ブラジルの子ども達の夢を背負って、世界最高峰のMMAリング、UFCで勝ち続ける”do Bronx” チャールズ・オリベイラ。
幼少期から今に至るまで数えきれない程の壁にぶち当たっては立ち上がり、乗り越えて来た。
その芸術的なグラウンドテクニック、如何なるハードヒッターとも渡り合う打撃センス、どんな強者にも下がらない強いハート。そしてこれらは持って生まれたモノではなく、オリベイラが必死に努力して、一歩一歩前に進んできた結果という事実が多くの人々の心の琴線に触れ、彼は今や世界中の人々から愛されている。
彼はどのような生い立ちや格闘人生を経て、現在の様な人々に愛される格闘家になっていったのか、今回は”do Bronx” チャールズ・オリベイラを丸裸にしていこう。
※画像URL:https://ufclivepubstorage.blob.core.windows.net/public-files/50c33900-ca91-4918-b898-1ab1a7cef94e/OLIVEIRA_CHARLES_10-22.png(UFC公式HPより引用)
チャールズ・オリベイラのプロフィール
名前 : チャールズ・オリベイラ
生年月日 : 1989年10月17日
出身地 : ブラジル
身長 : 178cm
体重 : 70.3Kg
戦績 : 33勝8敗(9KO 21SUB)
階級 : フェザー級、ライト級
所属 : シュートボクセ・ディエゴ・リマ
獲得タイトル : UFC世界ライト級王者
入場曲 : Fernadinho 「9-O HINO」
バックボーン : ブラジリアン柔術
公式 HP : https://www.charles-oliveira.com/
Twitter : @Charles ‘DoBronxs’ Oliveira
Instagram : Charles Oliveira
Youtube ー
アパレル https://www.charles-oliveira.com/shop
ファンクラブ ー
今年で33歳になるチャールズ・オリベイラは、今がまさに全盛期。彼がどうやってここまで強くなったのか、オリベイラの苦難に満ちた格闘人生を、彼の少年時代から振り返ってみよう。
大きな病を乗り越え、貧困街からプロ格闘家へ
苦難に満ちた少年時代
オリベイラを語る上で、彼のデビュー前の波乱に満ちた生い立ちに関しては言及しない訳にはいかないだろう。
オリベイラは、ブラジル・サンパウロ州の、ある貧民街に生まれた。ブラジルに生まれた多くの子ども達と同じようにプロになることを夢見てサッカーを始めたが、7歳の時に身体の痛みを訴え始める。
日に日に身体の症状は悪化し、病院の診断を受けると、原因はリウマチと心雑音だと判明。医師からは「二度と歩けなくなるかもしれない」と告げられ、プロスポーツ選手になるのは絶望的と思われた。
この時の事をオリベイラの母をこう語る。
「医師は彼が歩けなくなり、車椅子に乗ることになるだろうと言いました。私たちはそれを受け入れず、彼もそれを拒みました。彼は動揺して立てなくなり、私たちが彼を抱きしめたんです」
オリベイラは一時寝たきりの生活を送るようになったが、両親は何としても我が子をまともな生活や運動が出来る子に育てたいと考え、抗生物質の治療と、スポーツプログラムへの参加でリハビリを図った。
オリベイラと両親の懸命な努力が身を結び、なんと医師からも絶望しされていた運動能力が回復し、パウロという隣人の紹介でブラジリアン柔術を始める。家は貧しかったが、両親は路上でスナック菓子や、廃棄された段ボールを販売して、必死にトレーニングの資金を賄った。
格闘家デビュー
両親の献身的なサポートに応え、オリベイラは全力で格闘技に打ち込み、2003年には、柔術の大会での優勝を果たす。
彼のニックネーム” do Bronx” はこの頃に出来たものだ。
彼が柔術大会に出場した際に「Look at the guys from the Bronx (このブロンクス(貧民街)出身の選手を見てみろ!)」と言われたところから、ブラジルの言葉でFrom Bronx という意味の” do Bronx” と名乗るようになる。
その後、オリベイラは次々に柔術の大会に出ては好成績を残し、2006年に獲得したメダルの数は実に16にも及ぶ。
柔術で頂点を極めつつあるオリベイラはMMAの世界に興味を抱き始め、2007年に初めてアマチュアのMMA大会に出場し、見事に一本勝ちでMMAのデビューを果たす。
プロデビュー1日目でチャンピオンに
MMAの奥深さの虜になったオリベイラは、2008年3月、Predator FCウェルター級グランプリでMMAプロデビューを果たす。なんと彼は初のプロの舞台で、1日のうちに3度の乱打戦を制して優勝を果たす。1戦目はサブミッション、2戦目、3戦目はTKOで勝利し、MMAを初めて間もないこの頃に、既に打撃に対応していると言う事から、彼の並外れた格闘センスが伺える。
さらに同年、Korea Fight というMMAトーナメントに出場し、準決勝、決勝ともにKOで勝利し、優勝。2009年にはRing of Conbatの東海岸ライト級王座決定戦で勝利し、USKBAのタイトルを獲得。
破竹の勢いでMMA界に新しい風を巻き起こしていくオリベイラは、2010年、ブラジル人注目選手のランキングで3位に選ばれ、彼のド派手な活躍はついにUFCの目にも止まり、2010年8月1日、UFCでのデビューを決める。
UFCへデビュー!
この大型新人のデビューに、試合前から、彼の壮絶な生い立ちも含めて、多くの注目が集まった。
UFCデビュー戦の相手は、ダレン・エルキンス。こちらもプロデビューから12戦1敗、その殆どを1R以内の一本勝ちで決めているグラウンドの達人だ。
試合前のインタビューでオリベイラは「彼の12勝1敗という記録が冗談でないことは分かっている。彼はタフで経験豊富だし、UFCでの試合だから戦争になるだろうね。神のご加護があることを願うし、今までやってきたことをしっかりと出し切るよ」と、厳しい戦いになる事を覚悟している様子だ。
しかし試合は、1R開始わずか41秒、オリベイラは腕ひしぎ十字でエルキンスから1本を取り、グラウンドの得意な相手に真っ向から寝技勝負を挑んで圧倒した。
※画像URL:https://dmxg5wxfqgb4u.cloudfront.net/styles/inline/s3/2021-05/GettyImages-103196848.jpg(ufcespanol.comより引用)
次戦ではエルフィン・エスクデロを3R、フロントチョークで破り、勢いにのるオリベイラだったが、2010年末から2013年は試練の時期となる。
失速、そして崖っぷちへ
2010年12月11日、ジム・ミラーと対戦し、プロとして初めての敗戦を経験。次戦ではニック・レンツに反則の頭部への膝蹴りを出してしまいノーコンテストに、そして、2011年8月14日には、ドナルド・セラーニを相手に、1Rでパウンドの連打によってKOされるなど、3戦して1勝も出来ず、世間からはあっという間に「過去の人」扱いとなってしまう。
2012年1月28日、ここで負けたらUFCとの契約も危ない、崖っぷちの大一番、エリック・ワイズリーとの試合前インタビューでは、
「ブラジルの子供たちに目を向けている。彼らが耐えてきた苦しみや、成し遂げたことを。僕は町の郊外に住んでいて、そこでは時々、人が撃たれるんだ。人生は不公平だと文句を言うこともできる。それでも社会の一員となり、何かを成し遂げている子供たちを自分のモチベーションに変えている」
と、故郷への愛、ブラジルの子ども達への想いをエネルギーに変えてこの大事な戦いに向けて練習に打ち込んでいる事を明かした。
勝利への想いが一段と高まり、適正体重に身体を絞ったオリベイラは、エリック・ワイズリーをカーフスライサーでタップさせ、2012年6月1日にはジョナサン・ブルッキンズからギロチンチョークで1本を取り、一気にフェザー級タイトル候補として名乗りをあげる。
次戦、カブ・スワンソンとの試合直前の記事では
『オリベイラのフェザー級転向は正しい判断であったことが証明された。彼の体格は、この階級で最も大きなファイターの一人であり、最高の柔術も持っている。打撃も上達し、UFCで最も危険なファイターの一人になりつつある。』
と高い評価を与えられ、今後のタイトル挑戦も期待された。
だが、その期待とは対照的に試合では、1R2:40 にスワンソンの強烈な右フックをもらってKO負けを喫する。
※画像URL:https://cdn.vox-cdn.com/thumbor/JFIUoIdzOKiwdmD0rAUKvGXKpQw=/0x0:1100×733/1200×800/filters:focal(462×278:638×454)/cdn.vox-cdn.com/uploads/chorus_image/image/61156401/084_Cub_Swanson_vs_Charles_Oliviera.1419974267.0.jpg(mmafighting.comより引用)
続く2013年7月6日、フランク・エドガーに判定負けと2連敗を喫し、またしても崖っぷちに立たされる。
さらにこの試合後には怪我が発覚し、10月に予定されていた試合もキャンセルとなり、オリベイラの中で焦りが募る。
一歩ずつ前に
2014年2月15日、UFCでの進退をかけて、アンディ・オーグルとの試合に臨む。
試合前のインタビューでは
「UFCでは厳しくない試合なんてない。アンディの打撃は素晴らしいし、強い闘志を持っているから、彼と戦うために一生懸命トレーニングしてきたんだ。フランキー・エドガー戦の後、次の週にはもう戦いと思っていた」と語り
「怪我はしたけど、集中力を失うことはなかった。 ハードなトレーニングを積み、より多くを学び、より多くの経験を積んできた。世界チャンピオンになりたいんだ。僕はUFCでいくつかのことをやってきたけど、全盛期はまだこれからだ」と、オクタゴンでの戦いに懸ける熱い想いを明かした。
試合は見事にオリベイラが3R2:40に三角絞めで一本勝ち。
その後は日沖発、ジェレミー・スティーブンスを次々と破り、2015年5月30日のニックレンツとの再戦では、しっかりと3Rにギロチンチョークで試合を極め、後味の悪かった前試合のケリをきっちりとつけた。
なかなか勝ち続ける事は出来ないオリベイラだったが、それでも一歩一歩前に進みながら、オリベイラはある記録の更新に近づきつつあった。そして、本格的に一流の技を身に着けつつあるオリベイラは、自身初のUFC大会メインゲームを務める事になる。
迎えるはグレイシー道場出身のマックス・ホロウェイ。現在6連勝中で、そのうち5試合でフィニッシュしており、直近では4月に過去にオリベイラを破ったカブ・スワンソンを、ギロチン・チョークで倒し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得している。
「マックスは偉大なファイターで、大きな勝利を収めている」とオリベイラ。
この試合はとてもタフなファイトになるだろう。私はこれまで以上にハードな練習をしなければならないだろう。マックスは真っ向から攻め、フィニッシュしたいと思っている。私も彼を仕留めようと思っている。フェンスに押し込んだり、時間稼ぎをする事も無く、素晴らしいファイトになる。」と冷静に試合を分析した。
しかし、この試合でオリベイラは思わぬアクシデントに見舞われる。
試合開始1分半頃、テイクダウンを取ろうと勢い良くタックルに行ったオリベイラだったが、ホロウェイと接触した際に当たり所が悪かったのか、急に身体が動かなくなり、マットに倒れてしまったのだ。
オリベイラの身体は麻痺し、身体の感覚が無くなり、一時は命の危険の可能性もある大怪我かとも思われた。
そのままオリベイラは病院に運ばれ、命に別状は無かったが、診断は食道の裂傷という、決して軽い怪我とは言えないものだった。
※画像URL:https://cdn.sportsmanor.com/wp-content/uploads/2021/05/15193002/charlie.jpg(sportsmanor.comより引用)
実はこの試合前にも首を痛め、理学療法士からのフィジカルセラピーを受けていた事をオリベイラは後に明かした。身体が悲鳴を上げる程のハードトレーニングを続けていたのも一つの原因だったのだろうか。
絶望の淵へ
その後、なんとか練習には復帰したが、やはり怪我への不安が残っているのか、なかなか思い切った試合が出来ず、オリベイラは勝ち負けを再び繰り返す。
2016年11月5日のリカルド・ラマス戦では、契約体重を9ポンドもオーバーした上に2Rにギロチンチョークで一本を奪われると言う有様。モチベーションも集中力も明らかに低下しているのが見て取れた。UFCにやってきて6年もの月日が過ぎ、タイトル有力候補に名乗りを上げては遠ざかる。延々と繰り返す歓喜と絶望の中で、多くの選手は心を砕かれ、オクタゴンを去って行った。
だが、オリベイラは決して諦めず、金網にしがみついていく。
次戦ではベラトールライト級王者としてUFCに乗り込んできたウィル・ブルックスを、1Rでの一本勝利で倒し、復調の兆しを見せ、続いて2017年12月2日、階級をライト級に上げ、新たな気持ちで挑んだポールフェルダー戦だったが、グラウンドでの肘打ち連打でKO負けを喫し、ライト級トップコンテンダーへの道は一瞬で打ち砕かれた。
過去の勢いはもう見る影も無く、チャンピオンへの夢を抱き、希望に満ちて参戦した2010年のチャールズ・オリベイラはもうそこには居ない。
批評家達はオリベイラを「メンタルが弱い」「臆病者」と切り捨て、オリベイラがタイトル戦線に戻ってくることはないだろうと決めつけた。
ここでオリベイラは、大きな決断をする。「このままではいけない、何か変化を起こさなければ」と、練習の拠点をマカコ・ゴールドチームからブラジルのシュート・ボクセに変更したのだ。この決断が後々、オリベイラの才能を大きく開花させる事となる。
奇跡の復活
前試合から約半年、UFCからの試合のオファーは来なかったが、2018年6月9日のUFC大会開催12日前に急遽クレイ・グイダとの試合が決まる。
この半年間、新しい環境で、格闘人生をかけて技を磨き続けた。この試合で成果を見せられなければいいよ後がない。オリベイラは決死の覚悟でこの試合に挑む。
試合ではオリベイラがローで攻め、それにグイダがパンチを合わせる展開だったが、途中からオリベイラが一気にギアを上げ、左右のパンチでラッシュを畳みかける。
グイダがその圧力に怯んだところで、首に手を回し、ギロチンチョークの体勢に。
「絶対にオクタゴンに残る」
そんな気持ちを腕に込めて、全身全霊で締め上げると、グイダが堪えきれずにタップ。この重要な局面での勝利に、オリベイラは歓喜のあまりオクタゴンのフェンスを飛び越え、チームメイトに連続キスをすると言う場面がカメラに映し出された。
そして、先ほどオリベイラはある記録に近づきつつあったと述べたが、実はこの試合の一本勝ちで。あのホイス・グレイシーと並ぶ、UFCでの10本目のサブミッションでのフィニッシュとなった。
※画像URL:https://ufcjapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2018/06/10175437/GettyImages-970614408-729×485.jpg(UFC JAPAN公式HPより引用)
人々から忘れられかけても、タイトル戦線から離れても、ひたすら戦い続けてきたリベイラに、一筋の光が見えた瞬間だった。
次戦は地元サンパウロで、ブラジル出身のライト級選手、クリストス・ジアゴスと拳を交える。
地元サンパウロでの試合に並々ならぬ闘志を燃やすオリベイラ。
インタビューでは、「僕は対戦相手を選ばない。それは僕のキャリアにとって重要なことで、マイルス・ジュリーだろうが、アンソニー・ペティスだろうが・・・etc 勝っても負けても、僕は常に前進してきた。自分の全てを出し切った。全ての戦いは戦争だった。今でも多くのトップファイターと対戦したい。チャンピオンになりたいんだ」と、何度挫折しても途絶えぬ夢を語り、試合へ意気込んだ。
格下と思われる相手との戦いについては
「プレッシャーはむしろ私に掛かっている。失うリスクの方が多いのだから。しかし友人、家族、チーム、そしてブラジルの観客に支えられながら、地元で戦えることは、私にとって唯一の強みだ」
と地元の友人、家族の前で絶対に負けられないという想いを明かした。
試合は2Rにジアゴスの右フックを交わしながら見事なテイクダウンを決めたオリベイラが、そのままバックに回ってバックチョークを極め、柔術の見本の様な綺麗な一本で勝利を決めた!
※画像URL:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcS7cIkWO4nALdph_-8LYHwCMoOkHt7qmlUV5g&usqp=CAU(sherdog.comより引用)
実に3年ぶりの連勝、そして同時にホイス・グレイシーの記録を破り、史上初のUFC11本目のフィニッシュを達成。この偉業にオリベイラは
「28歳でホイスの記録を破ったことは、自分のキャリアの中で正しい選択をしたことの証明になる。他の選手も破る準備はできている。この試合にサインしたとき、私はこの街の全ての少年が、”do Bronx” の戦いを見に来るだろうと言ったが、実際にそうなった。この勝利は、ここに来た友人や家族のためであり、全ての困難を乗り越えて手に入れたものだ」
と語った。
一時は終わったかと思われた「若きベテラン(チームメイトに時々こう揶揄されている)」の闘志は、消えるどころか、更に燃え盛っているようにさえ見えた。
このオリベイラの急成長には、やはりブラジルのシュートボクセが大きく貢献している事は間違いないだろう。
チームメイトでもある、ウェルター級のUFCファイター、スタロポリは
「私がチャールズとトレーニングを始めたとき、彼は階級を変えたばかりで、その進化には大きな違いがあった。彼はすでに柔術が上手かったんだ。でも、シュート・ボクセでトレーニングを始めたとき、彼の打撃は劇的に変化したんだ。ここにはUFCのトップ10に入るような選手が6、7人はいる。僕にとっては、間違いなくベストなジムの一つだよ」
と、オリベイラの変化と練習環境の素晴らしさを語っている。
元々持っていた高いポテンシャルに、素晴らしいチームメイト、そして環境が加わり、オリベイラはもはや水を得た魚。打撃も寝技も急速に成長していき、超一流の技を身に着けていった。
“若きベテラン”の覚醒
次戦ではジム・ミラーをフロント・チョークで倒し、続くデビッド・テイマーをアナコンダチョークでタップさせ、ここで4連勝。そしてUFCでの、1本でのフィニッシュ記録を13に伸ばす。
試合後オリベイラは
「私の打撃は進化しています。私はストライカーである男と対戦し、自分もストライカーである事を証明しました。ライト級で4勝しているが、やはりフェザー級で戦う機会を持ち、自分の感覚を確かめてから判断したい」と語り、また再びタイトル戦線に返り咲いたこの復活劇に関して、
「私の家族とチームは、私がキャンプ中に怪我をしたり、タフな試合が始まったりすると、その後にもっといいことがあるからだといつも言って聞かせてくれる。食道の怪我をした時、私はもう元には戻らないだろうと思っていた。目の前が真っ暗になったが、ドクターが来て、私を落ち着かせてくれた。」と、周囲の励ましと協力への感謝の想いを述べた。
地の底から這い上がり、そしてUFCの記録を塗り替えていくオリベイラの姿に格闘ファンは熱狂し、マスコミも毎試合毎に大きく記録の更新を取り上げた。
オリベイラはこれまでの挫折や怪我で、苦汁を舐めた暗黒の時期を振り払うようにトレーニングに打ち込み、更なる進化を遂げる。
次戦のニック・レンツとの3度目の対戦、そしてオリベイラの地元、サンパウロで行われた、ジャレッド・ゴードンとの試合も。両方とも、なんと打撃でのKOで勝利。
寝技の達人、レジェンドと化していたオリベイラに、強力なパンチという武器も加わったオリベイラのファイトに、サンパウロのファンは熱狂した。
この目覚ましい進化、生まれ変わったと言っても過言ではないオリベイラの快進撃に、「タイトルショット(タイトルへの挑戦)を!」という声がにわかに高まってくる。
その声に後押しされるように、次戦のケビン・リー、続くトニー・ファーガソンに勝利し、満を持して、いよいよタイトルショットの時がやってくる。
悲願のタイトルへ
UFCデビューから11年。かつてこれほどまでにタイトルから遠ざかり、そこからここまでの復活を見せた者は居ただろうか。遠かった、はるか彼方に見えていた筈のタイトル。2021年5月15日、ついにオリベイラはこの“世界最強”の称号に手の届く所までやってきたのだ。
完全無欠の最強王者、ハビブ・ヌルマゴメドフが引退し、空位となったUFCライト級のベルトを懸けて勝負するのは、元ベラトールライト級王者、鉄の男と呼ばれるマイケル・チャンドラー。
試合前のFace to Faceでは、互いに攻撃的な姿勢を見せ、鼻と鼻とぶつかり合うほどに接近してにらみ合い、今にも勝負が始まりそうな勢いだった。
試合前のインタビューでチャンドラーは
「 私は日々努力していますが、この試合では何よりも粘り強さと、打撃戦に持ち込んで相手よりも激しくプッシュする気持ちの強さが重要だと思います。それが勝負の分かれ目になると思う。スキルは同じだ。私は彼をKOすることも、彼が私をサブミッションで捕らえることも、同じくらい簡単にできる」と、素直にオリベイラの強さを認め、油断せずに戦う意志を示した。
一方オリベイラも
「マイケルはとてもタフな男だ。彼は世界中の尊敬を集めるに値する。彼はベラトールでチャンピオンになったし、素晴らしい歴史を持っている。彼は激しく打ち合い、レスリング力もあるから、間違いなく試合に向けて準備してくるよ。でも、さっきも言ったように、私も100パーセント戦う準備ができているし。戦場に向かう気持ちだよ」
と、UFCの経験で勝っていても一切気の緩みは無い。
並々ならぬ緊張感の中、世紀の一戦が始まる。
1R開始と共に、オリベイラは強烈なローを繰り出し、早くもこれが効いた様子でチャンドラーはよろめく。チャンドラーも負けじと左右のフックで踏み込むと、左のフックがオリベイラの顔面を捉える。このフックで右眉の辺りをカットしたオリベイラは、とっさに組みつくが、首に腕を回されてグラウンドに引き込まれる。スリーパーが決まりかけたが、オリベイラは首を抜き逆にバックを取ってボディ、顔面と所かまわずパウンド。
チャンドラーが勢いよく身体をスクリューしながら起き上がると、この高度な攻防に歓声が上がる。
再びスタンディングで対峙すると、チャンドラーは目一杯拳を伸ばし、ロケットランチャーの様な左右のストレートをオリベイラの顔面に叩きつける.。これには堪らずオリベイラがマットにうずくまると、チャンドラーの猛烈なパウンドの嵐がオリベイラに襲いかかり、あわやKOかという状況に。
だが何とかこの窮地を凌ぎきって1Rは終了。
大方の予想に反した、チャンドラーの激しい攻撃に、会場は騒然となる。
2R、1Rチャンドラーの猛攻の直後にも関わらず、すぐに距離を詰めるオリベイラ。チャンドラーを誘うように前に出ていくと、チャンドラーは左のジャブを出す。それに合わせてオリベイラがカウンターのワンツー。左ストレートが見事にチャンドラーの顔面を貫き、チャンドラーは床に尻を着く。この一瞬に全てをかけてオリベイラは左右のパンチと膝で怒涛のラッシュをかける。
チャンドラーは何とか体勢を整えようと距離を取ろうとするが、オリベイラは一瞬の休む暇も与えず、パンチを畳みかける。逃げるチャンドラーの顔面を左フックが捉え、チャンドラーが倒れこむと、オリベイラは全力でパウンドの連打を浴びせ、ここでレフェリーストップ。
幼少の頃から病と戦い続け、UFCのリングに上がってからも何度も挫折や怪我に悩まされ、それでも諦めずに世界の頂点を目指し続けて来たチャールズ・オリベイラが、このタイトル戦でも逆境を跳ね返し、デビューから11年を経てついにUFC世界王者へと輝いた!
※画像URL:https://images.daznservices.com/di/library/DAZN_News/20/76/charles-oliveira_5eevl12yocdi1eiyw5gj2w4j9.jpg(DAZN NEWSより引用)
「私はライオンの中のライオンであることを皆に証明したんだ。マイケル、君は偉大なチャンピオンだ、でも今日は僕の日だったんだ」とチャンドラーにリスペクトを示しつつ、勝利を誇らしく宣言した。
またチャンドラーも「地球上で最もタフな男が、逆境から立ち直るのを見た気がする。チャールズ・オリベイラが完璧なプロであることを示してくれた。彼は過去10年、11年、UFCのオクタゴンでその姿を見せ続けてきた。だがこの借りは必ず返す。最終的にはベルトを必ず取るつもりだ」と、オリベイラの強さを認めつつ、未来のリベンジを宣言した。
真の”ライオンの中のライオン” へ
多くの人にタイトル獲得を祝福される一方、この時点では2018年までの成績から、オリベイラが王者として相応しいファイターかと言う事に懐疑的な見方をする者も依然として多かった。
そして同年12月、オリベイラの真価が問われる初のタイトル防衛戦。挑戦者には、コナー・マクレガーを二度破り、自信に勢いに乗り、自信に満ち溢れているダスティン・ポイエーが名乗りを上げた。
試合前のインタビューでポイエーは開口一番
「この男を俺が止めなければいけない」と語り、「もしかしたら、これが私がチャンピオンシップのために戦う、最後の時かもしれない。この25分間は、どんな困難にも耐えられる準備は万端だ。世界チャンピオンになれると信じてる」と並々ならぬタイトルショットへの覚悟を見せた。
”マクレガーに2勝した、本物のトップファイター vs 対戦相手に恵まれた過渡期の王者” というこの図式は大きな注目を集め、王者のオリベイラを差し置いて、ポイエーにベットが傾くという状況にもなった。
「ダスティン・ポイエーには尊敬すべき点がたくさんある」と語るオリベイラ。「彼はタフガイだ。ボクシングもレスリングもうまい。僕にとって、この試合は彼に何をするかという事が大事だ。彼が予想していないものを見せるつもりだ」と、強敵相手に秘策がある事を匂わせた。
試合が始まるといきなり飛び膝を見せるオリベイラ。ポイエーがお返しにと鋭い右フックを叩きつけると、これが効いたか、オリベイラはマットに拳をつけ、序盤からの激しい攻撃に会場が大いに沸く。
ポイエーの一発一発、強烈な打撃に、王者として怯まずに前に出て打ち合うオリベイラ。距離が近づくと首相撲からのボディへの膝でコツコツとダメージを与えていく。
オリベイラは一旦テイクダウンを狙うが、流石に寝技の達人とのグラウンド勝負には、ポイエーは付き合わない。まるでこの試合が5Rあるのを忘れているかのように至近距離で打ち合う両者。
細かいジャブや膝でコツコツとダメージを与えるオリベイラ。強烈なフックのカウンターで一発を狙うポイエー。ラウンド後半、このポイエーの右のビッグショットに顔面を捉えられてオリベイラがマットに転がる。追撃を何とか免れ、再び至近距離で激しく打ち合ったところでゴング。
まさに銃撃戦という様な激しい打ち合いに会場は興奮に包まれている。
2R、オリベイラは打ち合いに付き合うのを止め、グラウンドでの勝負を狙う。ガードポジションで上を取ったオリベイラは、ガードの空いた脇腹にボディブロー、そして顔面のガードを無理やり剥がして強烈な肘を落としていく。サブミッションを狙うわけでも無く、執拗に落とし続ける鋭い肘は、確実にポイエーの闘志を削っていき、プレッシャーを与え続ける。結局この体勢のままゴングが鳴る。
3Rが開始してすぐ、今が極めるチャンスと、ポイエーの元に一気に詰め寄るオリベイラ。ハイキックを見せた後にすぐに組みつき、立ったままの状態で背後を取る。その体勢からポイエーの首に腕を巻きつけ、バックチョークの体勢に。サブミッションの達人にここまで極められたらもう逃げられる人間はこの世界に存在しないだろう。チョークが決まって間もなくポイエーがタップし、オリベイラの一本勝ち。
オリベイラが真の王者、ライオンの中のライオンである事を、世界に証明した瞬間だった。
全力を出し切り、最高のファイトを見せた両者は、互いを称え合い、笑顔で抱き合った。
https://twitter.com/UFCEurope/status/1469906352260759555?s=20&t=JDXR8vOD1KiCgF9bp2sfHg
試合後「俺は世界チャンピオンだ、俺こそが男だ。彼らは話し、私は戦う。彼らは私をいくらでも殴る事が出来るだろう、それでも私は彼らの前を行く」とオリベイラは王者の威厳たっぷりに語った。
“彼らは話し、私は戦う”というのは、トラッシュトークをあまり得意としないオリベイラが、自分は過度な演出はせず試合で魅せるといった意味で言ったのだろう。
そして「私には世界最高のチームがいて、世界最高の仲間がいる」とこの勝利を影で支えたチームへの労いの言葉を口にした。
この勝利でかつて彼を「メンタルが弱い」とこき下ろした批評家たちも口を閉ざし、本物の王者として、オリベイラは次の挑戦者、ジャスティン・ゲイジーを迎える事になる。
チャンピオンの名は”オリベイラ”
ゲイジーは23の勝ち星のうちKO勝利が19回という筋金入りのハードストライカー。
試合前には
「俺たちはよく、彼の劇的な変化を話題にしているが、結局はあのチャールズ・オリベイラのままなんだ。ー中略ー そして彼は今回、引退をするという選択をする。つまり土曜の夜、僕が彼にその選択をさせるつもりなんだ。保証するよ。……確かに彼は変わったと思う。しかし、一度臆病になった者は、いつも臆病者だ。それを完全に取り去ることはできない。ハビブはそれを見せなかった。だからこの2人を比べちゃいけないんだ」
ゲイジーがなす術なく敗れた、ハビブ・ヌルマゴメドフを引き合いに出してこう語った。
一方オリベイラは
「僕はMMAファイター、チャールズとして行く。”チャールズはグラウンドに持ち込むのに必死だろう “と思っている人たち、それは忘れてくれ。僕はコンプリートファイターだ。試合は立って始まる。相手と打ち合う。グラウンドに持ち込むチャンスがあれば、グラウンドで勝負する。グリッドに立ち、組み合う機会があれば、私はレスリングをする」と、スーパーハードストライカー、ゲイジーとの打ち合いも辞さない覚悟を見せた。
試合が始まると、宣言通り、いきなりゲイジーのローキックに右フックのカウンターを合わせ、相手を怯ませる。
組み合ってからの膝、前蹴りと、距離を詰めながらゲイジーにプレッシャーをかけていく。しかし打撃では負けていられないゲイジーも、カウンターのアッパーで応戦し、強烈なパンチに怯んだオリベイラはマットに背をつける。
このままグラウンドに引き込もうとするがゲイジーは付き合わない。
それならばとオリベイラは非常に多彩な攻撃のバリエーションでゲイジーを攻め立て、UFCのトップストライカーに対して一歩も引かぬ打撃戦を繰り広げる。
その後、オリベイラは打撃戦のどさくさに紛れて組みつき、ゲイジーをマットに引き込み、わざわざゲイジーに攻撃の隙を与えるも、オリベイラのグラウンドを警戒するゲイジーは何もせず立ち上がる。再び互いの打撃が交錯し、一旦組み合って離れたところ、ゲイジーが気を抜いた瞬間にオリベイラの右のヘビーショットがゲイジーの顔面に炸裂。
※画像URL:https://ufcjapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2022/05/08144214/GettyImages-1396024416-697×485.jpg(UFC JAPAN公式HPより引用)
フラッシュダウンし、床に尻餅をついたゲイジーの首に手を回し一気に極めに行く。必死に抵抗し、もがき回るゲイジーを、まるで人形遊びでもしているかのように弄ぶオリベイラ。もうこうなってしまってはどうにもする事が出来ないのだろう。最後は抵抗する気力も無くなったゲイジーが力なくタップして試合終了。
ライト級で最もハードなストライカー、ジャスティン・ゲイジーのお株を奪うオリベイラの激しい打撃に対し、ゲイジーはオリベイラと抱き合いながら、「めちゃくちゃ殴ってくれたな!!」と放送禁止用語を交えて彼の強さを称えた。
ただ、実はこの試合、オリベイラが0.5ポンド、契約体重を超過してしまったため、ゲイジーが勝った時のみタイトルを獲得し、それ以外は王座が空位となる特別ルールとなったため、オリベイラが勝利しても王座は空位に、つまり、オリベイラはタイトルを失ってしまう事になる。
試合後、オリベイラは
「ここには何かが欠けている」と、試合後の解説者ジョー・ローガンとのインタビューで語り
「チャンピオンの名は、それはチャールズ・オリベイラだ。これは階級全体へのメッセージだ。このチームを見てみろ、俺を見てみろ。私は皆に問題を提起しているんだ。これは俺のタイトルだ ここにあるべきものだ。誰でもいいから立候補してくれ。選ぶつもりはない。おい、コナー・マクレガー、出てこいよ、逃げるのか?」と珍しく挑発的に語り、苛立ちを露わにした。
空位となったライト級の王座をめぐり、2022年10月22日に世界ランキング4位のイスラム・マカエフとの試合が行われる。
この試合に関して元UFCファイターのジョルジュ・サンピエールは
「もし、試合がオクタゴンの中央で行われるなら、オリベイラに有利になる、しかし、試合がほとんどフェンスに向かうような場合は、マハチェフに有利になる。
その理由は、マハチェフはフェンスを使うことで、相手の最高の能力を無力化することができると思うからだ。オリベイラの場合は、ある程度の距離があってこそ、腰を動かして打撃や得意のサブミッションができるようになると思うんだ。試合は、どちらが自分のゲームプランを実行できるかで決まると思う」と、今回も簡単に勝てる相手とはいかないようだ。
ライオンの中のライオンである事を証明したオリベイラだが、ライト級にはまだまだとてつもないバケモノ達がうようよしている。ベラトールが”ピットブル” 兄弟がいつ乗り込んでくるとも限らない。
そしてブラジルの子ども達のために、無料で格闘技を教えるチャールズ・オリベイラ・プロジェクトの為にも、まだまだ勝ち続けなければいけないだろう。今後の“do Bronx” チャールズ・オリベイラからはまだまだ目が離せない。
チャールズ・オリベイラ選手の知りたいトコ!
オリベイラは結婚している?
オリベイラは2014年2月15日に、長年付き合ってきた、同郷のタリタ・ロベルタ・ペレイラと結婚し、幸せな生活を送っているようだ。ペレイラもオリベイラと同じくブラジリアン柔術出身で、現在はオリベイラ・ゴールド・ジムでトレーニングと指導をしている。
2人の間には可愛い娘が居て、時々インスタグラムにも登場している。幾多の困難を乗り越えて来たオリベイラは、UFCのタイトルを手に入れ、愛する家族に囲まれ、まさに今幸せの絶頂期と言えるだろう。
オリベイラの趣味はホースレース?
ブラジルの貧民窟から、UFCの大スターとなり、億万長者となったオリベイラが叶えた夢の一つはとてもユニークだ。
なんとサンパウロ州都から車で4時間の場所に農場を買い、両親とともに運営している。
農場では、ダチョウ、ラマ、牛、ヤギ、豚、ニワトリ、七面鳥、ガチョウ、アヒル、ドレイク、馬、ポニーを飼っている。最近購入したエミューも加わり、「ミニ動物園のよう」だという。
オリベイラは動物に囲まれて暮らすのが昔からの夢だったそうで、まさにそれを実現した、日本的に言うと”UFC界のムツゴロウさん” である。
※画像URL:https://cdn.vox-cdn.com/thumbor/bk3ZC4lDOZQVRqwfkXzWXCCOt_U=/1400×0/filters:no_upscale()/cdn.vox-cdn.com/uploads/chorus_asset/file/22465906/WhatsApp_Image_2021_03_30_at_11.31.25.jpeg(mmafighting.comより引用)
ブラジルの貧しい子ども達の為に無料の練習所を運営!
オリベイラも含め多くのブラジルの子ども達は、資金面で格闘技を続ける事に苦労し、才能がアリながらも挫折してしまう事が少なくない。そんなブラジルの子ども達の夢を叶えるためにオリベイラは無料で子ども達が安心して練習出来る施設を、とCBインスティテュートを設立。
過去に対戦したダスキン・ポイエーは、オリベイラに敗北した際この施設に20000$の寄付を表明している。この施設から、いつか第二の”Do Bronx” が生まれる事を期待したい。
※画像URL:https://static.wixstatic.com/media/b8fe81_efdaad6b90604433a64f44c31f822fb0~mv2.png(charles-oliveira.comより引用)
まとめ
“do Bronx” チャールズ・オリベイラのストーリーをここまで見てきたが如何だっただろうか?
ブラジル、サンパウロの貧民窟で生まれ、重い病気や、貧しさと戦いながらも確実に前に進み続けUFCに辿り着き、幾多の敗北、怪我を乗り越えてついにUFC最強、ライオンの中のライオンとしてUFCライト級王者に君臨した。
これからも彼は戦うごとに新しい記録を打ち立て、沢山のブラジルの子ども達に夢を与え、そして直接その背中を後押して行く事だろう。
それだけではなく、オリベイラは世界中の”Bronx” に暮らす子ども達に一つの道を与え、ドラッグや犯罪に巻き込まれる子ども達を一人でも減らしたいという強い信念を持ちながら、今も日々トレーニングに励んでいる。
彼の強さはもちろん魅力的だが、彼自身の幸せ、そして世界中の”Bronx” の子ども達の為にも、これからも皆さんと一緒にチャールズ・オリベイラ選手を応援していきたい。
※画像URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3e/Charles_Oliveira_do_Bronxs.jpg(wikimediaより引用)
※アイキャッチはUFCの公式HPより引用