは、どのような結末を迎えるのか? 今ゴングが鳴る!

試合は1ラウンド、平本がいきなりパンチできた萩原にワンツーを合わせ、流石の打撃を見せる。しかし、萩原は効いた様子をみせず、平本に組みつく。萩原は、はじめて自分からタックルにいきグラウンド戦に持ち込もうとする。平本は懸命に立ち上がろうとするも、萩原は平本に絡みつき逃さず、強烈なヒジとヒザで平本を削る。1ラウンド終盤には、萩原がバックチョークを仕掛けるも、ここは時間切れとなる

試合は2ラウンドへ。明らかに疲れの見える平本は、精度を欠いた打撃を見せると、萩原がタックルで組みつき足をすくってテイクダウン。萩原はマウント状態からパンチを振り落とそたところにコーナーバトンが入り試合終了。

大注目の裏メインは、萩原がまさかのグラウンド作戦を完璧に遂行し、平本に圧勝する形となった。

リング上のインタビューで萩原は、「なんか弱い者いじめしたみたいで、あんまり嬉しくないですね。平本くん、試合前からさんざん盛り上げてくれてありがとう。全部頂きまーす。平本くん、アマチュア修斗からやり直した方がいいよ。そんなに甘くないからね、MMA。(中略)いまノリに乗ってるYouTuberの朝倉兄貴、平本くんが勝ったら次みたいに言っていたので、俺が勝ったから次の相手俺でしょ。来年、そこを倒してベルトを獲るんで、よろしくお願いします。」とコメント。

アウトロー対決を制した萩原は、RIZINフェザー級の顔、朝倉未来に宣戦布告し、ベルトの獲得を宣言。

実は、萩原は芦田戦での一本負け以降、日本を代表する柔術家の岩崎正寛のもとで寝技の技術を学び、弱点だったグラウンドの技術を磨いてきた。敗戦から学び、練習で培った技術をそのまま試合に活かすことは容易なことではない。元キックボクサー相手とは言え、得た技術を即本番で出すことができる力はさすがだろう。この試合は、萩原の今後を大いに期待させる内容となった。

2020年を最高の勝利で締めくくった萩原は、この年のRIZINで最も花開いた選手と言っても過言ではないだろう。萩原は、宣言通りにこのままフェザー級のベルトに絡んでいけるのか? 萩原の2021年が幕を開ける。

2020年から一転、不遇の半年と念願のビッグネーム

2020年は、年の後半から4大会連続参戦で大活躍だった萩原。しかし、2021年は一転、RIZINからのオファーはない。

萩原が試合に出られない間にも、RIZINは東京ドーム大会を開催するなど盛り上がりを見せ、フェザー級のライバルたちも大いに活躍した。

なぜ呼ばれない?

平本戦から一気にファンを獲得した萩原には、ファンから参戦を望む声が多数あがったが、その声も虚しく萩原は試合から遠ざかった。

この間、萩原には世界の有名格闘団体からのオファーもあったというが、萩原はそれを受けず柔術の大会に出場しながらRIZINのオファーを待った。

そこでついに大晦日から10ヶ月を経て、萩原にビッグオファーが舞い込んだ。そう、RIZINの看板選手である朝倉未来とのワンマッチだ。萩原は、東京ドームでクレベル・コイケに無念の失神負けを喫した朝倉未来の復帰戦の相手として選ばれたのである。

また、この試合は「RIZIN LANDMARK」というRIZIN初のPPVをメインとし、観客をほとんど入れないという初の試みで行われることが明かされた。その上で、この大会で萩原は初のメインイベンターを任された。

※画像URL:https://fightbox.net/wp-content/uploads/220716hagiwara21.jpg(RIZIN公式HPより引用)

記者会見で、朝倉は「(対戦相手の)実力はあまりないと思うのですが、対戦カード自体は面白いと思うので、楽しんでいただけたら」とあっさりしたコメント。

対する萩原は、「今年に入ってずっと試合が決まっていなくてモヤモヤしていましたが、今回正式に試合が決まって、相手もずっとやりたかった朝倉未来選手でワクワクしています」と念願のビッグネームに対戦が待ちきれない様子。

また、萩原は、未来が10月末にABEMAの喧嘩企画に出ることに触れ「すげぇ舐められてるなって腹たったし。俺がフルボッコにして引導を渡してやろうかと思います」と力強く話し、最後には「俺と試合して無事に帰れると思うなよ。試合当日はどちらかが倒れるまで殴り合いしましょう!」と豪語した。

試合前日の計量では、お互いに緊張感抜群のフェイスオフをみせ、試合の注目度は跳ね上がった。大会の配信が開始すると、サーバーにアクセスが殺到しサーバーがダウンする事態に。試合開始予定が1時間遅れるほどのアクシデントとなった。この地下格出身同士の血の気の漂うマッチメイクに多くのファンが心を躍らせた。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

萩原は得意のアップセットで下剋上を巻き起こし、朝倉に引導を渡せるのか? ゴングの瞬間から目が離せない。

そんな大注目の試合は、1ラウンドから朝倉が萩原の足を取ってニータップからテイクダウンし、早くもグラウンドの攻防に。朝倉が終始グランドで優位に立ち1ラウンドは終了。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

2ラウンドも、未来がニータップで2度目のテイクダウンに成功し、ヒザやチョークなどで積極的に攻める展開。萩原は朝倉にコントロールされ続けてしまう。

最終ラウンドも、未来がハイキックからニータップで3度目のテイクダウンに成功。萩原を押さえ付けながら「動けよ」と挑発するなど余裕を見せる朝倉。朝倉は、サイドポジションで萩原を支配し、ヒジやパウンドで萩原を流血させるなど、終始削り続け圧倒。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

結果は、3-0で朝倉がフルマークで判定勝利。萩原は終始グラウンドの展開でコントロールされ続けトップ選手との圧倒的な力の差を見せつけられた。

試合後、控室で大粒の涙を流した萩原は朝倉の実力を素直に認め、声を震わせながら「また楽しみにしとってください。絶対強くなって帰ってきます」と言葉を絞り出した。

これまでも敗戦を機に強くなってきた萩原。果たして、萩原は次戦でさらに成長した姿を見せられるのか?

瞬殺侍との復帰戦へ

朝倉戦の敗戦からはや1ヶ月。萩原の元に復帰戦のオファーが舞い込む。対戦相手は、“瞬殺侍”の異名を持つ初代ライト級キング・オブ・パンクラシストの昇侍(当時、17勝14敗)だ。

この大会は、RIZIN初のゲージ大会として開催され、選手の再生や発掘、育成がテーマとして掲げられた。この大会でもメインを張ることになった萩原は、「鬱憤が溜まっている部分がある。バチバチの試合をして早く解放したい」と意気込んだ。

試合では、萩原が前回の朝倉戦のように昇侍にニータップでテイクダウンを奪われながらも冷静に対処。2ラウンドに打ち下ろしの右ストレートを昇侍に浴びせ最後は左フックで試合を終わらせた。

メインイベントにふさわしいKO劇で大会を締めくくった萩原。試合前には、「ものもらい」が左目の上にできるハプニングもあったが、「これがあったから勝てたのかな」と笑みを浮かべながら試合を振り返った。。

この勝利には、RIZIN CEOの榊原信之も「メインを託して余りある戦いだった」と絶賛。

そして、2021年は早くも大晦日へ。今年も去年のような盛り上がりが期待される萩原の対戦相手はいったい誰になるのか?

2年連続の「大晦日キックボクサー狩り」へ

2021年大晦日、萩原の注目の対戦相手はまたも元キックボクサーとなった。その名は、“怪物君”こと元シュートボクサーの鈴木博昭。37歳ながらアグレッシブルな打撃が持ち味の鈴木は、荒々しいパンチで一気に相手を飲み込みKOまでできるハードパンチャーだ。

試合後のパフォーマンスでは不気味な大笑いで会場を沸かせる鈴木に対し、地下格出身の萩原でも「ヤバいやつ」と警戒した。

MMAでの実績では萩原の方が格上だが、鈴木が前戦でプロレスラーの岡田啓介相手に見事なKO勝利を上げており、下馬評では鈴木を有利とする声も多い。フィニッシュ率の高い両者の戦いに、KO決着は必至と見られたが、勝敗は意外な結末を迎える。

試合は戦前の予想通り打撃戦を見せる両者。左ローを多用する鈴木に対し、萩原もジャブや飛びヒザ、バックスピンキックを繰り出す。1ラウンド終了間際には、萩原の左ハイキックで鈴木は倒れ、すかさず萩原が踏みつけに行くがとらえられず終了。

続く2ラウンドも、萩原が足をかけて鈴木をテイクダウン。萩原はグラウンドでコントロールし、鈴木を逃がさない。運命の最終ラウンドも、鈴木の足を救った萩原がテイクダウンをとり、終始上をとって試合終了。勝負は判定へ。

結果は、3-0のフルマークで萩原の判定勝ち! キックボクサー相手に寝技で寄せ付けず文句なしの勝利となった!

しかし、KO決着つけられなかったこともあってか、萩原に笑顔はない。試合後インタビューで萩原は「KOか一本で決着つけたかったので、自分の中で悔しかった。喜びきれない」とコメント。一方で、一流のキックボクサー相手に打撃でも引けを取らず、全局面で力の差を見せた萩原。ランドマークで朝倉未来にやられたような戦いを見せた萩原だったが、グラウンド状態から強いパウンドなどはまだまだ出せていなかったっため、今後もさらなる成長が期待される。

勝利試合での試合決定率100%が途切れてしまった萩原だが、短期間でのグラウンド力の向上を見せ、今後の戦いへの期待感を膨らませた。萩原は、フェザー級トップ層にも太刀打ちできるグラウンド力を身につけ、来年のRIZINではフェザー級トップ戦線に食い込むことはできるのだろうか?

真逆の経歴!? 一流サラリーマンと地元大阪で激突

昨年は、2020年の大晦日から10ヶ月ほど試合がなかった萩原だったが、2022年は3月のRIZIN.34大阪大会で早速試合が決定。

対戦相手は、以前から対戦を熱望していた弥益“ドミネーター”聡(12勝6敗)だ。弥益は、元DEEPフェザー級王者で萩原が敗れた芦田にも勝利するなど、日本フェザー級のトップ選手である。弥益の武器は、トリッキーな打撃と、アームロック、洗濯バサミで打撃と寝技に穴は少ない。また、弥益は筑波大学大学院卒のエリートサラリーマンで、副業でプロ格闘家をやっているような“デキる”男だ。

萩原は、2020年大晦日に平本に勝利してから弥益との対戦を熱望していた。記者会見で、萩原は「ドミネーター選手とは一年ほど前に、自分が『試合をしたい』というのを言っていて、今回やっと実現した。今回、地元・大阪の何万人というファンが見ている前で思いっきりぶっ飛ばして、サラリーマン業に専念させてあげようかなと思っています」とコメント。開催地が地元の大阪ということもあり、負けれない萩原。そして、フェザー級のトップ層に食い込めるかの査定試合でもある。

対する弥益は、「3月20日はもう忘れたくても忘れられないような日にしてあげたいなと思っていますので、当日はよろしくお願いします!」と爽やかにコメント。

地下格上がりのタトゥーファイターと、院卒のインテリファイターという両極端の格闘家が、今リングで対峙する。連勝中の萩原がフェザー級トップ層を飲み込むか? それとも、弥益が格の違いを見せつけ跳ね返すか? 今ゴングだ!

試合開始直後、萩原のバックスピンキックが炸裂し、弥益がコーナーポストに吹っ飛ばされる。すかさず踏みつけに行く萩原だったが不発に終わる。その後、ワンツーをヒットさせ、もう一度ワンツーに行った瞬間、弥益にタックルされ寝技の展開へ。弥益が三角絞めの大勢を作ると、萩原の左腕を奪い、「腕ひしぎ三角固め」を極め、萩原は苦悶の表情でタップアウト。試合終了となった。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

弥益はコーナーポストへ駆け上って、喜びを爆発させるが、萩原は落胆した表情でリングを後にした。

試合後、萩原は、「完敗ですね。ここは勝ちたかったですけど、自分の実力不足です」と潔く負けを認めた。

ここを勝っていれば芦田戦の負けも払拭され、フェザー級トップ層へ食い込めたが、またしても萩原の力は及ばなかった。これで萩原の戦績は6勝5敗に。

萩原に立ちはだかる“トップ層の壁”。萩原は、この壁を打ち破り2022年を飛躍の年とすることができるのだろうか?

青天の霹靂! フェザー級最強の男とまさかの激突!

萩原の次戦は一体どうなるのか? またトップ層とまではいかない実力者と戦って経験を積んでいくのか? 格闘ファンの間ではさまざまな憶測が飛び交ったが、4月9日に萩原は意味深なツイートをする。

この意味ありげな投稿には、ファンも6月の「THE MATCH 2022」への出場を期待する声や敗戦している芦田崇裕との再戦を望む声などさまざまだった。

しかし、この後、誰も予想だにしなかった萩原のカードが発表された。

そう、「“柔術界の鬼神” クレベル・コイケ vs. “アンダーグラウンドエンペラー” 萩原京平」だ。2人のカードは、4月のRIZIN.35の開催中に突如として発表され、両者はリング上で睨み合った。マイクを渡された萩原は、「みなさん、5月5日、革命起こします。応援お願いします」とコメント。両者の試合は、5月5日に「RIZIN LANDMARK vol.3」のメインカードとして行われることが決定した。

このカードが成立した経緯について、RIZIN CEOの榊原信之はクレベルがタイトルマッチ前に一試合やりたがっていたことをあげ、試合を組んだことを明かした。ただ、大半の選手が断ると予想された中、萩原だけが「待ってました」といった感じだったという。

流石に、この対戦発表には、ネットも大荒れ。「あまりにも無謀で草」や、「レベルが違いすぎる」など批判的な声が多くあがった。それもそうだろう。クレベル(当時、29勝5敗)は、元KSW王者でRIZIN参戦後は強豪相手に4戦全勝全フィニッシュという圧巻の成績をおさめ、RIZINフェザー級最強の呼び声も高い。しかも、29勝中25の一本勝利をあげており、凄まじい極め力を持っている。ただでさえ、寝技が大きな弱点の萩原が、寝技に引き込まれれば、ひとたまりもないだろう。

ただ、萩原にも勝機はある。それは「思い切りの良さ」だろう。萩原は、相手が効いたと見るや否やラッシュや、踏みつけを躊躇なく行うメンタリティを持っている。クレベルもKO負けはないが、決して打たれ強いタイプではない。前戦の朝倉未来や佐々木憂流迦は、クレベルをぐらつかせる場面を見せているが、クレベルの圧倒的な寝技力を警戒するあまり、仕留めにいくことができなかった。

しかし、萩原にその心配はない。リスクをかえりみず、チャンスがきたら一気に行くというスタイルの萩原なら、得意の打撃でぐらつかせ、一気に試合を終わらせられるかもしれない。

「格闘技に絶対はない」。この言葉を体現し、萩原は、ビッグアップセットを起こせるのか? 今ゴングだ!

1ラウンド。萩原はいきなり圧力をかけ、クレベルをコーナーに追い詰める。クレベルはタックルに出るも萩原はバックステップで回避。セコンドからもおなじみの「ナイス〜〜〜」の声が響く。再び圧力をかける萩原は、クレベルの蹴りに合わせて、得意の右ストレートを打ち込む。クレベルは左目をカットして流血。萩原も圧力を弱めずラッシュに行くが、クレベルに組みつかれ、寝技へ引き摺り込まれる。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

バックを取らせて立ち上がろうとする萩原だが、クレベルの手足が蛇のように絡みつき、徐々に萩原の首に腕が回る。体も4の字ロックで固定され動けない萩原。クレベルは、蛇が獲物を捕獲するかのように、萩原を絞めあげ、萩原は無念のタップとなった。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

クレベルは、絶叫しながらリングを走り喜びを爆発させる。一方で、萩原はリングにうずくまり動けない。クレベルは、萩原のもとに駆け寄り、「本当ありがとう。いい男」と労いの言葉をかけた。

萩原は得意の打撃でクレベルを流血させるなど見せ場は作ったが、わずか97秒で勝負をつけられた。敗因は、当然寝技だ。寝技を20年以上もやり続けているクレベルと、まだ2年ほどしか寝技を本格的にしかしていない萩原では、短期間で埋めようのない差があった。

試合後、萩原は「言う事ないっすね、もう」と落胆した様子。今後のことについては、「今は先のことなかなか考えらえへん。考えたくない」と珍しく弱気な発言。

2022年は、2連続でトップ層との力の差を見せつけられた萩原。2戦とも1ラウンド一本負けと寝技での課題が明らかになったが、今後そこをどのように修正していくのだろうか? そして、寝技を克服し2022年中にトップ層の一角を落とすことはできるのか?

 

連敗脱出へ! 鈴木千裕と負けられない再起線

 

トップ戦線の相手に2連敗中と苦しむ萩原に、フェザー級で連勝中の鈴木千裕が用意された。鈴木は、前戦で“悪童”平本蓮に判定勝利をあげ、一気に注目選手となっている。

2人は、2022年9月に行われる、RIZIN.38での対戦が決定。そして、そのカード発表は、「メイウェザー vs. 朝倉未来」に合わせ、常夏のハワイで行われた。

画像1: 堀口vs.金太郎、萩原vs.鈴木千裕を含む計5カードを発表!

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/08/31/acc01038df37a769c33c9281e2d4990316d7a49d.jpg(RIZIN公式HPより引用)

まず、マイクを握った鈴木は、「萩原選手と試合が決まったので負ける気が一ミリもしないですね! 全局面で、打撃でも組みでも寝技でも、全局面でMMAで勝ちます! 楽しみにしていて下さい!」と豪語。

一方の萩原は、「鈴木千裕くんね、最近“ママ活問題”でちょっと話題になってたけど、あれ大丈夫そう?」と、一部で噂された鈴木の“ママ活疑惑”に言及し挑発。

対して、鈴木は「ちゃんと記事読んでほしいですね!そういうのは一切やってないので、何ていうんですかね、実力で勝てないから格闘技以外のことでマウント取ったりしているようですけど、格闘技の話ししましょうよ」と食い気味にアンサーを返し、記者会見を盛り上げた。

お互いに打撃が得意なフェザーが誇るホープ同士の潰し合いは、大きな注目を集め、前日の公開軽量でもバチバチの睨み合いを見せた。

画像 : 1番目の画像 - 第2試合 /萩原京平 vs. 鈴木千裕 - RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/24/d1594ad4bdc15b1c3a2ebf23dce4eba20ec01fdb_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)

 

そして、いざ決戦の時。両者、拳をぶつけ試合が始まる。

1ラウンド、お互いに得意の打撃を出し合い様子を伺う。鈴木は、萩原の得意なカーフキックを警戒してか左足を時折上げながら萩原に接近する。それでも、萩原はカーフを当てて鈴木の足を流す。しかし、鈴木もカーフを蹴り返し、主導権は渡さない。

1ラウンド中盤、萩原のカーフが的確に決まり、鈴木は大きく体を流す。萩原はその後も鈴木の前足を狙って蹴りを出す。一方の鈴木は、萩原のシャープな打撃を警戒してか、いつものような“まんぶりフック”は封印している。

鈴木は、ガードを上げながら萩原にプレッシャーをかけてロープ側に下がらせると、距離を詰めて組みついた。フィジカルで勝る鈴木は、コーナー際で足をかけて萩原からテイクダウンを奪う。萩原は、トップポジションをキープされ、アームロックやヒジで削られ、グランドで完全に支配される苦しい状況に。

画像7: ROUND 1

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/8534e1969a988f460cc87ef31d02b4f8804599ad.jpg(RIZIN公式HPより引用)

しかし、萩原はブリッジで鈴木から上を取り返す。しかし、萩原にロケットのような蹴り上げを2発食らわせる鈴木。その後、スクランブルの展開から萩原のバックを取った鈴木は、残り10秒で萩原をジャーマンで豪快に投げ飛ばし1ラウンドを終えた。

画像11: ROUND 1

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/26af68987b443144b5d1939582bac02699a1edd6.jpg(RIZIN公式HPより引用)
 

グラウンドからは鈴木が優位に試合を進めたが、打撃戦では優劣つけがたい1ラウンドとなった。さて、はたして2ラウンドで萩原はどのようなプランを組むのだろうか?

2ラウンド開始。萩原は、鈴木にカーフキックを浴びせ体勢を崩させる。しかし、鈴木も強烈なハイキックを浴びせ萩原にペースを渡さない。

画像1: ROUND 2

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/9065e75526dca2223e2959356353ec48b752ad4a.jpg(RIZIN公式HPより引用)

そいて、萩原がプレッシャーを強め、距離を詰めてくると鈴木は、すかさず組みつき萩原のバックを取る。スクランブルからマウントを奪われた萩原は、トップをキープされる苦しい展開に。その刹那、萩原が寝技から逃れようと中途半端にバックを見せると、鈴木はすかさず萩原の首を狩り、リアネイキッドチョークの体勢に入る。萩原はみるみる苦悶の表情を浮かべて、無念のタップ。

画像5: ROUND 2

※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/d95d198977f43dc0ebae856489cb6210946016f5.jpg(RIZIN公式HPより引用)

2ラウンド2分40秒、鈴木は、RIZIN初フィニッシュ勝利を飾った!

マイクを握った鈴木は「どうもみなさん、THE MATCHが終わってスターが消えていって、僕は格闘技界に新時代を作りに来ました! 二刀流バカにされていますが、俺の夢についてこいよ! いつも応援してくれる人たちのおかげで集中できてるので感謝でいっぱいです。俺の無料の広告塔、平本くん、いつもありがとね。以上!」と威勢のいいマイクで締めた。

今回の一戦は、打撃では、五分五分の戦いだったが、寝技とフィジカル面では鈴木が萩原を上回り宣言通り「MMAで」完勝する結果となった。

しかし、鈴木は試合後に病院へ直行。萩原のカーフキックで左足が激痛だったという。それでも、診断結果は軽症で済み、今後の試合に大きな影響を与えるほどではなかったようだ。

 

萩原は、復帰戦をものにできず、屈辱の3連敗となってしまった。しかし、萩原がここで終わるはずはない。今後、萩原がどのようにRIZINに舞台に戻ってくるかに期待しよう。

 

 

萩原京平の知りたいトコ!

萩原京平に彼女はいるのか?

今やRIZINでトップレベルの人気を誇り、ファンも多い萩原。ルックスも良く、低い声も魅力な彼に彼女はいるのだろうか?

実は、彼女ではないかと噂されている女性がいる。女性の名は、水埜帆乃香(みずの ほのか)さん26歳で、元SKEグループのメンバーだったようだ。身長173cmとスタイル抜群の美女である。

実際に、水埜帆乃香と見られる女性とRIZINに見にきている様子が取り上げられている。

https://youtu.be/fZLNM178Nw4

また、お互いにインスタグラムをフォローしており、クレベル戦後の沖縄旅行の投稿では、同日に2人ともそっくりなテラスでの写真をあげるなど匂わせととれる投稿をしている。

2人とも明言はしていないものの、2人が交際している可能性は高いとみられる。勝利の女神をつけた萩原がここから連勝街道を歩めるかにも注目だ!

萩原京平の愛車は? 複数台持ち!?

格闘家と言えば、派手な試合、派手な服装、派手な車をイメージするだろう。では、RIZINの若きダークスター、萩原はどのような車に乗っているのか?

RIZINの密着番組「RIZIN Preparation」で萩原の運転シーンがある。握っているハンドルを見ると、トライデントのマーク! そう、萩原の愛車は高級車「マセラティ」だ。一台、数千万円はする超高級車だが、萩原の雰囲気ともマッチし最高に似合っている。

しかし、萩原の愛車は一台では終わらない。2022年の年明けに自身のTwitterでレクサスのLX570を購入したことを明かしている。

こちらも一台、1千万円以上はする超高級車だが、萩原は自分のご褒美に買ったことを明かしている。

数年前まで、地下格で戦っていた格闘家が、わずか2年でマセラティやレクサスに乗れるのが格闘技の世界。そこまでには、当然血の滲む努力があっただろうが、やはり格闘技には夢がある。

この先も、萩原には、格闘技で金を稼ぎド派手な車を乗り継いで、子供たちや若者に夢を与えていってもらいたい!

萩原京平のタトゥーの意味は?

萩原といえば、日本人には珍しく全身に入ったタトゥーがトレードマークだ。

萩原のタトゥーには一体どのような意味が込められているのだろうか?

萩原はニート東京のYouTubeで自身のタトゥーについて語っている。

腕や足のタトゥーは、自分の好みの柄などを入れて特に意味はないそうだ。しかし、一番目立つ胸のコウモリと歌詞のタトゥーには大きな意味があった。それは、小学校からの親友の事故死だ。諸事情から、親友の死に目や葬式にも立ち会えなかったという萩原は、親友に向けて死者を象徴するコウモリと歌の歌詞を彫った。歌の歌詞は、ワイルドスピードで有名なWiz Khalifa ft. Charlie Puthの「See You Again」の冒頭部分だ。

一見いかつい印象に見える萩原のタトゥーだが、親友への気持ちを忘れないという熱い気持ちが刻まれていた。特に、胸の中心部のコウモリの箇所は、痛さもマックスレベルと言われており、そこを耐え抜いて彫った萩原の覚悟の強さもうかがえる。

今後も胸に宿る親友とともに、萩原は戦い続ける。

まとめ

ここまで萩原京平のストーリーについて見てきたが、いかがだっただろうか?

全身のタトゥーと撃ち合い上等のバチバチのファイトスタイルで、RIZINでも異色の存在感を放つ萩原。

もし、世界がコロナ禍にならずいつも通り外国人を試合に呼べていたのならば、“アンダーグラウンドエンペラー”は、生まれていなかったかもしれない。しかし、萩原は願ってもないワンチャンスをしっかりモノにし、今やRIZINでメインイベントをつとめるまでに急成長した!

まさに、「コロナ禍が生んだ異色の成り上がりファイター」だろう。

会見では巧みなトラッシュトークでファンを期待させ、試合でも思い切りのいい打撃で試合を盛り上げる。萩原の存在は、RIZINフェザー級にとってますます不可欠な存在となっている。

現在は、トップ選手相手に2連敗中と「人気先行」などの批判もあるが、誰しもが萩原の地下格仕込みの“危険な”試合を見たがっているに違いない。

次戦の復帰戦は、いつになるのか? 今後も萩原から目が離せない。

※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用