男前なルックスに、冷酷無比な心を持ち合わせた格闘家が今、日本のバンタム級を席巻している。
彼の名は瀧澤謙太。「人を倒すのが趣味」と堂々と言い放つ瀧澤の打撃力は、MMAの世界でも一級品だ。多くのファイターをマットに沈めてきた瀧澤は、“一撃の必殺王子”と呼ばれ、いまの日本で注目すべきファイターの1人だ
瀧澤の高い身体能力と躍動感のある打撃は、幼少期の空手の経験で培われたものだ。全国トップクラスまで上り詰めたこともある瀧澤は、格闘技の世界でもその頂点を狙う。
今回の記事では、瀧澤の強さの原点に迫るべく、彼の人生を丸裸にしていく。
※https://jp.rizinff.com(RIZIN公式HPより引用)
まずは、プロフィールから見ていこう。
瀧澤謙太のプロフィール
名前 : 瀧澤謙太
生年月日 : 1994年11月16日
出身地 : 神奈川県横浜市
身長 : 176cm
体重 : 61.0kg
戦績 : 21戦 13勝(9KO)9敗
階級 : バンタム級
所属 : フリー
獲得タイトル : なし
入場曲 : Hero’s Come Back!!
バックボーン : 極真空手
公式HP : −
Twitter : 瀧澤謙太/Kenta Takizawa
Instagram : 瀧澤謙太/Kenta Takizawa
YouTube : 瀧澤謙太【たっきー】
アパレル : −
ファンクラブ : −
空手から総合格闘技へ
少年が、空手で全国トップを目指す
神奈川県の横浜市で生まれた瀧澤は、空手家の父の影響を受け、小学1年生から空手を習い始める。大人に混じって練習を行い、瀧澤の才能の芽はグングンと伸びていった。そして、小学3年生の時には空手で全国3位という結果を残し、早くも大器の片鱗を見せる。
中学へと進学した瀧澤は、空手との掛け持ちが可能なハンドボール部へ入部した。持ち前の身体能力の高さを活かし、1年生の夏にはレギュラーを掴むなど、未経験ながら活躍してみせた。
中学3年の頃に転機が訪れる。瀧澤は、当時流行っていた「THE OUTSIDER」を目にし、空手にはない刺激や迫力に圧倒された。「俺も総合格闘技をやりたい」そう本能で感じとっていた瀧澤は、輝かしい実績のある空手をすぐにやめ、15歳の時にリバーサルジム横浜の門を叩いた。
総合格闘技の世界へ
高校では、総合格闘技の役に立つと考えてレスリング部に入部。部活とジムに通い詰める生活で、MMAの基礎を学んでいった。そして、高校卒業後は日本大学の体育学科へ進学し、さらに練習を本格派させる。この時、瀧澤はサークルにも部活にも入らず、ひたすらMMAに没頭していた。
2014年5月、ついに瀧澤は19歳でプロデビューを果たす。瀧澤にとっても待望のデビューだったが、ここで瀧澤はMMAの洗礼を受ける。古間木崇宏とのデビュー戦は、2ラウンド途中、パウンドによるTKO負け。デビュー戦で敗北し、格闘技の世界が甘くないことをその肌で痛感した。
しかし、その後は怒涛の勢いで勝ち続ける。パンクラスの試合に出場すると、4試合連続KO勝利を収め、突如現れた新星として注目を浴びるようになる。さらには、ハルク大城やTSUNEといった格上の選手も撃破し、勢いは加速。ここまで瀧澤は8勝の内、6勝がパンチによるKO勝利であり、強い打撃力を持つ瀧澤は、パンクラスのエースとして期待が高まっていった。
初めての王座獲得へ
2019年、遂に瀧澤はパンクラスタイトルマッチへの挑戦権を得た。相手はバンタム級暫定王者ハファエル・シウバ。シウバは、アメリカのMMA団体「Bellator」のトーナメントで優勝した経験もある、世界トップクラスの実力者。特に、勝ち星の半分が一本勝ちという、類を見ないほど強力なグラウンドテクニックを持つ選手だ。
瀧澤は試合前、「シウバ選手のことを一日たりとも忘れずに練習してきました。自分が得意な打撃で倒す」と語り、タイトルマッチへの覚悟を示した。
熱戦が予想された試合は意外な結末を迎える。1ラウンド、中央で構えるシウバに対して、戦略通り距離を取って打撃のチャンスをうかがう瀧澤。ラウンド中盤、瀧澤が2段蹴りを放った隙に、シウバは強力なタックルでテイクダウンを奪う。瀧澤は一度立ち上がるが、シウバは再びのテイクダウンを取り、肩固めの体勢へ。なんとか抜け出そうとする瀧澤だったが、最後はシウバがスリーパーで絞め落として一本勝ち。
覚悟を決めて臨んだタイトルマッチは、瀧澤の完敗で幕を閉じた。成長著しい瀧澤への期待が大きかっただけに、ファンもこの敗北を悔しがった。瀧澤としても世界の壁の大きさを知る結果となった。だが、壁を乗り越えて強くなるのが、一流のファイターだ。瀧澤は、さらに過酷な練習に取り組むようになり、成長を誓った。
2019年11月、瀧澤は石井逸人を相手に、復活をかけた試合に臨んだ。石井は、当時修斗世界フライ級2位の選手だったが、瀧澤は圧倒的な強さを見せる。3ラウンド途中、ヒザ蹴りをヒットさせ、TKO勝利を収めた。
試合後、瀧澤は「日本のバンタム級が盛り上がっていますが、僕も強いヤツをどんどん倒していって、日本を盛り上げていきたいと思います」と自信を持って宣言した。
そして、その宣言通り、瀧澤は日本最高峰の格闘技団体、RIZINの舞台へ挑むことになる。
RIZIN参戦後の戦い
話題の悪童とRIZINデビュー戦へ
2020年9月、RIZINと初参戦となる瀧澤の対戦相手は金太郎だ。金太郎は秒殺KOスタイルでファンを沸かせる、豪快さが持ち味の選手。「まさかりパンチ」や「まさかりキック」と呼ばれるフルスイングの打撃でKOを量産し、勢いに乗っている。
試合前、瀧澤は「RIZINは国内では注目度が一番高い大舞台。ここで勝てば一気に名前が売れて美味しいな、と思っている。緊張やプレッシャーは全くなく、ただただ楽しみで仕方がない」と余裕すらも表情にのぞかせていた。
いざ、瀧澤のRIZINデビュー戦が始まる。1ラウンド、金太郎が左右のフックを豪快に放つも、瀧澤もカウンターを合わせ、両者ゆずらない互角の展開が続く。ラウンド中盤からは瀧澤はヒザを中心に連続技を出し始め、金太郎にダメージを蓄積させていく。金太郎は、瀧澤のヒザに合わせて左フックを放ち、カウンターによる一発を狙う。しかし、大きな展開はなく1ラウンドが終了。
2ラウンド、やはり瀧澤にも金太郎にも一撃で仕留める打撃力があるため、両者カウンターを警戒して慎重な展開が続く。金太郎がボディを入れれば、瀧澤もカウンターでヒザ、ミドルを返す。その後、相手の心を読み合う心理戦のような状態が続き、打ち合いにはならない。駆け引きは静かに続いたまま、2ラウンドが終了。
3ラウンドで、遂に均衡が破れる。ラウンド中盤、瀧澤が右フックを連続でヒットさせると、金太郎はよろけて膝をつく。致命傷までは至らなかったが、大きなダメージを与える。その後、金太郎はタックルで瀧澤を押さえ込み、必死のディフェンスを見せる。このまま一気に攻勢に出たい瀧澤だったが、金太郎のタックルでコーナーまで追い込まれ、攻撃が出せない。瀧澤は身動きが取れないまま、ここで試合終了のゴング。
実力が拮抗した両者の接戦は判定へ。3ラウンドで攻めに転じたことが功を奏し、瀧澤が2-1の判定勝利を収めた。試合後のインタビューで瀧澤は「5,000人に囲まれたリングは、最高に気持ちいい舞台でした」とRIZIN初勝利の喜びを噛み締めた。
バンタム級四天王への挑戦
2020年11月、瀧澤の次なる相手は扇久保博正に決定した。扇久保は、修斗で二階級制覇を成し遂げたこともある経験豊富なファイター。バンタム級四天王の一角とされる扇久保との対戦で、瀧澤の力がどれほど通用するのか、注目が集まった。
瀧澤は扇久保との対戦前、「扇久保選手は、四天王の中でも一番強い選手。そこを喰いたい。楽しみです」と意気込みを語っていた。
いざ、試合開始。1ラウンド、瀧澤は、空手仕込みの後ろ回し蹴りや前蹴りで攻撃を放つ。扇久保もジャブ、ローで応戦するが、瀧澤が立て続けにパンチとヒザを放ち、早くもラッシュにかかる。扇久保は圧倒されながらも、瀧澤の攻撃を凌ぎきって、1ラウンドが終了する。
2ラウンドでは、1ラウンドと打って変わって、瀧澤は徐々に劣勢に追い込まれる。扇久保が地道にローをヒットさせ、ダメージが蓄積されたところでテイクダウンを奪いに来る。中盤以降は、扇久保がリング中央を陣取り、瀧澤は扇久保の圧力を押し返せずにダメージを食らっていく。
3ラウンド、実力者・扇久保が遂にその本領を見せる。扇久保がストレートとハイキックの連係技を見事に決め、瀧澤はダウン。再開後、瀧澤は気を吐いて反撃を試みるが、すぐさま扇久保にテイクダウンを奪われ、なすすべがない。ラウンド終盤、瀧澤はグラウンド状態の扇久保の顔面へ一発蹴りを入れるも、扇久保のブロックで攻撃が無効化される。ここで、試合終了のゴングが鳴った。
判定は3-0で扇久保に軍配が上がった。RIZINバンタム級四天王の強さを、瀧澤はまざまざと見せつけられる結果となった。
試合後、瀧澤は「めちゃくちゃ悔しいですね。これからは、打撃だけでなく自分からテイクダウンを奪っていくMMAをやっていかないと勝てないなと思いました」と素直な心境を語った。
再起をかけた、元UFCファイターとの勝負
2020年12月31日、瀧澤にとって初めての大晦日RIZINへの参戦が決まる。相手は、修斗やUFCで実績を積み上げてきた佐々木憂流迦。佐々木は、後のRIZINバンタム級王者マネル・ケイプに勝利したこともあるファイター。瀧澤にとっても手強い相手だ。
瀧澤は、是が非でも前回の敗北から復活を遂げたい。試合前には、「今回は勝ちにいく。リスクを負ってでも、アグレッシブなファイトをやりに行く」と覚悟を見せていた。
1ラウンド、オーソドックスに構える瀧澤に対して、佐々木はストレート、ミドルをテンポ良く放っていく。瀧澤もテイクダウンを奪いにいくが、決まらない。反対に、ラウンド終盤には、佐々木のタックルを食らい、瀧澤はテイクダウンを奪われる。佐々木は瀧澤を立ち上がらせず、パンチとヒジで瀧澤を削り、そこで1ラウンドが終了した。
2ラウンド、瀧澤は反撃の糸口を探し、カウンターを狙い始める。しかし、佐々木は打撃と組みを効果的に使い分け、瀧澤の攻撃をもろともせず、テイクダウンを奪う。スリーパーで絞めあげを狙った佐々木だが、瀧澤も抵抗して極めさせない。佐々木はパンチでダメージを与え続け、2ラウンドが終了。
3ラウンド、ここでもやはり試合の主導権は、佐々木が譲らなかった。瀧澤も右ミドル・右ハイキックと攻撃するが、佐々木のガードを崩せない。その後、グラウンドの展開が続くが、終始、佐々木が瀧澤の攻撃の目を摘み、試合終了。
判定は3-0で佐々木の勝利。なすすべなく、瀧澤はRIZINの2敗目を喫した。試合後に瀧澤は「自分もMMAを完成させて、もっといろんな闘い方が出来るように、練習して強くなります」と、自分の引き出しの少なさを反省し、成長を誓った。
バンタム級最強決定戦への参戦
2021年6月、瀧澤はバンタム級トーナメントへの参戦が決定する。その1回戦の相手は、今成正和。DEEPで2階級制覇を達成した実績もある今成は、「足関十段」の異名を持ち、足関節技で彼の右に出る格闘家はいない。
瀧澤は、RIZINで2連敗しているだけに、このトーナメントにかける想いは人一倍大きかった。今成との試合前、瀧澤は「トーナメントに出る以上、優勝を狙う。やれることはやり尽くしたので、あとは全力を尽くすまでです」と優勝を宣言していた。
RIZINバンタム級トーナメントの幕が開ける。1ラウンド、瀧澤は打撃中心に攻撃を組み立て、すぐさま今成の顔面に右ストレートをヒットさせる。今成はすぐに座り込んで得意の組みつきを狙うが、瀧澤はこれには応じず、相手の土俵に試合を持ち込ませない。
2ラウンドも同様、今成の足関節技を警戒した瀧澤は、再三放たれる今成のイマナリロールをかわし、ほんの僅かな隙をみてハイキックやストレートで攻める。ラウンド終盤、瀧澤のストレートが今成を捉え、瀧澤は一気にパウンドで攻め立てるも、そこで2ラウンドが終了。
最終3ラウンド、瀧澤は警戒を緩めず、今成の誘いには決して乗らない。終始、瀧澤は消極的なファイトスタイルを見せ、会場も盛り上がらないまま試合は終了。
判定では、3-0で瀧澤が勝利し、トーナメント2回戦への出場権を掴んだ。しかし、本人も後味の悪さは感じており、試合後のリング上で瀧澤は、「すみません、今成選手に勝つ方法がこれ以外見当たらなくて」と反省を語った。瀧澤は真の強さを見せるべく、トーナメント2回戦へと挑む。
トーナメント2回戦は、衝撃の展開へ
2021年9月、バンタム級トーナメント2回戦の相手は元谷友貴。元谷は最年少の22歳でDEEPの王座を獲得し、「DEEPの最高傑作」と呼ばれるほどの逸材。1回戦では、修斗世界王者の岡田遼に判定勝利を収め、RIZIN 2連勝中と勢いもある。下馬評では、元谷が圧勝するだろうと思われていた。
試合前、瀧澤は、「フィジカル的な筋力、スタミナとか筋持久力とか心肺機能とかもだいぶ上がった。戦う身体になっている」と語り、コンディションの良さをアピール。大一番に挑む準備は万全だった。
いざ、試合が始まる。開始早々、瀧澤は意表を突いて、後ろ回し蹴りを放つ。さらにロー、ハイと空手仕込みの蹴りで元谷にペースを渡さない。防戦一方の元谷も、ガードを固めつつ、間合いを詰めて左フックをヒットさせにいく。しかし、瀧澤には、それすらも想定内だった。距離を詰めて来た元谷へ、まるで待っていたかのように、左フックでカウンターを合わせる。元谷はダウンし、かなりのダメージを負う。その後、元谷が立ち上がってからも、瀧澤はラッシュをかけ仕留めにかかる。元谷をコーナーへ追い込んで、ボディ、ストレートと連打を浴びせ、元谷の意識は朦朧となる。そこでレフェリーが試合を止めた。瀧澤は、1ラウンドKO勝ちという、番狂わせを起こしてみせた。
試合後の瀧澤は、「今回も作戦通りの勝ち方ができた。トーナメントは絶対に優勝する。しっかり相手の対策を立てて次に進みたいと思います」と語り、勝利の余韻に浸ることなく、早くも次戦に標準を定めていた。
優勝候補の筆頭・朝倉海との対決
2021年12月31日、トーナメント準決勝の相手は朝倉海に決まった。朝倉は言わずと知れた実力も持ち主。トーナメントの優勝候補筆頭だ。朝倉は、1回戦で渡部修斗に強烈なパウンドで1ラウンドTKO勝利を収めると、準々決勝ではボンサイ柔術のアラン・ヒロ・ヤマニハに判定勝利し、順当に準決勝まで駒を進めてきた。瀧澤と同じく、打撃を得意とするファイターだ。
試合前、瀧澤は「楽しみな気持ちもあるのですが、そこまでそんなに意識はしていないですね。普通に勝つ。普通にリングから降りる。それだけですね。」と淡々と意気込みを語っていた。
瀧澤にとっては、トーナメント優勝に向けて乗り越えなければならない最大の壁だ。ついに試合開始のゴングが鳴る。1ラウンド、瀧澤は間合いを取りつつ、朝倉に蹴りを放っていく。対する朝倉は、右フック、アッパーとパンチ主体の攻めを見せる。ラウンド中盤、瀧澤は朝倉の踏み込み足にカーフキックをヒットさせ、さらには回し蹴りからバックブローで追い討ちをかける。しかし、朝倉に大きなダメージを与えられず、1ラウンドは終了。
2ラウンド、綿密な作戦を立てていた瀧澤は、朝倉相手に多彩な攻めを見せる。瀧澤は右ストレートをヒットさせると、そこからの連携技で、三日月蹴り、後ろ回し蹴りを連続して放ち、瀧澤のペースで試合が進む。朝倉も反撃の機会をうかがい、パンチを当てにいくが、ヒットには至らない。瀧澤が徹底して朝倉と距離を取ることで、朝倉に主導権を握らせない。このまま2ラウンドは終了した。
※https://jp.rizinff.com(RIZIN公式HPより引用)
最終3ラウンド、瀧澤優位で進んでいた試合の流れは、突如として一変する。負ける訳にはいかない朝倉は、リスク覚悟で距離を詰めてくる。そして、朝倉の渾身の左フックが瀧澤の顔面にヒット。瀧澤はこれにダウンを喫する。すぐに立ち上がったが、朝倉の反撃はさらに勢いを増す。朝倉が右フックをヒットさせ、瀧澤の顔面には血が流れる。ラウンド序盤から終盤まで、終始、朝倉が打撃で瀧澤を圧倒し、そのまま試合は終わりを迎えた。
※https://jp.rizinff.com(RIZIN公式HPより引用)
判定は3-0で朝倉の勝利。瀧澤のトーナメント優勝の夢はここで潰えることとなった。また、瀧澤はこの試合で左下のアゴを骨折し、全治2カ月の診断を受けた。
試合後、Twitterで瀧澤は「俺はまだまだ強くなれる、必ず這い上がる。対戦してくださった朝倉海選手、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。また試行錯誤して、より強い自分になります。」とツイートし、今後の抱負と朝倉への感謝を表した。
朝倉海との対戦で敗北してしまった瀧澤だが、格闘技ファンの間では、「トーナメントで最も成長したのは瀧澤だ」という声がある。確かに、前評判が決して高くなかった瀧澤は、2回戦では強敵・元谷を1ラウンドでKOし、準決勝では朝倉海を相手に善戦を繰り広げてくれた。
瀧澤は強敵との対戦を経て、自分に何が足りないのか、分かったはずだ。成長次第では、十分にバンダム級の頂点に立つ可能性がある。そんな瀧澤の今後の活躍に、目が離せない。
瀧澤謙太の知りたいトコ!
瀧澤謙太の愛車は一体?
瀧澤はInstagramで、ロールス・ロイスの「DAWN」というスポーツカーを運転する姿を投稿している。実は、DAWNは1台4000万円以上もする超高級車。総合格闘技は夢のある世界であることを、瀧澤の高級車が物語っている。
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格闘家なのに教員免許を持っている?
瀧澤は日本大学在籍時に、中学・高校の保健体育の教員免許を取得している。大学時代、MMAに没頭していた瀧澤は、試合の次の日に教育実習へ行き、骨が折れたまま授業をするという伝説を残した。
瀧澤が格闘技引退後、教師になったら、総合格闘技の魅力を子供達に伝えてくれることだろう。
https://twitter.com/mma_w/status/1390996627188424707?s=20&t=Ck8f9O6yGTZmsa9hl9W_mg
昔と今ではキャラが違う!?
瀧澤は自分自身のことを「感情の起伏をほとんど表さない性格」と評している。試合中もキレたりせず、冷静な判断を心がけているのは、今成戦からもよく分かる。
ただ、「昔はキレ症だった」と瀧澤自身は語っている。特に中学生までは短気で、同級生にも手を出すことが多かったが、総合格闘技を始めてから普段の気性が穏やかになったと言う。静かなる闘志を胸に格闘技へこれからも臨んでほしい。
まとめ
瀧澤は、幼少期に空手家として全国3位にまで上り詰め、将来が期待されていた。しかし、総合格闘技との出会いによって、瀧澤の運命は大きく変わり、MMAで日本の頂点を目指す長い旅路が始まった。
順調に成長をし続ける瀧澤は、ついにRIZINの舞台で躍動し、頂点をその視界に捉えている。朝倉海や堀口恭司などの強豪ひしめくバンタム級を制覇する素質を、瀧澤は持っている。
今後の瀧澤の活躍に、大きな期待がかかる。
※https://jp.rizinff.com(RIZIN公式HPより引用)
※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用