【技術解説】フギットが木下憂朔からテイクダウンを成功させた理由はジャブ

  • 2023年2月18日
  • 2023年2月18日
  • コラム

2023年2月5日(日)、「UFC Fight Night 218: Lewis vs. Spivak」の中で行われたアダム・フギットと木下憂朔の試合について解説します。

 【著作権の考え方について】 (タップで開く)

このGIFはGoogleの案内する「フェアユースとは」のページ(外部リンク)その他を参考し、著作権者の権利と利益侵害の回避、ひいては著作権者の利益への貢献に努めております。

※この記事のGIFの抜粋元:UFC FIGHT PASS(外部リンク)

この試合で木下憂朔は何度もフギットからテイクダウンを奪われていましたが、その理由はフギットのジャブにあります。

ジャブがテイクダウンへと繋がり試合を支配

まずはこのシーン。

開始早々パンチを振り回す木下に対し、フギットは木下の動きをしっかりと見つつ、着実にジャブをヒットさせます。ただ単に下がってしまっては危険なパンチを貰ってしまう可能性もあります。そのため、フギットは木下の流れを断ち切るために、最もリスクなく当てることができるジャブを出し続けました。その結果、次第に木下の激しい攻撃は落ち着き始めます。次はこのシーン。

クリーンヒットではないものの、いくつかジャブを貰った木下は、試合を作り直すために手数が落ちました。一方、ジャブを出し続けたフギットは、間合いをすでに掴んでいます。勢いの落ちた木下を見て、抜群のタイミングで強めのジャブを放ちました。そして、そのジャブはクリーンヒット。強いジャブを嫌がった木下は、序盤のような勢いがなくなります。最後にこのワンシーン。

勢いがなくなり、様子を見始めた木下に対し、フギットには余裕が生まれます。木下の動きをしっかりと見極めたフギットは、ここでカウンターのタックル。テイクダウンに成功しました。

ジャブが当たると次の打撃が当たりやすくなるだけではなく、組みにも繋げることができるジャブが非常に重要であることがわかるシーンですね。

※アイキャッチは本試合の動画より引用