1月17日に、RIZINの人気ファイター朝倉未来がTwitterを更新し、「平本蓮を訴えてみたやってみよう 金は掛けれます」と、同じくRIZINで活躍する平本蓮に訴訟を起こす旨をツイートしている。
https://twitter.com/MikuruAsakura/status/1615234049244790784?s=20&t=9YzfjUwueTD8lXy1pQry-A
本気でやるよ、もう動いてる✌️
— 朝倉未来 Mikuru Asakura (@MikuruAsakura) January 17, 2023
この朝倉のツイートに対し、平本蓮は「朝倉未来格闘家で訴えるとめちゃくちゃダセーな戦って決着つけろよ 全然訴えてこいよ鼻デカ未来 裁判の様子とかYouTubeで余裕で元取れちゃうね グッバイ頭痛ニキ」とまったく気にもとめない様子で即座にアンサーを返した。
https://twitter.com/REN_MMA/status/1615241696341823495?s=20&t=9YzfjUwueTD8lXy1pQry-A
両者のやり取りに、朝倉のツイートには「大賛成」や「ちょっと度がすぎましたね わからせてやって下さい」などのリプが寄せられた一方で、「試合のほうがみたい」や「普通に戦ってほしい」等の声も多くあり、ややカオスな状況となっている。平本は、その後も朝倉を煽るような画像を投稿し続けており、事態は収束の兆しをみせていない。
ただ両者の因縁は今に始まったものではなく、その発端は約3年前にまで遡る。最初に因縁をふっかけたのは、MMAに正式に転向する前の平本だった。平本は、2020年4月19日に「朝倉未来をぶっ飛ばしてみた」という動画を自身のYouTubeチャンネルに投稿。動画の内容は、アメリカ映画のキャラクターに扮した平本が、朝倉未来の顔をプリントしたサンドバックを殴るというもの。動画はすでに削除されているが、視聴者から「売名行為だ」や「ただただダサい」などのコメントが寄せられ炎上。
https://twitter.com/REN_MMA/status/1251794315166117888?s=20&t=OMUgXAbNY2CzlqX2oHV0dQ
標的にされた朝倉も、「今はこんな状況で試合も出来ないのでどこかジムを借りてレフェリーを入れてガチのスパーリングしませんか? こちらのYouTubeで撮影させてもらいますが、あなたのRIZIN初戦より高いファイトマネーを僕が払います」とこのツイートに反応。
平本は、「そんなはした金は要らないです👎 俺はみんなの前で未来選手をぶっ飛ばしたいのでしっかりRIZINでやりましょう やる価値ないって言うなら俺がしっかりパンチでグスタボKOしてからでもいいんで👍」と返信。
動画は平本がYouTubeアカウントを消したことによって、視聴できなくなっているが、これを皮切りに平本の言動はさらにヒートアップして、朝倉との舌戦がたびたびTwitter界隈を盛り上げていた。
朝倉は、Twitterにとどまらず昨年の夏頃に行ったインスタライブでも次のように平本蓮に言及している。
「平本蓮って正直害虫みたいな存在なんで、あいつと絡んでも得がないというか、だからもうあいつに触れることは、もうこれで最後っすね。いつかまた、榊原社長に言って試合組んでもらってボコボコにしようかなっていう。もうなんか、本当に心をへし折ってやろうかなっていうぐらいコテンパにして終わろっかなっていうそんな感じですね」
この時、朝倉は平本との対戦に意欲的で試合でボコボコにすることを宣言している。
そして、メイウェザー戦後に朝倉が下記のYouTubeで弥益ドミネーター聡志との対戦を控えた平本に次のようにコメント。
「平本がドミネーターに勝ってきて、怪我なかったら年末遊んであげても良いかなと思うけど。お兄ちゃんが修行してあげようかな試合で」
朝倉は、動画内で余裕たっぷりに年末に平本と戦う意志を示した。ただその後、メイウェザー戦後に負ったダメージが予想以上に大きく、朝倉は、大晦日の出場はないと宣言している。
そして、平本が手負いながらドミネーターから8度のダウンを奪って圧勝すると、朝倉は次のようにツイートしている。
https://twitter.com/MikuruAsakura/status/1589475075644092417?s=20&t=mN8wqOEtnNXeP-una_43-g
朝倉は、2023年に平本と対戦することを示唆した。これに対し、平本は「お前のその頭痛はダメージじゃなくて くだらねぇ自分のブランディングを守るストレスからきてんだろ 髄液漏れてる?馬鹿じゃねーの」と痛烈なリプを送っている。
https://twitter.com/REN_MMA/status/1589482970037248000?s=20&t=Mb0GaK55FfvM4NF14B4Jng
その後、迎えた2022年大晦日のRIZIN.40では、梅野源治とのボクシングマッチを終えた平本が、会場にいた朝倉に向け「バファリンを忘れずに飲んでください」とリング上から挑発すると、朝倉は険しい表情で中指を立てた。
また、朝倉は、年末に行われたRepezen Foxxとの生配信で視聴者から平本に関する質問が飛ぶと、次のように発言している。
「最近もう一切触れてなかったんですけど、あの迷惑系みたいな感じで試合組みますとかなったら、そういうのが正しいってなっちゃうと思うんですよね。だから、一生試合せずにあいつのコンプレックスで終わってやろうかなと思っています。俺は、もっと強いやつと戦って、もっと結果出して、そのまま引退してやろうかな」
このように、朝倉の平本に対する姿勢は、ドミネーター戦前後で変わっており、一度は2023年での対戦を示唆したが、現状では、平本と対戦しない発言をし、訴訟まで検討しているようである。
ただ、朝倉が平本への訴訟にどれほど本気かはわからない。自ら主催する「Breaking Down」ではプロモーターとしての顔も持つ朝倉は、平本との年内での対戦をさらに盛り上げるための布石として考えている可能性もある。ただ、朝倉が訴訟に本気で、平本との対戦を望んでいないとすれば、それはもし平本に負けた場合に被る計り知れないリスクを回避しようと考えているのかもしれない。
それでも、もし今年中に「朝倉未来 vs. 平本蓮」が実現すれば、2023年のRIZINで最も盛り上がる試合になることは間違いなく、榊原CEOがこの一戦の実現を狙っていないわけがないだろう。ただ、この一戦の鍵を握るのは、春に予定されている「斎藤裕 vs. 平本蓮」と「牛久絢太郎 vs. 朝倉未来」の結果で、両者ともにこの厳しい一戦を勝ち上がれば、朝倉も平本を無視できないはずだ。
はたして、「朝倉未来 vs. 平本蓮」は、実現するのだろうか? 今後も2人の動向から目が離せない。
※アイキャッチはRIZIN公式サイトの画像より作成