牛久絢太郎の選手紹介 〜“第2代RIZINフェザー級王者”の物語〜

「シンデレラボーイ」。

今の牛久絢太郎をそう呼ぶ人も少なくないだろう。突如としてRIZINに現れ、フェザー級チャンピオンになったからだ。

しかし、牛久のストーリーを知れば、それが決して偶然ではなく、彼の実力によるものだと確信するはずに違いない。

今回は、群雄割拠のRIZINフェザー級王者にもなった牛久絢太郎について徹底深掘りしていこう!

牛久絢太郎のプロフィール

名前     :牛久絢太郎
生年月日   :1995年2月28日
出身地    :東京都足立区
身長     :173cm
体重     :66.0kg
戦績     :29戦 20勝(5KO 2SUB) 6敗
階級     :フェザー級
所属     :K-Clann
獲得タイトル :第10代DEEPフェザー級王者・第2代RIZINフェザー級王者
入場曲    :MICKY RICH 「Next Stage」
バックボーン :柔道
公式HP     :https://juntarouushiku.themedia.jp/
Twitter      :@kinnikun0228
Instagram   :juntaro0228
YouTube.        : 牛久絢太郎 Juntaro Ushiku
アパレル   :https://juntarouushiku.themedia.jp/
ファンクラブ :ー

現在、27歳とこれからが全盛期と見れる牛久絢太郎。2021年の10月に斎藤裕とのタイトルマッチでRIZINに初参戦した牛久は、下馬評を覆し王座を奪取。その後もDEEP、RIZINで試合をこなし、現在4連勝中と勢いに乗る。

彼がどのような経緯で、DEEPとRIZINの2団体王者となったのだろうか?

まずは、牛久が格闘技と出会ったきっけからプロMMAファイターになるまでを見ていこう。

柔道との出会いからMMAファイターへ

牛久が格闘技をはじめったきかっけは、柔道だ。牛久は、小学校1年生の頃から兄の影響で柔道を始めた。

しかし、牛久が憧れたのは柔道でオリンピックに出ることではなく、総合格闘技だった。牛久の中学時代は、まさにDREAMの全盛期。DREAMを見た牛久は、次第に総合格闘技にひかれていくようになる。

そして、高校2年時に、和術慧舟會TLIVEの門を叩き、本格的に総合格闘技を開始した。本当は、中学生の頃から総合格闘技を始めたかっという牛久だが、「自分のお金でジムに通いなさい」という親の教育方針で、高校入学後のバイトで貯めた給料でジムに通うことになったという。自分で貯めたお金を他の誘惑に囚われず、ジムに注ぎ込むほど牛久は格闘技が大好きだった。

では、そんな格闘技にのめり込んだ牛久のプロデビューはどのようなものだったのだろうか?

11秒勝利!? 秒殺のプロデビュー

牛久は、2013年にパンクラスのプロ昇格トーナメントで優勝して、18歳でプロデビュー。プロ初戦はパンクラスに参戦し、現在はK-1でキックボクサーとして活躍する蓮實光と対戦。

牛久は、開始わずか11秒で左ハイキックによって蓮實の右瞼をカットさせ、TKO勝利! 衝撃のプロ初勝利となった牛久だったが、あまりにも試合が早く終わってしまったためか、カメラや会場に謝り倒しながら会場を後にした。

その後も連勝を重ねた牛久は、パンクラスのネオブラッド・トーナメントにも出場し、3連勝で見事優勝!

プロデビューから破竹の7連勝をあげ、無敗街道を突き進んだ。牛久のこの勢いはどこまで続くのだろうか?

初の黒星は、朝倉未来に対戦要求したあの選手

7連勝と波に乗る牛久は、2015年にパンクラスで朴光哲と対戦。朴光哲(当時、21勝10敗)は、元ONEライト級王者で2020年にはRIZINのリング上で朝倉未来にも対戦要求しているファイターだ。

試合では、牛久の得意な組みを封じられ、試合のペースを握れず、2ラウンドにバックマウントからパンチを連打され牛久のTKO負け。

牛久はプロ初の敗北を喫し、元世界王者との力の差を見せつけられる結果となった。

牛久は、負けからさらに強くなって帰ってくることできるのだろうか?

悪夢の3連敗

牛久は、敗戦から5ヶ月後に復帰戦を行った。対戦相手は、矢地祐介や、佐々木憂流迦を相手に連勝していたガイ・デルモ。

厳しい試合が予想されたが、2ラウンドに牛久のタックルによって、ガイ・デルモが左膝を負傷。試合続行が不可能となり、牛久のTKO勝利となった。

予期せぬアクシデントでの勝利となったが、牛久は連敗をまぬがれ復帰戦を勝利で飾った。

ここから再び連勝といきたいところだが、牛久は壁にぶち当たる。

ガイ・デルモ戦での勝利がかわれた牛久は、次戦でパンクラス王者のアンディ・メインとのタイトルマッチが決定。初の国内タイトル獲得が期待された牛久だったが、アンディ・メインが負傷しタイトルマッチは中止に。代わりに、田村一聖(当時、10勝7敗)と暫定王者決定戦が決定。

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※画像URL:>http://battle-news.com/article/wp-content/uploads/2016/04/2016-04-13PANCRASE%E8%AA%BF%E5%8D%B0%E5%BC%8F.jpg(バトルニュースより引用)

試合は、初のタイトルマッチからか硬さのみえる牛久に対し、田村が的確に打撃を当てていく展開。3ラウンドには、田村の右フックをもらってしまい、キャリア初のKO負け。

暫定フェザー級王者のベルトを獲得することはできなかった。

敗戦から5ヶ月後の2016年9月に牛久の再起戦が決定。相手は、現在ONEを中心に活躍する松島こよみに。松島は、2022年に「Road to UFC」に参加するなど、現在でも日本人トップレベルの実力を持つ。

試合では、前戦とはうってかわって、アグレッシブに攻める姿勢を取り戻した牛久だったが、松島の対処の良さに苦しみ、腕十字でニアフィニッシュに追い込まれるなど劣勢となる。3ラウンドには、アームロックを取られ自身初の一本負け。

はじめての2連敗となってしまった牛久。ここから這い上がることはできるのか?

連敗からの脱出をはかりたい牛久は、2017年2月にボンサイ柔術所属の鈴木琢仁と対戦。

試合は、1ラウンドに鈴木の右フックでダウンを奪わられるなど苦しい展開に。牛久は、果敢にタックルに行くもそこからの展開を作れないまま試合は判定へ。

結果は、0-3で悔しい判定負け。悪夢の3連敗となってしまった。

この頃には、牛久が将来RIZINの王者になるなど誰も思いもしなかっただろう。しかし、ここから牛久の猛反撃が始まる。

連敗脱出からフェザー級タイトルマッチへ

3連敗中とあとがなくなった牛久は、2017年10月に同じく3連敗中だった稲葉聡と対戦し判定勝利。牛久は、ガイ・デルモ戦以来のおよそ2年ぶりの勝利を手にし、連敗から脱出した。

次戦も勝利した牛久は、2連勝でユータ・ロック(当時、7勝無敗)と対戦。ユータ・ロックは、前RIZINチャンピオンの斎藤裕にも勝利している、未だに負けなしのファイターだ。

試合では、終始グランド状態でコントロールされ、0-3の判定負け。ユータ・ロックに土をつけることはできなかった。

しかし、この敗戦以降の牛久は、パンクラス以外にDEEPや台湾でも試合を行って、5連勝と快進撃を見せる。

そして、2020年9月に弥益“ドミネーター”聡(当時、10勝4敗)のもつDEEPフェザー級のタイトルに挑戦することが決定。弥益は、大企業に務めるサラリーマンファイターで、変則的な打撃を持ち味としている。また、2020年の大晦日には朝倉未来とも対戦し、今ではRIZINの人気選手として活躍中だ。

試合は、1ラウンドから牛久がタックルで2度のテイクダウンを奪うなど優勢に試合を進める。2ラウンド目には、牛久が左フックで弥益からダウンを奪いフィニッシュかと思われたが、弥益にしのがれる。すると、終盤に組みに行った牛久に対し、弥益が右膝をあわせ今度は牛久が大の字でダウン。大ダメージの牛久に対し、弥益は容赦無くキックと肘を浴びせる。牛久はこの間、記憶を失いながらも、執念のテイクダウンを奪って、ジャッジの印象を回復する。

最終ラウンドでも、お互いにグラウンド状態で激しい攻防を繰り広げるも、最後は牛久が弥益を寝技でコントロールして試合終了。

タイトルマッチにふさわしい大激戦となったこの試合は、判定4-1で牛久の勝利に!

牛久は、初の国内タイトルであるDEEPフェザー級のベルトを獲得した。

試合後に牛久は、勝因について「気持ちで勝てたんじゃないかなと。技術とかは置いといて、最後まで諦めない気持ちが自分の中できちんと持つことができた。それが、結果につながったんじゃないかなと思います。」とコメント。

弥益は、「2ラウンドに自分がヒザを当てて、牛久選手は完全に目が飛んでたんですけど、そっから全力でしがみついてきて、そのしがみつきに自分がビビちゃって。精神的に一回折れてしまったのが敗因だと思います」と振り返った。

お互いに死力を尽くしたタイトルマッチは、目が飛んでも執念で食らいついた牛久のとんでもない精神力を見せつける試合となった。

さて、チャンピオンとなった牛久は、今後どのような戦いを見せてくれるのだろうか?

王者としての初陣は、まさかのKO負け!?

王者となった牛久の初陣は、2021年2月のDEEP100回大会。ノンタイトル戦として、元DEEPライト級王者の中村大輔(当時、29勝19敗)と激突。中村はUWFをこよなく愛するベテランファイターで、腕ひしぎ十字固めで一本勝利を量産している。

試合は、1ラウンドから牛久と中村がバッティング。中村は、大きなダメージを負い、6分もの間試合は中断。しかし、試合再開後も再び牛久がバッティングしてしまい、審判からイエローカードをもらってしまう。2ラウンドに入ると、牛久がタックルに入ったところダッキングで頭を下げた中村と三度バッティングし、両者マットに倒れ込む異常な展開に。しかし、再開後、牛久がタックルに入ったところに、中村がヒザをドンピシャで放ち牛久が失神。なんと、牛久の失神KO負けとなった。

試合後、完全に記憶の途絶えた牛久は、状況を全く理解できず困惑した表情で両脇を抱えられながらゲージを去った。

牛久の王者としての船出は、三度のバッティングに、失神KOと大荒れとなった。ノンタイトルで行われた試合だったが、当然ダイレクトリマッチが組まれるだろう。果たして牛久は、リベンジを果たせるのか?

屈辱のタイトルマッチへ!

衝撃の敗戦から5ヶ月後の、2021年7月、牛久は、中村大輔とDEEPフェザー級のタイトルマッチが決定。

王者としての初勝利をかけたリベンジ戦でもあり、タイトルマッチでもあるという負けられない戦いで、牛久はどのような戦いを見せてくれるのだろうか?

試合は、序盤から牛久がスイッチを多用し、中村はタックルを警戒して右ミドルを放つ展開。牛久は、持ち前の組み力とフックのパンチが使えず、さがらされる場面もあったが、タックルで中村を倒して反撃。激しいグラウンドの攻防を経て試合は判定へ。

判定結果は、4-1で牛久の判定勝利! 王座初防衛に成功した。牛久は大の字で寝そべり嬉しさを噛みしめた。

試合後、牛久は「練習1回ごとに向き合って、勝つために何をしなくちゃいけないかを常に考えてきました。気持ちで勝てた試合です」と勝利を振り返りながらコメント。

牛久は、パンチを打った時の頭の傾きを改善し、「バッティングの修正」を行ったことを明かした。

無事に王座を守った牛久の次戦は、一体誰になるのだろうか?

急転直下のRIZIN参戦へ

神のヒザ炸裂! ビッグタイトル獲得へ

2021年10月、牛久の衝撃の次戦が決定した。相手は、なんとRIZINフェザー級王者の斎藤裕だ。しかもタイトルマッチ。

このような願ってもないビッグチャンスが舞い込んできたことには二つ理由がある。

一つは、クレベル戦が消滅したことである。本来なら朝倉未来を下したクレベルと斎藤のタイトルマッチが組まれるはずだったが、クレベルの怪我で消滅したことによって、急遽DEEP王者の牛久に白羽の矢が立った。

そして、もう一つは斎藤自身がタイトルマッチを望んだことである。斎藤は、自分自信がメインカードを務める大会を盛り上げるため、ワンマッチではなく、タイトルマッチにすることを熱望した。

これらによって、本来ならありえないチャンスを得た牛久。しかし、RIZIN実績のない牛久に対しRIZINで強豪と3連勝中の斎藤では、斎藤の勝利予想が圧倒的だった。RIZINのシナリオ的にも、ここで斎藤が勝って、年末に朝倉未来とのタイトルマッチが濃厚と考えられた。

試合約3週間前の記者会見で、RIZIN初戦の牛久は、「格闘家人生をかけてぶち壊しに行く」とシナリオ通りには行かせないと意気込む。斎藤も、「気絶するまで殴ろうと思ってる」と珍しく闘志を見せた。この大会は、斎藤が「I AM THE CHAMPION」と書かれたポスターを1人で飾り、RIZINの斎藤に対する大きな期待度も感じさせた。

斎藤圧倒的有利と言われたこの試合、牛久は、RIZINのストーリーをぶっ壊し、初参戦で王座を奪取することはできるのか? 今ゴングが鳴る。

1ラウンド。斎藤は前に出てプレッシャーをかけ、ボディストレートやフックを牛久に浴びせる。さらにヒザを出す斎藤だったが、牛久が左フックを合わせ、斎藤がスリップ気味にダウン。しかし、斎藤はすぐに牛久に組み付き、上を取る展開で1ラウンド終了。的確に打撃を当てた斎藤が優勢と見られた。

続く2ラウンドに試合は決する。牛久は左のミドルキックで斎藤のプレッシャーを止めようとするが、これが斎藤へのローブローに。試合は一時中断する。再開後は、斎藤が左右のフックをボディに入れるなど打撃で上回る。しかし、2ラウンドも残り30秒というところで、牛久の飛びヒザが、斎藤の顔面をドンピシャで捉える! 斎藤は、ダウンせず牛久に組みつき試合を続けるも、斎藤の出血が激しくドクターチェックに。斎藤は「出来るよ、出来る」と声を荒げるが、なんとドクターストップ。

牛久は千載一遇のチャンスをものにし、第2代RIZINフェザー級チャンピオンに輝いた! 牛久は、リング上で絶叫し喜びを噛みしめた。

マイクを握った牛久は、涙を浮かべながら「どんな下馬評も絶対自分を信じれば覆すことができるので、そういうみなさんの力になれたらすごく嬉しく思います。RIZINフェザー級。どんどん盛り上げていくので、みなさん応援よろしくお願いいたします」とコメント。

一夜にして、群雄割拠のフェザー級で王となった牛久。牛久の勝利は、斎藤とRIZINのストーリーをぶち壊し、「格闘技に筋書きはない」ことを改めて認識させるものだった。このアップセットにRIZIN CEOの榊原信之も「いやいや、エラいことになったね」と驚きを隠せなかった。

粒ぞろいの花の階級で、今後どのような戦いを見せてくれるのだろうか?

真価が問われる! ダイレクトリマッチへ!

2団体王者となった牛久は、タイトルマッチから2ヶ月後の2021年12月にもDEEPで神田コウヤ(当時、8勝3敗)とタイトルマッチで対戦し、判定4-1で2度目の王座防衛に成功した。

気になるRIZINでの2戦目は、年明けの2022年4月にRIZIN.35で前王者、斎藤とのダイレクトリマッチに決定。RIZIN.35は3大タイトルマッチが組まれ、そのうちの一つとなった。前回の試合では、牛久の飛びヒザを「たまたまだ」と言う声も多く、白黒つけるにはもってこいのダイレクトリマッチとなった。

当然、牛久の真価が問われることになる。牛久は、真のチャンピオンか、それとも一度きりの「ゲリラ」チャンピオンか?

試合前の記者会見で、牛久は「前回は『たまたま』っていう声がすごく多かったんですけれど、ちゃんと実力を次の試合で見せます」と意気込んだ。斎藤も「自分のベルトを返してもらうという気持ちが強い」とタイトル奪還に闘志を燃やす。

果たして、牛久は斎藤を返り討ちにできるのか?

1ラウンドは、互いに打撃を出し合いながら距離を取る展開に。前線とは違って牛久はスイッチを多用し、斎藤に的を絞らせない。牛久の距離感で試合が進む。

そして、2ラウンドに試合が動く。斎藤がハイキックを放った直後のガラ空きの顎に、牛久は左ハイキックを斎藤の顔面に直撃させ、斎藤がダウン。牛久は、「タイミングを見て体が咄嗟に反応した」と振り返る。そこから牛久がギロチンチョークの大勢に入るも、斎藤はなんとか頭を抜く。牛久が斎藤を抱えたままの状態で2ラウンド終了となった。

トータルマストのダメージ重視によるRIZIN判定で牛久はかなり優位に立った。そして、運命の最終ラウンド。後がない前王者、斎藤は、パンチのラッシュで牛久に襲いかかる。しかし、牛久は、大晦日の斎藤vs.朝倉で朝倉のはなったカウンターのフックを参考に、斎藤に左フックをお見舞い! 斎藤の腰が崩れる。それでも、斎藤は前戦のお返しと言わんばかりに大技の「飛びヒザ」を連発するが、牛久はガードで対処。その後も、斎藤は圧力をかけるが、牛久は、打撃戦に長くは付き合わず、コーナーに斎藤を押し込みうまく試合を進める。そして、試合終了。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

勝者は、判定3-0で王者牛久に! 見事、初代チャンピオンを返り討ちにし、RIZINフェザー級のベルトを防衛!

しかし、牛久は、いつものように喜びを表現せず、神妙な表情をしていた。そして、リングインタビューでは、「この半年間、自分を追い込んで頑張ってきた勝利が何より嬉しいです」と涙ながらにコメント。

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

涙の王者に敗者となった斎藤は、「泣かないで、泣かないで。チャンピオンなんだから胸を張って」と男らしく声をかけた。そして、牛久はまた泣いた。

牛久は、「自分、最近、SNS頑張ったりしてるんですが、それは、RIZINという舞台が大好きで、もっと盛り上げたいという気持ちで始めました。僕、すごく不器用なんですけど、皆さんのことを大好きなことは変わらないんで、第2代チャンピオンの僕を信じてついてきてくれないですか? 皆さんと一緒なら不可能はないんで、それを試合を通して体現したいです。皆さんと一緒に強くなりたいです。僕は皆さんのこと裏切ったりしないんで、これからも応援よろしくお願いします」と力強くファンに語りかけ、RIZINを盛り上げたいという熱い思いを明かした。

試合後には、早速、朝倉未来がTwitterで反応。「チャンピオンより俺の方が強い」と早くも牛久を挑発した。本来なら、大晦日に斎藤を破って自分が手にするはずだったベルトだっただけにつのる思いもあるのだろう。

今回は、誰もが納得する内容で斎藤を降した牛久。RIZINフェザー級のベルトを初めて防衛した牛久は、今後猛者揃いのフェザー級でどのような戦いを見せてくれるのか? 今後も目が離せない。

牛久絢太郎の知りたいトコ!

牛久に彼女は? 実は9年間〇〇なし!?

泥臭く攻め続けるファイトスタイルとは別に、端正なルックスを持つ牛久。当然、女性人気も高いだろうが、K-Clannの代表横田コーチが衝撃の事実を暴露している。

それは、RIZINの人気コンテンツ「RIZIN CONFESSIONS #95」での一幕で、横田代表が牛久が真面目で練習しすぎることに触れ、「だから9年間も彼女いないんですよ」と衝撃の発言。牛久は、土日も休まず週7で練習しているといい、練習の鬼のようだ。

牛久の現在の27歳という年齢からすると、高校生以来彼女がいないということになるから驚きだ。

しかし、今後RIZIN王者として知名度が上がれば、世の女性がほっとかないだろう。牛久がいつ浮名を流すのかにも注目だ。

牛久は大のハーレー好き!

RIZIN王者の牛久がどんな車に乗っているかも、気になる方は大いに違いない。

結論から言うと、牛久は車ではなく、バイク乗りだ。牛久の乗るバイクは、「ハーレーダビッドソンFXDX」の2005年式だそうだ。

牛久は、自分のYouTubeチャンネルで愛車紹介を行っている。バイクもいろいろいじって改造し、バイクを使ってキャンプにも出かけたりするようだ。

真っ黒に塗装された漆黒のハーレーは、RIZIN王者にふさわしく、今後も牛久の相棒として末長く乗り続けてもらいたい。

元K-1世界王者 魔裟斗と〇〇対決

自身のYouTubeチャンネルで、元K-1王者の魔裟斗ともコラボしている牛久。

魔裟斗との動画では、首相撲対決を行っている。ガタイでは魔裟斗の方が大きいようだが、牛久は対抗できるのか?

3本勝負となった対決で魔裟斗は、「強いなぁ!」と連呼。牛久は柔道仕込みの体のバネで魔裟斗からあっさり3本先取。その後は魔裟斗に2本取られるも、最後は倒しきり「4-2」で魔裟斗に圧勝した!

牛久のフィジカルの強さは、今後強豪外国人と対戦する中でも大きな武器となるだろう。

まとめ

ここまで、RIZIN、DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎を紹介してきたがいかがだっただろうか?

王者までの道のりは、決して順風満帆ではなく3連敗を経験し2年間勝利がなかったり、DEEP王者としての初陣で黒星をつけられたりしたが、直近の10試合では9勝1敗と抜群の安定感を誇っている。

試合に関しては、決して派手な試合が多いわけではないが、愚直に前に出て泥臭く攻め続ける姿勢は、見るものを熱くさせる。また、YouTubeなどで見せる素の牛久は「好青年」そのものだが、斎藤裕との最初のタイトルマッチでは「来いよ!オラ!」と発言するなど、好青年さと荒々しさの二面性を持ち合わせる。

しかし、牛久を群雄割拠のフェザー級で、まだ「絶対王者」とは言い難い。フェザー級には、“柔術界の鬼神”クレベル・コイケや、RIZINのエース朝倉未来、アゼルバイジャンのヴガール・ケラモフなど強豪選手がゴロゴロいる。

画像1: 入場

※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)

次戦は、最大の難敵クレベル・コイケとのタイトルマッチが予想されるが、RIZIN5連勝中の猛者に牛久がどう立ち向かうのか?

牛久の次戦は要注目だ。

※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用