まんぶりフックで相手をバシバシなぎ倒す。そんなファイターをご存知だろうか?
その名は、鈴木千裕である。MMAとキックボクシングの二刀流で活躍する鈴木は、キックではKNOCK OUTの頂点に君臨するなど結果を出している。MMAとキックの二刀流ファイターといえば、THE MATCHにも出場した“ブラックパンサー”ベイノアが売り出し中だが、まだまだ希少な存在だ。逆に言えば、それほど似て非なるMMAとキックを同時にすることは難しいことなのである。
しかし、そんな修羅の道に挑戦する鈴木は、2021年からRIZINに参戦し、フェザー級で頭角を表してきている。この黄金の階級フェザーで、二刀流ファイターの鈴木は頂点に立つことはできるのか?
今回は、そんな“クレイジー・ダイヤモンド”鈴木千裕を徹底解剖していこう。
※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)
鈴木千裕のプロフィール
名前 :鈴木千裕
生年月日 :1999年5月14日
出身地 :東京都三鷹市
身長 :173cm
体重 :66.0kg
戦績 :【MMA】12戦 10勝(3KO) 3敗 【キック】12戦 11勝(9KO)1敗
階級 :フェザー級
所属 :クロスポイント吉祥寺
獲得タイトル :初代KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王者
入場曲 :「Stronger feat. Voice Magician」
バックボーン :伝統派空手、キックボクシング、ブラジリアン柔術(紫帯)
公式HP :ー
Twitter :@chihiro19990514
Instagram :suzuki.chihiro0514
YouTube : 鈴木千裕Chihiro Suzuki
アパレル :ー
ファンクラブ :ー
鈴木は、今年で23歳とまだまだ若く、可能性に溢れている。年齢で見れば、まだまだこれからの選手と思われるが、MMAとキックの両方で既に10戦以上こなしており経験も豊富だ。
鈴木が今後、RIZINフェザー級を背負って立つ存在となることは間違いない。また、鈴木は、日本人では誰も成し遂げていないキックとMMAのダブルチャンピオンという壮大な目標を公言している。
しかし、これから鈴木のストーリーを振り返れば、それが全く夢の話ではないことがわかるだろう。
ではまず、鈴木は、いかにしてMMAとキックの二刀流ファイターとなったのだろうか?
MMA→キックボクシング→MMA・キックボクシング
初期MMA時代
鈴木千裕は、1999年にペルー人の父親と日本人の母親の下に生まれた。兄の鈴木宙樹は、キックボクシンングのREBELS-60kg王者で、現在はボクサーとして活躍している。
3歳から伝統派空手を始めた鈴木は、中学生で総合格闘技に転向。キックボクシングのイメージが先行しがちな鈴木だが、最初は総合格闘家としてキャリアをスタートさせている。
そして、2016年に鈴木は当時17歳で、RIZINが開催したRIZIN FFアマチュアMMA 2016カンカCUPに出場。鈴木は、現在戦うフェザー級よりも10キロ軽いフライ級(-56.7kg)で出場し見事に優勝。MMAファイターとしての片鱗を見せつけた。
優勝から約2ヶ月後の2017年2月、鈴木はPANCRASEで廣中克至を相手にMMAデビュー。鈴木は、廣中をわずか1ラウンド30秒、グラウンドパンチでKOし鮮烈なデビューを飾る。続く2戦目では、RIZINにも出場経験のある杉山廣平をたった8秒でKOして見せた!
これ以上ない滑り出しを見せた鈴木だったが、その後は川端康太、鮎田直人に判定負けを喫し2連敗。2017年は、4試合で2勝2敗という結果に終わった。
翌年の2018年、鈴木は、フライ級でPANCRASEネオブラッド・トーナメントへの出場が決定。このトーナメントは、将来有望な新人8選手がぶつかり合う熾烈な戦いである。鈴木は、初戦の水谷健人戦を1ラウンドにグラウンドのヒジでTKOする圧勝を見せると、2回戦の猿飛流も判定で退け決勝へと駒を進めた。
決勝の相手は、プロ2戦目で対戦した杉山廣平に決定。再戦となったが、3-0の判定で杉山を敗りネオブラッド・トーナメント優勝を果たした!
トーナメント優勝で勢いに乗る鈴木は、2018年12月にPANCRASE302で中村龍之との対戦が決定。しかし、ここで鈴木は格闘家としてあるまじき失態を起こしてしまう。それは、軽量失敗だ。鈴木は、フライ級規定のリミット57.15kgを59.95kgで軽量失敗。2.8kgオーバーとなってしまい、PANCRASEは規定によりこの試合をキャンセル。結果として、鈴木は大会のカードに穴を開けてしまった。
当時、19歳の鈴木の体はまだまだ成長中で、鈴木もフライ級で限界がきていることを自覚していた。鈴木は、毎回10キロ以上の減量をする度に、「次は絶対に階級を上げよう」と思ったようだが、計量をクリアして試合に勝利すると、「もう一回大丈夫」と考えてしまったという。
そして、過度な減量は鈴木の心にもダメージを与え、過食症のような症状を患った。鈴木は、試合後食べても食べても満腹にならず、食べまくったが、その後罪悪感に駆られ食べてたものを戻してしまったという。
今回の減量で鈴木は、脱水症状で倒れるまで水を飲まず、下剤も2回飲んだが、リミットまで落とすことができなかった。鈴木のSNSには、「プロ失格」などの批判コメントが多数寄せられ、心身ともに疲弊した鈴木は一週間ほど引きこもった。鈴木は格闘技から離れることを考えるまで追い込まれていった。
しかし、一週間後、鈴木は自身に寄せられた批判コメント全てに目を通した。周りから「見るな」と言われていたが、この行動は鈴木の鈴木の闘志に逆に火をつける。まずは、対戦相手に謝罪に行き、さらに練習を共にした。加えて、試合キャンセルによる、罰金などの支払いのためアルバイトを2つこなし借金をすべて返済した。これで鈴木の心はかなり回復し、立ち直るきっかけとなった。
そして、この計量失敗が鈴木にとって大きな転機となった。鈴木の所属するクロスポイントの山口代表は、鈴木の打撃をより活かすため、キックボクシングへの転向を提案。鈴木は、即決で「やります」と返答。ここからが鈴木のプロ第2章の幕開けとなる。
才能開花! キックボクサー時代
鈴木の打撃の才能を見抜いていた山口代表は、MMAで鈴木が寝技でつけられる場面を見て、寝技のないキックボクシングの方が鈴木の力を発揮できると考えた。しかし、キックボクシングになれば、対戦相手は皆打撃に特化した選手であり、打撃の上手い鈴木でも簡単に勝つのは難しいと思われた。
計量失敗から約半年後の2019年5月に、鈴木のキックデビュー戦がSHOOT BOXINGで決定。いきなりSBスーパーライト級7位のイモト.ボルケーノが相手となったが、判定3-0で見事勝利。8月にREBELSで行われた次戦もKOで勝利。
デビューから2連勝といきなり頭角を表した鈴木は、10月にKNOCK OUT × REBELSのメインイベントに大抜擢され、MuayThaiOpenスーパーライト級王座とINNOVATIONライト級王座の二冠を持つベテラン、橋本悟との対戦が決定。橋本は、“激闘大魔神”の異名を持ち、数々の名試合を生み出す、激闘型ファイターだ。
しかし、試合は、鈴木の独壇場となった。1ラウンドから鈴木はハイキックと右フックを炸裂させ、橋本をコーナーまで下がらせる。ここでギアを上げた鈴木は、パンチの連打でラッシュをかけ橋本はたまらずダウン。そのまま橋本は立ち上がれず、鈴木の衝撃の1ラウンドKO勝ちとなった!
リングでマイクを握った鈴木は、「橋本選手と戦って感じたことがあります。自分はまだまだ新米で、背負っているものが違うなと思いました。僕もまだまだですけど、みんなの応援をしっかり背負って、次また皆さんに会うときは今日以上に強い自分を見せます」とさらに強くなっていくことを宣言。また、最後には「丹羽選手、俺は、あなたと戦いたい!俺はチャンピオンになりたいんだ!」と、REBELS63kg級王者の丹羽圭介に宣戦布告した。
超過酷! 猛者揃いの1DAYトーナメントへ
丹羽との試合が組まれることはなかったが、鈴木は次戦の耀織戦も2ラウンドKOで勝利。
そして、2020年2月から始まるKNOCK OUT 64kg級トーナメントへの出場が決定。このトーナメントには国内のキックオクシングやムエタイの王者たち8人が集結し、真の王者を決める戦いとなった。鈴木にとっては、2度目のトーナメントとなるが、今回は1DAYトーナメントのため優勝するには3試合こなさなければならない過酷な形式となった。
鈴木は、「見ての通りチャンピオンだらけで強い人ばかり。自分がここを選んだのはつらい道を進むのが一番の近道だと思っているので。新しい時代を作る時が来た。そのためには強い人に勝たないといけない。全員倒して有言実行します。僕が王者になります」と豪語。
果たして、鈴木は猛者揃いのトーナメントを制することはできるのか? 1回戦は与座優貴(当時、7戦全勝)との対戦が決定。現在K-1で活躍する与座は、あの野杁正明に「怪物」と言わせるほどの実力を持つ危険なファイターで、無冠ながら極真空手世界ウエイト制王者という実績も持つ。
試合はいきなり死闘となった。
鈴木は1ラウンドからエンジン全開でパンチとヒザのラッシュを仕掛ける。しかし、与座はコーナーに詰められながらもこまめにローキックを当てて鈴木に主導権を渡さない。鈴木のパンチにキックで対抗した与座は、パンチで脇が開く瞬間を狙ってミドルを打ち込む。鈴木の右脇腹は1ラウンドで真っ赤に染め上がった。
2ラウンド以降も、鈴木は与座のローとミドルを被弾し続け劣勢が続く。さらに与座は、顔面前蹴りをクリーンヒットさせ見せ場を作る。そして、いよいよ最終ラウンド。鈴木は、蹴りをもらいながらも愚直に前に出続け拳を振るう。そして、ついにパンチで与座をとらえた鈴木は、組からのヒザで顎を打ち抜き与座がダウン。ダメージの見える与座に鈴木は、まんぶりフックでたたみかけるが、与座になんとか凌がれゴングとなった。トーナメント1回戦とは思えないほど死力を尽くした両者は、リングのロープに泥のようにもたれかかった。
判定の結果は、2-0で鈴木の判定勝利。鈴木は、最後のダウンによって、劣勢を覆し逆転勝利を手にした! しかし、鈴木に笑みはなく肩で息をしながらリングを降りた。
鈴木の2回戦の相手は、西岡蓮太に決定。西岡は、第2代SBスーパーライト級王者で、後にRISEであの原口健飛とも対戦している。フルラウンド戦った鈴木に対し、西岡も延長ラウンドまでもつれ込む激闘を見せ、両者ともにギリギリのコンディションでの試合となった。
試合は、序盤から互いにローを蹴り合う。鈴木は、自慢のパンチを温存してローを連発。しかし、お互いの距離が近くなると鈴木もパンチを繰り出し応戦。しかし、お互いに決め手を欠いたまま試合は最終ラウンドへ。最後は、お互いに距離を詰めパンチの応酬に。しかし、明らかに疲れの見える鈴木は、フラつきながらクリンチに行くのが精一杯に。それでも、なんとか持ち堪え、勝負は判定に委ねられた。
結果は0-3で鈴木の判定負け。キック6戦目にして初めて黒星がついた鈴木は、力なくリングを降りた。トーナメントでは、鈴木に競り勝った西岡が、決勝でバズーカ巧樹を判定で敗りトーナメント優勝を果たしている。
トーナメント優勝を果たせなかった鈴木だが、この敗戦は彼を大きく成長させた。約7ヶ月後の9月に再起戦を行った鈴木は、3ラウンドTKO勝利で復帰すると、11月、12月にもREBELSの試合に出場し、2試合とも1ラウンドKOという圧巻の強さを見せた。
そして、鈴木にはトーナメントの雪辱を晴らす機会がすぐに用意された。
KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者へ!
2021年1月末に、KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント の開催が決定。鈴木にとっては、昨年味わったトーナメントでの雪辱を晴らす絶好の機会に。準決勝のカードとして鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)vs久保政哉(Monolith)、与座優貴(橋本道場)vs宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)が決定したが、今回は1DAYトーナメントではなく、3月に準決勝、5月に決勝が行われることになった。
鈴木は記者会見で「チャンピオンは簡単になれるものじゃないし、甘いもんじゃない。僕は小さい時から知っています。でも僕は全てを懸けてこのトーナメントに望む準備をしてきたので、全てKOで決着をつけます。任せてください」と強豪選手たちを尻目にビッグマウスぶりを発揮。
だが、鈴木はこのトーナメントを通して「覚醒」することになる。
準決勝の相手となったのは久保政哉(当時、17勝(7KO)13敗3分)。久保は、2017年に世界屈指のキックボクシング団体「GLORY」で「ファイト・オブ・ザ・イヤー」の受賞経歴があり、日本人で唯一GLORYと専属選手契約を勝ち取った選手だ。また、GLORYフェザー級トーナメントで準優勝したこともあり、実績十分である。
試合は序盤から動く。いきなりハイキックで入ってきた久保に対し、鈴木は左フックを打ち込み久保は開始5秒ほどでダウン。立ち上がった久保だったが、鈴木は一切攻撃の手をゆるめない。鈴木はハンマーのようなフックを振り回し。久保は再びダウン。今度は立ち上がれず試合終了となった。
鈴木は、GLORY戦士を1ラウンド1分25秒で撃破する圧勝劇で決勝へ駒を進めた。決勝の相手は、与座を降した宮越慶二郎(当時、27勝(8KO)13敗2分)に決定。宮越は、これまでNJKF日本ライト級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座と3つの王座を獲得している。また宮城は、「ニンジャステップ」と呼ばれる独特のフットワークを武器にする技巧派。この決勝戦は、パワーの鈴木か、テクニックの宮城かという注目の一戦となった。
鈴木は「自分がチャンピオンの器かどうか問われる試合。1RKOを予言します!」と強気な発言を残すと、宮越も「鈴木戦はずっとシミュレーションしてきました。答え合わせをお楽しみに」と不気味に応戦。初代王座をかけた運命の一戦が今始まる。
試合は皆の想像を超えるものとなった。鈴木は序盤、いきなり大振りの右フックをヒットさせ、宮越を下がらせると追撃の2発のパンチで早くも宮越をなぎ倒す。立ち上がった宮越だったが、明らかにダメージが見える。鈴木は、容赦無く嵐のようなパンチのラッシュで宮越を沈め、続行不能と判断したレフェリーが試合を止めた。
鈴木は、1ラウンド45秒の瞬殺劇をみせ、見事にトーナメント優勝! スーパーライト級のベルトをその腰に巻いた。マイクを握った鈴木は「ぶっちぎってやったぜ! 無事KNOCK OUTのチャンピオンになることができました。ありがとうございます」と喜びのコメント。
続けて鈴木は、衝撃の告白をする。「僕はKNOCK OUTのベルト獲ったのので今後、MMAの方でも戦って突っ走っていきたいと思います。今後もKNOCK OUTチャンピオンの僕の進化を応援してください!」と。なんと鈴木は、MMAへの復帰も明言し、キックとMMAの二刀流ファイターとなることを宣言。最後は、マイクを使わず地声で「ありがとうございました」と四方に頭を下げる独特のパフォーマンスを見せてリングを降りた。
鈴木は、トーナメント2試合を宣言通りのKO劇で勝利。しかも全試合1ラウンドKOと、有言実行以上の偉業を成し遂げた。そして、突然のMMA復帰宣言に、あの日本最高峰の格闘技団体が黙っているはずがなかった。
二刀流ファイターの幕開け
3年ぶりMMAの洗礼
トーナメント優勝からわずか2ヶ月後の9月に、鈴木のMMA復帰戦がいきなりRIZINで決定。鈴木は、RIZIN.30で“瞬殺侍”昇侍(当時、16勝14敗)との対戦が決まった。昇侍は、元ライト級キング・オブ・パンクラシストでDREAMなどにも出場したベテランファイター。2007年には、あのUFCフェザー級絶対王者だったジョゼ・アルドとも対戦経験がある。
記者会見で、鈴木は「RIZINファンの皆様、こんにちは。KNOCK OUTから来ました鈴木千裕です。ぶん殴って1R目からKOします。以上」といつも通りのKO宣言。対する昇侍も「キックボクサーである鈴木選手と対戦させていただけることで総合格闘家、ストライカーとして激闘を見せたいと思います」と闘志を燃やした。
年齢差16歳のストライカー同士によるバチバチの展開が予想されたが、鈴木は3年ぶりのMMAを勝利で飾れるのだろうか?
試合は1ラウンドから目が離せない展開となった。鈴木は最初からエンジン全開でフックとアッパーを強振し、昇侍に襲いかかる。しかし、その後勝負がついたのは一瞬だった。コーナーに押し込まれた昇侍だったが、コンパクトな右フックで鈴木のバランスを崩させると、最後は左フックで鈴木の顎を打ち抜き、鈴木は腰からコーナーへ崩れる。すかさず、昇侍がパウンドでまとめようとしたところ、レフェリーが割って入って試合終了となった。
鈴木は、MMAとキックを通じて初めてのKO負け。鈴木は「やっぱり甘くなかった。キックみたいに最初から行けると思っちゃってて、やっぱり総合は別種目なんで・・・もう一回磨いてやり直しですね」と悔しさを滲ませた。結果としては、キックで4試合連続1ラウンド勝利中の自信が裏目に出てしまった。
試合後、昇侍と挨拶を交わした鈴木は、昇侍から「本当に実力はある。すごくこれから格闘技を背負って立つ男だから自分を本当に信じて、絶対いけるから」と熱い言葉をかけられた。
相性最悪!? 新鋭グラップラーとのホープ対決
敗戦から2ヶ月後の11月、RIZIN TRIGGER 1stで鈴木のMMA再起戦が早くも決定。対戦相手は、北の新鋭グラップラー山本空良(当時、12勝4敗)。2022年には、あのヴガール・ケラモフと判定まで戦った山本だが、当時はまだまだ無名のグラップラーだった。しかし、父でありジムの会長でもある山本喧一に叩き込まれた寝技でFighting NEXUS フェザー級王座を獲得している。下からの極めも得意で、鈴木にとっては厄介な相手となった。
MMA界期待の若手同士の対決はどちらに軍配が上がるのだろうか?
試合は、鈴木が前戦の敗戦からか積極的に手を出さず、お互いに見合う展開が続く。試合が動いたのは2ラウンド目。タックルに入って寝技に持ち込もうとする山本だが、鈴木は山本を突き放す。その組み際の攻防で、鈴木は左フックをお見舞いし、山本は膝をついてダウン。しかし、山本は立て直しスタンド戦へ。最終ラウンドは、鈴木がローとジャブを巧みに使い、山本にタックルの機会を与えない。鈴木は組際にヒジ打ちを入れ試合を優位に進めた。しかし、決着はつかず判定へ。
判定の結果は、3-0で鈴木の判定勝ち。マイクを握った鈴木は「判定勝ちですけど、マイクすみません。はじめまして、鈴木千裕です。知るきっかけは何でもいいんです、苦手だなと思っても、この試合がきっかけで知った人、僕のファンになってください。今日セコンドについてくれた渡慶次先輩が沖縄で負けちゃって、前も僕が負けちゃって、その流れを止めました。次は渡慶次先輩の番です。前回昇侍さんに負けてむっちゃ悔しかったです。今日メインですね。昇侍さん、負けんじゃねぇぞ! 応援、ありがとうございました」とコメント。萩原京平とメインで戦う昇侍にエールを送った。
お互いに手数が少なく物足りない感じは否めなかったが、鈴木は秒殺負けからの復帰戦を勝利で飾った。鈴木は、2021年をキック2戦2勝、MMA1勝1敗で終え、二刀流ファイターとしての第一歩を歩み出したのである。
王者の初陣、難敵外国人との決戦へ
年が明けた2022年、鈴木は今度はKNOCK OUT王者としての初陣が決定。相手は、タップロン・ハーデスワークアウトに決まった。タップロンは、RISEの原口健飛には敗れたものの、怪物君こと鈴木博昭や、“ブラックパンサー”ベイノアなどに勝利したことのあるムエタイファイターだ。
鈴木は、難敵相手に王者としての初戦を勝利で飾れるだろうか?
試合は、いきなり壮絶な撃ち合いとなった。鈴木が大振りのパンチでタップロンをコーナー際に追い込むと、タップロンも打撃で応戦し鈴木にパンチを当てる。鈴木は蹴りをほぼ使わずパンチだけでタップロンを圧倒。そして、強烈な右フックでタップロンからダウンを奪う。なんとか立ち上がるタップロンだが、鈴木のラッシュになす術なく再びダウンし、10カウントで立ち上がることはできなかった。
鈴木は、1ラウンドKOの圧勝で王者の初戦を白星で飾った。試合後、鈴木は「どうでしたか! やっぱりKNOCK OUTのメインはKOじゃなきゃね!(中略)今年も倒して倒しまくって天辺に全員を連れていきたいので、俺の夢に付いてきてください。有言実行するので、これからも鈴木千裕を応援してください!」と熱くコメント。
そして、2022年の2戦目はあのRIZINフェザー級の問題児と対戦が決定する。
キック出身対決! 平本蓮と負けられない一戦へ
タップロン戦の快勝から約2ヶ月後、鈴木の次なる戦いはMMAとなった。対戦相手は、フェザー級の問題児、平本蓮に決定。平本は、K-1でゲーオやゴンナパーを撃破する輝かしい実績を残した後、RIZINに電撃参戦しMMA完全転向を表明。前戦のMMAデビュー戦では、“悪童”萩原京平に2ラウンドTKO負けを喫している。しかし、その後アメリカへの武者修行を行い、堀口恭司を倒したセルジオ・ペティスのもとで練習を積んできた。
2月の記者会見では、平本が「前フリはもうだいぶTwitterでしてきたと思うので、あとは試合するだけ。マジでサイコーな試合します! 楽しみにしといてください」とコメント。対する鈴木は「僕も総合格闘技からキックに行ってキックのチャンピオンになって、MMAにもう一回挑戦して…」とこれまでの自身の経緯を振り返ろうとすると、平本に「話長いからもうちょい短くまとめよう」と割って入られ話を中断。最後は、苦笑いで「じゃあ、最高の試合しましょう! お願いします!」とまとめた。
この平本の割り込みに「ムカついた」と明かした鈴木だが、会見ではその様子を見せずリングでぶつけると意気込む。
この試合は、観客をほとんど入れないPPVメインのRIZIN LANDMARK vol.2で開催され、「鈴木千裕 vs. 平本蓮」はメインイベントに抜擢。ストライカー同士の好カードに大きな注目が集まった。
※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)
試合は、序盤から平本が距離を詰め撃ち合いに持ち込む。最初は様子見だった鈴木も、打撃戦に応じて右ストレートを入れ、平本の腰が落ちる。平本もオーバーハンドの右を鈴木に入れ、鈴木がぐらつく。その後も、両者期待に応える激しい打撃戦を見せるが、鈴木はこの攻防で両拳を折るアクシデントに見舞われる。そこから組みに転じた鈴木は、グラウンドに持ち込み平本をコントロール。その後は再び打撃戦に転じ、鈴木も懸命に拳をふるった。
※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)
続く2ラウンド。鈴木は平本に組みつき、コーナーで平本を塩漬けにする。一旦ブレイクがかかるも、鈴木はタックルからテイクダウンまで奪い試合を優位に進める。最終ラウンドも、鈴木は平本に組みつきテイクダウンを奪う。立ち上がられても、鈴木は泥臭く組みつき平本をコーナーへ押し込んだ。終始、鈴木が平本のやりたいことをさせず、試合の主導権を握った。
※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)
結果は3-0で鈴木の判定勝ち。鈴木は、平本のMMA初勝利を阻止して見せた。勝利者インタビューでは、「キックボクシングではKO一択で行けたんですけど、MMAって難しくてKOできる技術をまだ持っていないので、ここからチャンピオンになるまでどんどん強くなっていくので僕のストーリーを見てください。」とコメント。
また、「SNSのコメントに朝倉選手が激励の言葉をくれて嬉しかったです。朝倉選手が引退するまでの間に実力をつけて上がっていくので、その時は戦ってください。二刀流を体現します。チャンピオンになるよう頑張るので俺を見てください。有言実行します」と、フェザー級トップファイターで今や日本格闘技界の顔とも言える朝倉未来に挑戦状を叩きつけた。いずれ、RIZINのチャンピオンベルトを変えて、鈴木と朝倉が対決する日は来るのだろうか?
萩原京平と2戦連続 “悪童対決”
RIZINの“SNS番長”を敗った鈴木の次なる標的は、またも“悪童”萩原京平となった。萩原は、弥益ドミネーター聡、クレベル・コイケといったトップ戦線の相手に2連敗中と苦しんでいるが、RIZINフェザー級では屈指の人気を誇るファイターだ。
2人は、2022年9月に行われる、RIZIN.38での対戦が決定。そしてそのカード発表は、「メイウェザー vs. 朝倉未来」に合わせ、常夏のハワイで行われた。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/08/31/acc01038df37a769c33c9281e2d4990316d7a49d.jpg(RIZIN公式HPより引用)
まず、マイクを握った鈴木は、「萩原選手と試合が決まったので負ける気が一ミリもしないですね! 全局面で、打撃でも組みでも寝技でも、全局面でMMAで勝ちます! 楽しみにしていて下さい!」と豪語。
一方の萩原は、「鈴木千裕くんね、最近“ママ活問題”でちょっと話題になってたけど、あれ大丈夫そう?」と、一部で噂された鈴木の“ママ活疑惑”に言及し挑発。
対して、鈴木は「ちゃんと記事読んでほしいですね!そういうのは一切やってないので、何ていうんですかね、実力で勝てないから格闘技以外のことでマウント取ったりしているようですけど、格闘技の話ししましょうよ」と食い気味にアンサーを返し、記者会見を盛り上げた。
お互いに打撃が得意なフェザーが誇るホープ同士の潰し合いは、大きな注目を集め、前日の公開軽量でもバチバチの睨み合いを見せた。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/24/d1594ad4bdc15b1c3a2ebf23dce4eba20ec01fdb_xlarge.jpg(RIZIN公式HPより引用)
そして、いざ決戦の時。両者、拳をぶつけ試合が始まる。
1ラウンド、お互いに得意の打撃を出し合い様子を伺う。鈴木は、萩原の得意なカーフキックを警戒してか左足を時折上げながら萩原に接近する。それでも、萩原はカーフを当てて鈴木の足を流す。しかし、鈴木もカーフを蹴り返し、主導権は渡さない。
1ラウンド中盤、萩原のカーフが的確に決まり、鈴木は大きく体を流す。萩原はその後も鈴木の前足を狙って蹴りを出す。一方の鈴木は、萩原のシャープな打撃を警戒してか、いつものような“まんぶりフック”は封印している。
鈴木は、ガードを上げながら萩原にプレッシャーをかけてロープ側に下がらせると、距離を詰めて組みついた。フィジカルで勝る鈴木は、コーナー際で足をかけて萩原からテイクダウンを奪う。鈴木は、トップポジションをキープしながら、アームロックを仕掛けたり、ヒジを落としたりするなど萩原をドミネイト。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/8534e1969a988f460cc87ef31d02b4f8804599ad.jpg(RIZIN公式HPより引用)
しかし、萩原のブリッジで鈴木は上を取り返される。しかし、萩原にロケットのような蹴り上げを2発食らわせる鈴木。その後、スクランブルの展開から萩原のバックを取った鈴木は、残り10秒で萩原をジャーマンで豪快に投げ飛ばし1ラウンドを終えた。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/26af68987b443144b5d1939582bac02699a1edd6.jpg(RIZIN公式HPより引用)
グラウンドからは鈴木が優位に試合を進めたが、打撃戦では優劣つけがたい1ラウンドとなった。さて、はたして2ラウンドで鈴木はどのようなプランを組むのだろうか?
2ラウンド開始。鈴木は、またも萩原のカーフキックをくらい体勢を崩すも、強烈なハイキックを浴びせ萩原にペースを渡さない。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/9065e75526dca2223e2959356353ec48b752ad4a.jpg(RIZIN公式HPより引用)
そいて、萩原がプレッシャーを強め、距離を詰めてくると鈴木は、すかさず組みつき萩原のバックを取る。スクランブルからマウントを奪った鈴木は、トップをキープ。その刹那、萩原が寝技から逃れようと中途半端にバックを見せると、鈴木はすかさず萩原の首を狩り、リアネイキッドチョークの体勢に入る。萩原はみるみる苦悶の表情を浮かべて、無念のタップ。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/09/25/d95d198977f43dc0ebae856489cb6210946016f5.jpg(RIZIN公式HPより引用)
2ラウンド2分40秒、鈴木は、RIZIN初フィニッシュ勝利を飾った!
マイクを握った鈴木は「どうもみなさん、THE MATCHが終わってスターが消えていって、僕は格闘技界に新時代を作りに来ました! 二刀流バカにされていますが、俺の夢についてこいよ! いつも応援してくれる人たちのおかげで集中できてるので感謝でいっぱいです。俺の無料の広告塔、平本くん、いつもありがとね。以上!」と威勢のいいマイクで締めた。
今回の一戦は、打撃では、五分五分の戦いだったが、寝技とフィジカル面では鈴木が萩原を上回り宣言通り「MMAで」完勝する結果となった。
しかし、鈴木は試合後に病院へ直行。萩原のカーフキックで左足が激痛だったという。それでも、診断結果は軽症で済み、今後の試合に大きな影響を与えるほどではなかったようだ。
人気絶頂の萩原を倒した、鈴木の次戦は、初の大晦日となるのだろうか?
緊急出動! 足関十段とスリリングすぎる一戦
鈴木の次戦は、なんと11月6日に開催されるRIZIN LANDMARAK vol.4に決定。試合間隔、約1ヶ月というショートノーティスでの試合になったが、その理由は「今成正和 vs. 摩嶋一整」の一戦が摩嶋の怪我によって流れ、代役として急遽鈴木が抜擢されたからだ。
試合まで1週間を切った段階でのカード発表となったが、鈴木は「やっぱりファイターでいる以上は常に闘えるよう自分自身用意しているので、試合急遽決まる人は『練習期間が〜』とか『練習量が足りなかった』とか言われると思うんですけど、僕は全くそういうのがない」と豪語。
しかし、対戦相手は、“足関十段”の異名を持つ今成正和だ。今成は、型破りな動きで相手を幻惑し、徹底して相手の足を狙いに行く異様なスタイルを確立している。今成は、全ファイターにとって最も対策しづらい選手だろう。
果たして、鈴木はそんな今成にどう立ち向かっていくのだろうか?
1ラウンド、ケージ中央をとった鈴木は、真ん中で構え今成にプレッシャーをかける。開始30秒、今成はスタンド状態から足を取りに行く“今成ロール”をみせ、鈴木の足を狙うが、鈴木は即座に反応し触れさせない。
試合は、今成が転び猪木アリ状態で膠着する。
立ち上がった今成は、独特の構えで鈴木に対峙。今成の醸す不気味さに、鈴木はローキックで対応するほかない。
そして、1ラウンド終了間際、鈴木は下になっている今成に踏み付けを浴びせたところでゴングとなった。
続く2ラウンド、鈴木は左手を前にして独特の構えを見せる今成に、左ストレートを打ち込み、今成からダウンを奪う。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/11/06/6116116b5c3a439352a42c9ab71fc44b8abff533.jpg(RIZIN公式HPより引用)
しかし、残り1分のところで今成は、鈴木の足をとらえ足関の形に入る。一見、極まっているように見えたが、鈴木は逆足のかかとで強烈な攻撃を今成に浴びせタップせずに凌ぎ切った。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/11/06/1da4780075f74fdb4089d814a084c499dca438aa.jpg(RIZIN公式HPより引用)
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/11/06/ad81670cceccb1a9230bc01c3eed495e5cefac0b.jpg(RIZIN公式HPより引用)
そして、最終3ラウンド。鈴木は、今成ロールを取られないよう、長い距離を設定しつつカーフキックや右ストレートを繰り出す。
残り1分を切ったところで、今成ロールから組みつく今成だったが、鈴木が上から潰す。蹴り上げでダメージを狙う今成だが、鈴木がかわし、最後は鈴木が踏みつけを出したところでゴングとなった。
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/11/06/93a897b4674a47312895615a1e380bd98939203c.jpg(RIZIN公式HPより引用)
結果は判定へ委ねられ、3-0のフルマークで鈴木の判定勝利となった!
※画像URL:https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782696/rc/2022/11/06/c29db3fc55150bedf0a397f24d9d2b1178e0edf4.jpg(RIZIN公式HPより引用)
マイクを握った鈴木は、
「いやぁ、怖かった! やっぱり格闘技って面白い! 俺はこうやって正々堂々、真っ向勝負の試合をしたかったんです。今成さん、俺の壁になってくれてありがとうございました! この経験を持って俺はチャンピオンに上がります。やっぱりKOなしでのマイクは下がるね。大晦日、絶対KOするから出場させてください! 大晦日も応援よろしくお願いします!」
と率直に述べ、大晦日出場を直訴した。
今年3戦全勝の鈴木の大晦日出場は叶うのだろうか?
鈴木千裕の知りたいトコ!
剛腕、鈴木のパンチ力測定の結果は?
鈴木は自身のYouTubeチャンネルで、パンチ力を測る企画を行っている。数々の強豪をなぎ倒してきた鈴木のパンチ力は一体いくらなのだろうか? ちなみに、朝倉未来は259kgを記録し、K-1の武尊は279kgを記録している。
鈴木は、1回目で197kgを記録するも、2回目は180kg、3回目は191kgと記録は伸びず、マックス197kgとなった。しかし、鈴木はパンチングマシーンがかなり劣化して力を伝えられないと言い、八王子のパンチングマシーンでは200kgは切ったことがないと語った。
鈴木千裕に彼女はいる?
ペルー人の父と日本人の母を持つ鈴木は、日本人離れした端正なルックスを持ち合わせている。当然、モテないはずはないだろうが、彼女はいるのだろうか?
結論から言うと、2022年3月の時点ではいないようである。鈴木は、自身のYouTubeチャンネルの質問コーナーで「彼女はいますか?」という質問に「いないんすよ〜」と回答。また、好きなタイプについては、自分と真逆の人と答え、美人より可愛い系が好きと赤裸々に語っている。
鈴木千裕にはタトゥーがある!?
鈴木は、キックの試合でタトゥーを入れて登場するが、RIZINの試合ではタトゥーはない。鈴木のタトゥーは本物なのだろうか?
結論から言うと、鈴木のタトゥーはタトゥーシールのようだ。タトゥーシールには「鈴木魂」や「倒し屋兄弟」の文字が書かれ、「和」テイストの字体が鈴木の雰囲気にも大変マッチしている。
ついに発表!!
今回のタトゥーシールを
書道家の真栄さんにデザインをして頂きました!これを背負って試合をさせて頂きます!
本当に素敵な書を書く方なので
ぜひツイッターからInstagramへ飛んで見てみてください!@Shinei9 #鈴木千裕#knockout#REBELS#コラボ#書道タトゥー pic.twitter.com/2C8UlRHwyO— 鈴木 千裕 Suzuki Chihiro (@chihiro19990514) September 20, 2019
素敵なタトゥーシールをデザインしてくださった @Shinei9 さん!
海外向けにも書道アートをやっていて
超超素敵な書を書く方なので見てください!見ないと後悔するぞ!#鈴木千裕#knockout pic.twitter.com/NC9yNVAtH7— 鈴木 千裕 Suzuki Chihiro (@chihiro19990514) October 5, 2019
まとめ
これまで鈴木千裕を振り返ってきたがいかがだっただろうか?
試合では、「ブンブン丸」と評されるほどパンチを振り回し相手をなぎ倒すが、マイクを握れば少年のような目で真っ直ぐ自分の思いを語るのも鈴木の魅力だ。また、お調子者で明るいキャラだが、減量失敗時には「もう死のう」と考えるほど責任感も強い。
※https://jp.rizinff.com/(RIZIN公式HPより引用)
RIZINフェザー級には、粒揃いのファイターが集結しており、まさに黄金期を迎えようとしているが、鈴木の次戦は一体誰になるのだろうか?
今後も、鈴木が前人未到のダブルチャンピオンに向け駆け上がっていく姿に期待したい。
※アイキャッチはRIZINの公式HPより引用